2008年12月24日水曜日

朝日杯FS回顧 2008


朝日杯FS結果
セイウンワンダー1.35.135.007-09-09
フィフスペトル1.35.135.207-08-08
ブレイクランアウト1.35.235.114-09-06
ホッコータキオン1.35.236.104-04-03
ピースピース1.35.535.113-13-12
ミッキーパンプキン1.35.736.704-02-03

天候:晴 芝:良
上り4F:48.8 3F:36.3
前半4F:46.3
12.2-10.8-11.3-12.0-12.5-12.6-11.7-12.0

レース評
前半3Fは速かったが、その後の道中が近年緩みがちな朝日杯の中でも群を抜いて
緩んでおり、最初に飛ばした数頭を除けば、道中が厳しくなる流れへの対応が
懸念されていた馬でも、位置取り次第ではじっくりと脚を溜めることができた。
実際のところ(後続の馬にとっては)単純に平均ペースの持続力勝負という構図。

ただそれでも近年の前半が相当遅くなり、切れさえあれば何とかなるというような
レースとは一線を画しており、極端に後ろの位置取りだった馬を除けば、
前半からある程度速いスピードで走ることが要求され、本来の朝日杯の姿である、
レース全体を通してスピードを維持し続けられる能力が必要なレースだった。

そう考えれば上位2頭はともに前半からある程度の好位を保って進めたレースだった
だけに、持続力という点ではまずまず高いレベルのところにいると考えられる。
同様にその2頭よりも前から進めて最後まで粘りを見せていたホッコータキオンも
その能力の高さを改めて証明してみせた。
一方で前半はほぼ最後方から進めたブレイクランアウトは、ラスト800mからかなり
動いてはいるものの、最初に他の馬よりも楽をしている分1、2、4着馬よりかは
少し落ちるように感じられる。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

セイウンワンダー
前半こそある程度速い追走をしたが、少し掛かりぎみだったからか、道中は
意図的にかなり抑えた形で、そこをほとんど緩ませなかったフィフスペトルには
4コーナーの内外の差も考えれば、少しパフォーマンス的に劣る。
ただセイウンワンダーも休み明け+10kgでの勝利で、おそらくタイプ的に
叩いた方が良くなりそうな馬だけに、この結果をそのまま受け入れるという
訳にはいかないだろう。
もっと道中の厳しい展開での走りを見なければ本当の強さというのは測れない
ところがあるのだが、少なくとも前半死んだふりから持続力を発揮したという
内容ではないだけに、新潟2歳Sでのパフォーマンスよりも1つ階段を上った
という印象は受ける。

フィフスペトル
今回のレースに関しては、勝ち馬と比べて道中外目をほとんど緩ませることなく
進めて、4コーナーでもスムーズさを欠きながら最後はアタマ差まで迫った
この馬の方がパフォーマンスとしては高い。
勝負所での動き出しの遅さは少し気になるところではあるが、元々高い持久力を
見せていた馬だけに、その能力の高さを改めて証明した。
この先はこの馬の馬体や適性を見る限りこれ以上の距離延長が良い方向に向くとは
思えず、ここよりも切れ味が問われるNHKマイルCも適性的に微妙で、
どの路線に行くにしろ少し厳しい未来が待っているような気もする。
しかし本来得意な持久力勝負となる舞台に出てきたとしたら、高いパフォーマンスを
期待していいだろう。

ブレイクランアウト
このレースを最初に見たときは、前半3Fが34.3秒と表示されたこともあって、
その速い流れの中でも勝負所であれだけの動きを見せたブレイクランアウトは
自分が思っていたよりも強いと感じたが、実際のところはこのラップでは
少し割り引いて考えなければならない。
結局今のところ厳しい流れは経験したことがないというのは変わらず、
直線でも伸びきれないところを見ると、地力という面で少し疑問を感じる。
この馬の場合はもう一戦疑って掛かる方が身のため。

ホッコータキオン
ここでは1番強いと思っていたのだが、鞍上がこの馬の特徴を掴んでいる
という発言をしていたのにも関わらず、勝負所でなぜか静観し、そのまま
直線で切れ負けした形。
道中が厳しい流れであってもラストは持続力&持久力が発揮できる馬だけに、
早めに動いていれば少なくとも勝ち負けするところにはいたと考えられ、
これは明らかな騎乗ミスだと言える。
当然この馬の巻き返しは必至。



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