G2なのにハンデ戦という存在意義が理解不能なレースよりも
世代を背負う牝馬がいるかも知れないG3の方が余程の魅力的がある。
近年はスイープトウショウ、ラインクラフト、アストンマーチャンという
牡馬と戦っても勝ち負けするような馬がこのレースから出ているし、
去年の勝ち馬のオディールは3冠全てに出走してある程度の活躍はしている。
将来の名牝が見つかるかどうかは分からないが探してみる価値はある。
ファンタジーS過去10年のラップタイム
2007:オディール(1.21.1)
12.5-10.9-11.0-11.2-11.3-11.6-12.6 (34.4-35.5)
天候:晴 芝:良
勝ち馬コーナー通過:03-02
勝ち馬上り3F:34.2
2006:アストンマーチャン(1.20.3)
12.5-11.0-11.4-11.1-11.2-11.4-11.7 (34.9-34.3)
天候:晴 芝:良
勝ち馬コーナー通過:05-03
勝ち馬上り3F:33.6
2005:アルーリングボイス(1.21.4)
12.1-10.9-11.7-11.7-11.5-11.2-12.3 (34.7-35.0)
天候:曇 芝:良
勝ち馬コーナー通過:10-10
勝ち馬上り3F:34.1
2004:ラインクラフト(1.21.6)
12.6-11.1-11.8-11.5-11.5-11.6-11.5 (35.5-34.6)
天候:晴 芝:良
勝ち馬コーナー通過:03-03
勝ち馬上り3F:34.3
2003:スイープトウショウ(1.22.6)
12.4-11.3-11.9-11.9-11.6-11.8-11.7 (35.6-35.1)
天候:曇 芝:良
勝ち馬コーナー通過:10-09
勝ち馬上り3F:34.0
2002:ピースオブワールド(1.22.2)
12.5-11.1-11.5-11.6-11.9-12.1-11.5 (35.1-35.5)
天候:晴 芝:良
勝ち馬コーナー通過:04-02
勝ち馬上り3F:34.5
2001:キタサンヒボタン(1.22.6)
12.1-11.0-11.4-11.5-12.3-12.2-12.1 (34.5-36.6)
天候:晴 芝:良
勝ち馬コーナー通過:03-02
勝ち馬上り3F:35.4
2000:タシロスプリング(1.21.3)
12.2-10.8-11.3-11.5-11.7-11.8-12.0 (34.3-35.5)
天候:晴 芝:良
勝ち馬コーナー通過:04-04
勝ち馬上り3F:35.0
1999:テネシーガール(1.22.1)
12.3-11.0-11.5-11.9-11.9-11.3-12.2 (34.8-35.4)
天候:晴 芝:良
勝ち馬コーナー通過:01-01
勝ち馬上り3F:35.4
1998:プリモディーネ(1.21.7)
12.2-10.8-11.3-11.6-12.3-11.7-11.8 (34.3-35.8)
天候:晴 芝:良
勝ち馬コーナー通過:09-09
勝ち馬上り3F:34.8
過去10年の平均ラップタイム
12.34-10.99-11.48-11.55-11.72-11.67-11.94
1.21.69
傾向
舞台となるのが京都1400mだけあって2歳戦であっても道中が極端に緩むような
展開になることはない。
これはスタートから4F目にはすでに下り坂に掛かっているというコース形状に
よるところが大きい。
ラップタイムがレース全体を通して11秒台が刻まれるような淀みのない
締まった展開となることが多く、レースの最初から最後までスピードを
維持する必要がある。
したがって相当に長い脚が使えるような持続力の高い馬でなければ
勝ち切るのは難しくなる。
また前半3Fのスピード次第ではラストを粘れるかどうかという勝負になり、
相当な持久力が求められることになる。
勝ち馬の条件
・スピードの持続力を持っていること
予想
各馬が今までに刻んだラップタイムを参考にして予想してみる。
◎アディアフォーン
■未勝利 1着
12.3-10.7-11.5-11.7-11.7-11.6-11.8
■未勝利 2着(0.1)
12.1-10.6-11.5-11.5-11.8-11.6-12.4
■新馬 2着(0.1)
12.4-11.2-11.6-12.0-12.1-12.4-12.5
前走のラップをそのまま持ってくれば普通に勝てる…。
まあ馬場の差があるからそれはまず無理だろうが、持続適性は
十分に示していてこの舞台が合っているのは確実。
○ワンカラット
■デイリー杯2歳S 6着(0.5)
12.2-10.8-11.5-11.7-11.7-11.2-12.2-12.0
■小倉2歳S 5着(0.4)
11.9-10.2-11.1-11.9-11.6-12.4
■新馬 1着
12.0-10.4-11.1-11.7-11.4-12.4
前走のレースの上がりとこの馬の上がりがほぼ等しく、最初から
最後まで前との差が詰まっていないことを考えると、後半は
ほとんどレースのラップタイムに近い走りをしていて
ラストはなだれ込んでいることが分かる。
おそらくこの馬は加速力に乏しく、その分持続力を持っていると
思われ、ここにはある程度合っているのではないか。
▲プレザントブリーズ
■りんどう賞 2着(0.0)
12.1-10.5-11.4-11.9-12.2-12.0-11.7
■カンナS 5着(0.4)
11.9-10.2-11.0-11.2-12.0-12.8
■新馬 1着
12.1-10.8-11.9-12.1-11.9-12.0
前走のラストのラップが示しているように持続力を持っていることが
確認できる。
しかも捲くっていってのタイム差なしの2着は評価できる。
注メイクデュース
■りんどう賞 3着(0.1)
12.1-10.5-11.4-11.9-12.2-12.0-11.7
■小倉2歳 13着(1.1)
11.9-10.2-11.1-11.9-11.6-12.4
■未勝利 1着
11.9-10.3-11.1-11.4-11.8-11.8
■新馬 3着(0.3)
11.9-10.2-10.9-11.7-12.1-12.3
前走と未勝利戦での内容を考えたら小倉2歳Sは度外視していいだろう。
上記2戦においてはしっかりとラストまでスピードを維持しており、
持続適性を示している。
△コウエイハート
■小倉2歳 2着(0.2)
11.9-10.2-11.1-11.9-11.6-12.4
■ひまわり賞 1着
12.2-10.7-11.4-11.9-11.6-11.8
■未勝利 1着
12.2-10.5-11.4-11.8-11.7-12.0
■新馬 4着(0.1)
12.0-10.5-11.1-11.7-12.4-12.6
新馬のラストの底力勝負で4着した以外は、ある程度の持続力が
問われるような流れで連対している。
おそらくタイプ的に1200mのラストが落ちるような流れよりも
最初から最後まで一定のスピードで走るような展開の方が合う。
△シルクナデシコ
■小倉2歳 4着(0.3)
11.9-10.2-11.1-11.9-11.6-12.4
■未勝利 1着
11.9-10.2-11.0-11.8-11.9-12.0
■新馬 6着(0.6)
11.9-10.5-11.5-11.6-12.1-12.2
持続力という点では少し確信は持てないが、あまりラストの底力勝負
というイメージもなく、前走出遅れて4着まできたところを見込んで。
セブンシークィーン
■未勝利 1着
12.4-11.1-11.5-11.4-11.6-11.5
■ダート未勝利 5着(0.9)
12.4-10.8-11.4-11.5-12.5
■ダート未勝利 2着(0.1)
12.5-10.9-11.7-11.8-13.2
■未勝利 6着(1.2)
12.5-11.2-11.6-11.8-12.1-12.8
前走はラストまで脚を持続させての勝利で見所がある。
問題はあと1F伸びてもその脚が使えるかどうか。
ワイドサファイア
■新馬 1着
12.5-11.2-12.2-12.8-12.5-11.9-10.8-12.0
確かに切れはあるし勝負所での余力も十分に残っているが、
前半のこの緩み方ではここにつながるものは何1つとしてない。
締まった流れを経験していない以上ここは危険視。
ナムラミーティア
■函館2歳S 2着(0.4)
11.9-10.3-11.4-12.0-12.4-12.7
■ラベンダー賞 1着
12.0-10.7-11.4-12.0-11.6-12.3
■未勝利 1着
12.2-10.8-11.7-12.3-12.0-12.2
■新馬 2着(0.6)
12.1-10.4-11.2-11.9-11.7-12.7
勝ったレースと負けたレースの展開がハッキリ分かれており、
おそらく道中がいくらかでも緩まないと厳しいと考えられる。
締まった流れが続くここでは信用できる存在ではない。
タニノベローナ
■サフラン賞 7着(0.4)
12.2-10.4-11.3-12.2-11.8-11.8-12.2
■新潟2歳S 15着(3.0)
12.5-10.6-11.6-12.5-12.9-11.7-11.1-12.5
■新馬 1着
12.3-10.9-11.1-12.1-12.2-12.0-12.1
新潟2歳Sの惨敗はいいとしても前走の展開で7着は問題。
流れ的にはここに近いものがあるところで結果を出せないのは
単純に実力の問題だと言わざるを得ない。
ルシュクル
■すずらん賞 1着
12.3-10.4-11.3-12.1-12.2-13.1
■函館2歳S 6着(1.1)
11.9-10.3-11.4-12.0-12.4-12.7
■新馬 1着
12.3-11.5-11.6-12.1-11.5-12.0
POG指名馬だけに応援したい気持ちはあるが…。
今のところ持続力はあまり感じないし距離も1F長そう。
まだまだ体も華奢に映り、もう少し成長を待ちたいところ。
ツルマルハロー
■ダート新馬 1着
12.5-11.0-12.1-12.9-12.9-12.0-13.1
いくら評判が良くてもこれだけでは何も分からない。
道中もかなり揺るんでいて切れで突き放しただけで
ここにつながりそうな材料がない。
イナズマアマリリス
■すずらん賞 2着(0.0)
12.3-10.4-11.3-12.1-12.2-13.1
■500万円以下 1着
12.0-11.2-11.7-11.6-11.4-12.3
実力、適性ともにここでは厳しそう。
ネオヴェリーベリー
■クローバー賞 12着(2.3)
6.7-11.2-11.8-12.2-12.6-11.9-11.4-12.0
中央での実績がこれ1つではどうにもならない。
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