2008年6月4日水曜日

金鯱賞回顧 2008


金鯱賞結果
エイシンデピュティ1:59.135.101-01-02-01
マンハッタンスカイ1:59.335.302-02-01-02
カワカミプリンセス1:59.335.003-03-05-04
サクラメガワンダー1:59.535.203-05-05-05
カネトシツヨシオー1:59.534.713-13-13-11
アドマイヤオーラ1:59.735.310-10-07-05
インティライミ1:59.835.307-09-07-08

天候:小雨 芝:稍重
上り4F:47.1 3F:35.1
12.4-11.4-11.5-12.3-12.3-12.1-12.0-11.6-11.5-12.0
(前半1000m:59.9)


レースはそれほど速くなることもなく平均的なペースだった。
そうなると道中あまり緩むことなく流れる中京の中距離だけに
自然と切れ味自慢の馬には向かない展開となる。
(道中の追走で脚を使わされるため)

実際にラップタイムを見ると、スタート直後を別にして、1番遅いラップでも
12.3というもので、全体的に淀みなく流れている。
その結果、上位は前から行った馬で完全に占められることになり、
差し馬が直線まで余力を残せなかったということが分かる。

特に1番人気に押されたアドマイヤオーラは3~4コーナーこそ
見せ場を作ったが、直線では全く伸びなかった。

一方で勝ったエイシンデピュティはもともと持久力の優れた馬ではあるが、
終始自らの得意な流れになるような、絶妙なペース配分で最後まで押し切った。
その持久力に勝っている特徴を考慮したかどうかは分からないが、
積極的にハナを奪いに行った鞍上の腕も大きかった。


~各馬について~

エイシンデピュティ
状態もまずまずキープしていて、レース運びも自らの得意な形に持ち込んだ。
同じレースができれば宝塚でも十分に期待できる。
気になるのは距離的な問題くらいだが、阪神内回りは今回と同じように
淀みなく流れて、持久力を問われる形になるので、
大崩れすることはまずないと思われる。

マンハッタンスカイ
持続する脚がない馬だと思って、この展開では無理だと踏んでいたが、
結果は迫るカワカミを退けて2着に残ってしまった。
スタミナ比べが功を奏したのか、持久力が付いてきたのか分からないが、
どちらにしても次戦でその真価が問われることになる。

カワカミプリンセス
休み明けでテンションが少し高く、馬体も少し緩かったが、
それ以上にスケール感があり、馬そのものが違うという感じだった。
レースの流れもこの馬には合っていて、最後まで良く伸びていた。
宝塚記念はG1だけにこのレースよりも多少の切れが必要で、
この馬にとってはここよりもさらにいい舞台だと言える。
出走する牡馬が不甲斐ないようだとこの馬が勝つ可能性は高い。

アドマイヤオーラ
パドックではあと1つという感じではあったが、
もともと潜在能力では他馬を1つリードしている。
予想の段階から展開的には向かないと指摘はしていたが、
能力でそれをカバーできると思った。
実際に3~4コーナーで見せた切れ味はもの凄くて、
これこそが「極上の切れ」と言えるものだった。
しかし直線に入ってからは脚が止まってしまい、
少しもの足りない結果に終わった。

この原因はおそらく成長的にはまだまだで、持久力が足りないことにある。
1つ上のアドマイヤムーンも同じタイプで、3歳春は切れる脚を持続できず、
人気はしても勝ち切れないレースが続いたが、3歳秋~4歳春にかけて成長し、
持久力がついてからは勝ち切れるようになった。
アドマイヤオーラの場合、3歳時に故障したために成長が遅れていると考えられ、
これから夏を無事に越えて秋になり、競走馬としてのピークを迎えた頃、
大きいところが獲れるのではないかと思っている。
またそれだけの器であることは間違いない。

インティライミ
何度この馬に騙されたら気が済むのか?と自分に言いたい。
予想では流れこそ合うものの、今の実力が発揮できない状態では
信用はできないと書いたが、如何せんパドックの気配が相当良かった。
となると期待を抱いてしまうのはやむを得なく…。
結果は中団から進めて、芝コースを1周してきただけの競馬。
昨年の秋に後ろからの競馬がハマってしまったので仕方がないのだろうが、
1度でいいから前からの競馬をしてみて欲しい。
やはり好位から本来の持続する脚を活かした競馬の方が合っているような…。


■金鯱賞パドック
こちらから→金鯱賞の写真(副サイト)
(カメラとカメラマンが雑魚なので出来が悪い…)


このレースで故障し安楽死という残念な結果となった
ローゼンクロイツ号のご冥福をお祈りします。

最後の雄姿
ローゼンクロイツ1 ローゼンクロイツ2



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