1 | トーセンキャプテン | 2.00.3 | 36.2 | 11-10-09-06 |
2 | フィールドベアー | 2.00.3 | 36.6 | 03-04-03-02 |
3 | マンハッタンスカイ | 2.00.4 | 36.7 | 03-04-03-02 |
4 | エリモハリアー | 2.00.4 | 36.1 | 12-12-12-10 |
5 | マヤノライジン | 2.00.6 | 36.4 | 10-10-09-06 |
6 | ピサノパテック | 2.00.6 | 36.6 | 06-06-06-06 |
天候:晴 芝:良
上り4F:48.9 3F:36.9
12.2-11.2-11.4-12.1-12.1-12.4-12.0-12.1-12.1-12.7
(前半-後半:59.0-61.3)
函館記念はトーセンキャプテンが前走巴賞4着から巻き返して勝利した。
レースはスローになる可能性もあると思われたが、実際にはメイショウレガーロが
引っ張って函館としては前半がかなり速く流れた。
そして前傾になった分、最後はかなりの持久力が問われる形となった。
ラップタイムのグラフを見ると、常に平均よりも上回ったスピードで流れていて
前半から中盤にかけて全く緩まない展開だったことが分かる。
これだけ速く流れると、前だけでなく後ろから行く馬も道中からかなりの脚を
使わされるような展開だったと言える。
また6F~7Fでは一気に加速していて、差し馬はこの辺りから前を捕らえるために
相当なエネルギーを使ってしまったはずである。
そうなると最後は各馬の底力が物を言って上位は力のある馬が独占する形となった。
~各馬について~
トーセンキャプテン
前走の巴賞はこことは違って道中が緩んでの切れ味勝負となり、
圧倒的に前に行った馬有利な展開で、そこを後ろから進めての4着だった。
そうなると道中が緩まず、差し馬有利となるここでは巻き返しが必至であった。
レースでは道中は3コーナーまで内で脚を溜めて、直線も内々を突いて
フィールドベアーなどの粘る先行馬を一気に交わして2つ目の重賞勝利となった。
道中での位置取り、仕掛けのタイミング、コース取りなど藤岡の騎乗も良かった。
ただ今回はレース展開などに助けられた面が大きいので、今後もう1つ重賞を
勝つためには、切れ味と持久力の総合力で更なるステップアップが必要。
フィールドベアー
前走よりも厳しい流れを好位から進めてハナ差の2着は評価できる。
と言うか57kgという斤量を考えたら勝ちに等しい。
今の状態であれば重賞制覇するのもそう遠くないだろう。
またこれだけ切れ味と持久力をバランス良く持った馬だけに
特に京都への適性が高そうなので、秋に期待したい。
マンハッタンスカイ
本来は切れ味で勝負するタイプの馬だけに今回のような厳しい流れを
3着まで粘ったということは評価できる。
金鯱賞に続いて持久力の面での確実な成長を感じられた。
やはり距離も2000mはないと忙し過ぎるということも間違いない。
今後のこの馬だが、G1の中では有馬記念への適性が高そう。
そこまで能力が追いつけるとはとても思えないが…。
それでもG2までの中、長距離なら十分期待できる。
エリモハリアー
馬体重が-10kgだったがパドックを見る限りこれは絞れたものと考えて良さそうで
これが敗因につながったとは思えない。
実際に直線ではこの馬の1番の持ち味である持続力を発揮して確実に
伸びてきていたことからも体調面では問題はなかったと言える。
それでも4着に終わった原因は結局57.5kgのトップハンデにあると思われる。
このレースで前半が速くなったこと以外に例年と異なる部分がもう1つあって、
それは上記したように6F~7Fで一気に加速したことである。
例年ならレース後半はほとんど加速しないで淀みなく流れる展開となり、
持続力のある同馬が順位を押し上げて行けるのだが、今年はそれができなかった。
前を行く馬が一気に加速したことで後ろから行く馬との差が拡がり、
もともと切れがなく、しかもトップハンデであったエリモハリアーは
3~4コーナーで思うように順位を上げられなかった。
そうなるといくら良い脚を持続できても、日本一短い直線だけで
前を交わし切るのは厳しくなる。
残念ながら4連覇を逃してタイプ的に他の重賞を勝ち切るイメージがないので、
これでお疲れ様の可能性は高い。
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