1 | ブエナビスタ | 1.35.2 | 34.8 | 16-16 |
2 | ダノンベルベール | 1.35.6 | 35.6 | 11-06 |
3 | ミクロコスモス | 1.35.8 | 35.2 | 17-17 |
4 | ショウナンカッサイ | 1.36.0 | 36.2 | 02-03 |
5 | イナズマアマリリス | 1.36.2 | 35.9 | 11-13 |
6 | ジェルミナル | 1.36.3 | 36.5 | 05-03 |
天候:晴 芝:良
上り4F:47.9 3F:35.6
前半4F:47.3
12.4-11.0-11.8-12.1-12.3-11.9-11.3-12.4
レース評
ブエナビスタが他を圧倒した形で終わった阪神JFだが、ラップタイムを見ると
前半がゆったりとした流れで、道中も過去2年と比べればかなり緩んだ展開
だったことが分かる。
そうなると予想の段階で書いたようなラストは持久力が問われ、各馬の地力が
試されるようなレースとはならず、それよりも勝負所での切れ味が物を言った
というレースだった。
テレビ中継を見ると女ディープインパクトというような評価をしている解説者も
いたようで、ある程度時計の掛かる馬場だったように思われるのでタイム自体は
十分であるのかもしれないが、道中がこれだけ緩んでの切れ味勝負ではまだまだ
持久力の面での能力は未知数であって、そこまでの評価は少し早計ではないか。
また走破タイムやラップなどの客観的な評価とは別に個人的な(直感的な)
評価としては、ウオッカの時に感じた、言葉にするには多少難しい、凄みや迫力
…といったものが感じられなかった。
ただ1つ言えるのは、歴代の名牝との比較はともかく、ブエナビスタがこの世代
ではダントツだということだけ。
ここでの評価がどうであれ、結局来年クラシックを争う馬の多くはこのメンバーの
中に紛れ込んでいる訳で、幸か不幸か何にも問題がない。
そして(1つ上の)今年の3歳世代には(他力本願的な差し馬ばかりで)
このように突き抜けられる程の切れ味を持った馬が、結局最後まで現れなかった
ことを考えると、少なくとも今年よりも来年のクラシックの方が面白いものと
なりそうではあるが…。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ブエナビスタ
ラスト3Fのラップの11.9-11.3-12.4のうち、11.3秒の部分で馬群を一気に
抜き差っている訳で、当然この馬自身はそこで10秒台のラップを刻んで
いるはずであり、相当な切れ味を持っていることだけは確か。
問題はラスト1Fは手綱を緩めたので何とも言えないが、もしその部分で
しっかりと追っていたとして、どれだけの粘りを見せていたのかということ。
一瞬の切れ味(所謂カミソリの切れ味)を使える馬には持続力という問題が
ついてまわるのが常。
したがってこの先見極めなければならないことは次の2つ。
・道中が締まった展開となってもこの切れ味が使えるのか?
・本当に最後まで末脚を持続させることができるのか?
これをクリアできるのなら、女ディープインパクトというのも納得できるが、
兄のことを考えたら、切れるけど最後は止まる差し馬になる可能性の方が
高いような気もしてしまう…。
その他の馬
いつもならもう何頭かここで考察するのだが、結果を見渡してビックリするほど
気になるような馬がいない…。
2着のダノンベルベールはもう少し持久力を必要とするような適鞍で結果を
出せるかもしれないが、能力的には高が知れているような感じもするし、
3着のミクロコスモスにしても、切れ味勝負のレースとなったことで上位に
浮上したが、勝ち馬よりも後ろから進めておいて上り3Fで0.4秒差をつけられて
しまっている。
勝ち馬はともかくとして、周りのレベルはもしかしたら去年以下のような
感じを受けるが…。
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