2006年から距離が1800mから2000mへと変更になり、今年が実質3回目で、
大まかな傾向しか把握できないだろうが、一応過去2年のラップを見てみる。
中日新聞杯過去2年のラップタイム
2007(サンライズマックス)
12.2-10.3-11.0-12.4-12.6-12.7-12.2-11.9-11.8-11.4
2006(トーホウアラン)
12.2-10.7-10.9-12.3-12.1-12.1-12.1-11.9-11.7-11.8
これを見てまず第一に挙げられる特徴は前半3Fの速さである。
これはこのコースそのものの特徴とも言えるのだが、中日新聞杯では
その傾向が顕著であり、過去2年とも33秒台を記録している。
道中からラストにかけては両年の間で傾向が異なっている。
まず2007年は道中がかなり緩み、その代わり勝負所からラストにかけて
スピードが上がり続けるという特異なラップを刻んでいる。
これは3~4コーナー中間からの下り坂に後押しされて徐々に加速するという
コース形状によるところが大きいのだろうが、東京などで緩んだ場合に見られる
勝負所での一気の加速とは全く傾向が異なっていて、中京ならではのラップと
言っていいだろう。
(おそらくこの展開は例外)
一方で2006年は、道中はあまり緩むこともなく、ほぼ一定のペースを保ったまま
進み、ラストは少しスピードが上がるが、それでもゴールまで同じようなラップを
刻み続けている。
中京2000mで行われるG3の平均を考えてもこちらが本来の姿だと考えられ、
前半が速く、道中もほとんど緩められない分、逃げ馬とその周辺を追走している
先行馬にはラストはかなり厳しくなることが予想される。
また差し馬であっても道中が緩まないために、そう易々と脚を溜められる訳では
なく、ある程度速い流れを追走してもラストは持続できる脚を使えることが
条件となってくる。
したがって一瞬の切れ味で勝負するタイプの馬では厳しくなることが予想される。
好走する条件
・基本は差し馬
・末脚の持続力を持っていること
危険な馬
・一瞬の切れ味で勝負するタイプ(先行、差し問わず)
予想
このコースらしく締まった流れとなることを想定し、
やはり持続力の高い馬を狙いたい。
◎オペラブラーボ
今までの戦績を見ても持続力勝負歓迎の馬で脚質的にもここにはかなり合う。
斤量も56kgならおそらく問題ないし、能力&適性を考えたらここでの
好走は堅い。
○マンハッタンカフェ
前半~道中がある程度締まった流れとなっても十分対応できる力はある。
ただ持続力に若干の不安があり、ラストまでスピードが全く落ちないような
展開では少し厳しくなる可能性もある。
それでも能力では上位で対抗にしたが、斤量も気になるしあまり信用はできない。
▲アサカディフィート
斤量は気になるが、一定のペースで進むような持続力勝負には滅法強い。
道中からゴールまで12秒台を刻み続けるようなラップとなったら、
突っ込んできてもおかしくない。
注シンゲン
久々だった前走は前半~道中がかなり締まった展開を中団で脚を溜めて
直線で一気に交わし、ラストまで凌ぎ切った形。
前にはかなり厳しい流れとなったために多少の展開利があったことは否めないが、
無視できないくらいの価値はあるレースだった。
少し持続力には問題があるかもしれないが、前走から-2kgの斤量を活かせれば。
△ダブルティンパニー
ラストの持続力はそれなりのものを持っているが、前半から速くなるような
流れに対する適性は微妙で、もし先行争いが激化してそれに付き合うようだと
おそらく厳しくなる。
うまく道中で脚を溜められることが条件だが…。
△イケトップガン
能力的にはここでは少し厳しいかもしれないが、持続力という点だけを
考えたらここでは屈指の存在。
道中でしっかりと脚を溜め、展開が向けばラストに突っ込んでくる可能性がある。
△シゲルフセルト
前半~道中が締まった流れは小倉で経験済みで結果を示している。
能力的には少し厳しいかも知れないが、ハンデを活かせれば。
×ヤマニンキングリー
ここでは実力上位だが、今までの好走が前半~道中が緩むようなレースに
偏っていて、適性的にここでは厳しくなるかもしれない。
×マイネルスターリー
持続力はある程度持っていそうだが、ここでは少し能力的に厳しいか…。
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