天皇賞(秋)過去10年のラップタイム
過去のラップタイムから傾向を探ってみる。
2007(メイショウサムソン:1.58.4)
12.9-11.5-11.7-11.6-11.9-11.9-11.9-11.5-11.4-12.1
天候:晴 芝:稍重
上り4F:46.9 3F:35.0
前後半:59.6-58.8
勝ち馬コーナー通過:05-04-04
勝ち馬上り3F:34.6
2006(ダイワメジャー:1.58.8)
12.8-11.3-11.3-11.4-12.0-12.1-12.3-11.9-11.2-12.5
天候:晴 芝:良
上り4F:47.9 3F:35.6
前後半:58.8-60.0
勝ち馬コーナー通過:02-02-02
勝ち馬上り3F:35.2
2005(ヘヴンリーロマンス:2.00.1)
13.4-11.5-12.1-12.5-12.9-12.3-11.8-11.0-11.2-11.4
天候:晴 芝:良
上り4F:45.4 3F:33.6
前後半:62.4-57.7
勝ち馬コーナー通過:08-08-08
勝ち馬上り3F:32.7
2004(ゼンノロブロイ:1.58.9)
12.6-11.4-11.8-12.2-12.1-11.8-11.9-11.4-11.4-12.3
天候:曇 芝:稍重
上り4F:47.0 3F:35.1
前後半:60.1-58.8
勝ち馬コーナー通過:11-08-09
勝ち馬上り3F:34.4
2003(シンボリクリスエス:1.58.0)
12.5-10.9-10.5-11.1-11.9-11.8-12.2-12.0-13.2-11.9
天候:晴 芝:良
上り4F:49.3 3F:37.1
前後半:56.9-61.1
勝ち馬コーナー通過:08-08-07
勝ち馬上り3F:33.6
2002(シンボリクリスエス:1.58.5)(中山開催)
12.5-10.8-12.0-12.1-11.9-11.7-12.2-12.1-11.7-11.5
天候:晴 芝:良
上り4F:47.5 3F:35.3
前後半:59.3-59.2
勝ち馬コーナー通過:06-06-07-05
勝ち馬上り3F:34.4
2001(アグネスデジタル:2.02.0)
13.6-12.1-12.2-12.2-12.1-12.0-11.9-12.0-11.5-12.4
天候:雨 芝:重
上り4F:47.8 3F:35.9
前後半:62.2-59.8
勝ち馬コーナー通過:09-10-07
勝ち馬上り3F:35.4
2000(テイエムオペラオー:1.59.9)
13.5-11.6-11.7-11.4-11.5-11.9-12.0-12.9-11.4-12.0
天候:曇 芝:重
上り4F:48.3 3F:36.3
前後半:59.7-60.2
勝ち馬コーナー通過:05-06-05
勝ち馬上り3F:35.3
1999(スペシャルウィーク:1.58.0)
12.8-11.4-10.8-11.5-11.5-11.9-11.8-12.2-11.8-12.3
天候:晴 芝:良
上り4F:48.1 3F:36.3
前後半:58.0-60.0
勝ち馬コーナー通過:14-14-12
勝ち馬上り3F:34.5
1998(オフサイドトラップ:1.59.3)
13.0-10.9-10.7-11.2-11.6-12.0-13.4-12.9-11.2-12.4
天候:晴 芝:良
上り4F:49.9 3F:36.5
前後半:57.4-61.9
勝ち馬コーナー通過:03-03-02
勝ち馬上り3F:36.0
1997(エアグルーヴ:1.59.0)
13.0-10.9-11.2-11.4-12.0-12.1-12.4-12.4-12.0-11.6
天候:晴 芝:良
上り4F:48.4 3F:36.0
前後半:58.5-60.5
勝ち馬コーナー通過:06-07-07
勝ち馬上り3F:34.7
1996(バブルガムフェロー:1.58.7)
12.8-12.1-11.4-11.9-12.1-11.8-11.9-11.7-11.0-12.0
天候:晴 芝:良
上り4F:46.6 3F:34.7
前後半:60.3-58.4
勝ち馬コーナー通過:03-03-03
勝ち馬上り3F:34.5
1995(サクラチトセオー:1.58.8)
13.4-11.5-11.6-11.4-11.7-11.6-11.9-11.9-11.9-11.9
天候:曇 芝:良
上り4F:47.6 3F:35.7
前後半:59.6-59.2
勝ち馬コーナー通過:16-16-15
勝ち馬上り3F:34.3
1994(ネーハイシーザー:1.58.6)
13.4-11.7-12.0-11.7-11.8-11.5-11.6-11.6-11.7-11.6
天候:曇 芝:良
上り4F:46.5 3F:34.9
前後半:60.6-58.0
勝ち馬コーナー通過:02-02-02
勝ち馬上り3F:34.8
1993(ヤマニンゼファー:1.58.9)
13.1-11.5-10.8-11.6-11.6-11.7-12.2-12.5-11.7-12.2
天候:晴 芝:良
上り4F:48.6 3F:36.4
前後半:58.6-60.3
勝ち馬コーナー通過:03-02-02
勝ち馬上り3F:36.4
1992(レッツゴーターキン:1.58.6)
12.9-10.7-11.0-11.2-11.7-11.5-11.8-12.5-12.6-12.7
天候:晴 芝:良
上り4F:49.6 3F:37.8
前後半:57.5-61.1
勝ち馬コーナー通過:14-12-12
勝ち馬上り3F:36.6
過去の平均ラップタイム
■2003-2007
12.84-11.32-11.48-11.76-12.16-11.98-12.02-11.56-11.68-12.04
1.58.84(59.56-59.28)
■1992-2001
13.15-11.44-11.34-11.55-11.76-11.80-12.09-12.26-11.68-12.11
1.59.18(59.24-59.94)
傾向
まず2002年の改修の前と後では明らかな傾向の違いが存在するために、今回は
改修前後のラップタイムの考察から。
グラフを見ると分かるように改修前後で前後2Fのラップはほとんど変わらない。
そして違いは3Fから8Fに現れることが良く分かる。
まず改修前は3F以降もレースの半分近くまでなかなか緩まない。
そしてレース後半に入るとやっと少し緩んで、道中で最も遅くなるのは8Fとなる。
それに対して改修後は3F以降徐々にスピードが落ちていき、道中がある程度緩んで
いることが分かる。
5F(上り坂を含む)で最も遅くなった後、レースは一定のペースを保って進み、
8Fで一気に加速する。
改修前は勝負所の直前がある程度緩んでいるので道中が全く緩まないという訳では
ないが、それでも前半が速く流れるために勝負所での切れ味に加えて、
ラストはかなりの持久力が問われる流れとなり、各馬の実力がそのまま反映される
展開であった。
そして前半にかなりの負荷が掛かっていて、道中もなかなか脚を溜められない分、
どちらかと言えば差し馬に有利なコースだったと言える。
一方、改修後は道中がある程度緩むようになったことで逆に各馬の仕掛けが早く
なるような傾向が強く、勝負所の切れ味以上にその後の持続力が相当に
重要なものとなっている。
そして改修前とは違い、道中で脚を溜められる瞬間があるためにどちらかと言うと
先行馬に有利なコースとなった。
各馬の底力が試されるような流れだった改修前とは違い、改修後は道中が
緩む流れとなることで、以前よりもごまかしが利くコースとなっていて
近年の牝馬の台頭もそれが要因となっている可能性が高い。
今の流れの中ではレースの前半からある程度の好位(できれば内側)につけ、
そこでうまく折り合いを保ち、最後の直線で長く持続する脚を使えるような馬が
1番勝ち馬像に近いと言える。
逆に道中が緩むために前の馬がなかなか止まらないという理由から、極端な
追い込みはもちろん、差し馬には厳しい流れとなることが予想され、特に一瞬の
切れ味で勝負するようなタイプの差し馬には厳しいレースとなるだろう。
また最も取捨選択に困りそうなタイプは一瞬の切れ味で勝負する先行馬。
(1番人気になりそうな馬がそのタイプだから厄介…)
天皇賞は安田記念や毎日王冠のように差し馬が追走で脚を使ってしまって
直線不発に終わるという展開とは少し違っているために、直線を向いた直後に
切れ味で後続を突き放すことが出来ても、後続も最後まで良い脚を使うことが
予想されて、ラスト1Fを粘り切れるかどうかが問題となる。
(その辺りの考察はまた次回…)
好走の条件
・ある程度好位から進められること
・末脚の持続力を持っていること
危険な馬
・一瞬の切れ味で勝負する差し馬
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