レース総括 |
■ゆったりとした流れからのロングスパート合戦
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■切れ味&持続力勝負
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■ある程度地力が問われ、この先にはつながる
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共同通信杯結果
1 | ブレイクランアウト | 1.47.3 | 33.6 | 11-09-08 |
2 | トーセンジョーダン | 1.47.6 | 34.4 | 02-03-03 |
3 | トップカミング | 1.47.7 | 33.8 | 09-11-10 |
4 | マッハヴェロシティ | 1.47.8 | 34.5 | 05-07-03 |
5 | シェーンヴァルト | 1.48.1 | 34.2 | 12-11-10 |
6 | カノンコード | 1.48.1 | 34.7 | 07-05-05 |
天候:晴 芝:良
上り4F:46.9 3F:34.9
前半1000m:60.4
12.4-11.5-11.7-12.2-12.6-12.0-11.6-11.6-11.7
レース詳細
前半~道中は例年通り、もしくはやや遅いくらいの流れだったが、
その後は例年よりも1ハロン早く加速し、ロングスパート気味で上がる
という流れだった。
したがって今回のレースでは例年通り勝負所での切れ味と直線での持続力が
問われたことには変わりないが、トップスピードを維持しなければならない
距離が長くなったことで、単純な切れ味のみの馬では厳しかったと言える。
実際にこれまでのレースで持続力は発揮していたものの、切れ味では
劣ると考えたトップカミングあたりが上位に食い込んできているのに対して、
プロスアンドコンズあたりの切れ味自慢が最後は脚が止まっているのが
その証拠である。
今回の流れでは前半が遅いために本当の持久力はまだ計れないところがあるが、
各馬の切れ味と持続力に関してはある程度高いレベルで試されており、
この先に十分つながる内容だったのではないだろうか。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ブレイクランアウト
勝負所での瞬間的な切れ味の鋭さは素晴らしいものを持っている。
そして前走では少し疑問に感じた持続力の方も十分に発揮している。
(予想以上に鞍上の怪我の影響が大きかったのかも知れない)
それでもまだ前半または道中が緩んだ流れしか経験がないので、
ラジオNIKKEIの2頭にはまだ並んだとまではいかず、次の課題は本当の
地力が問われるレースでのパフォーマンスということになる。
(そこをクリアして初めてクラシック候補)
トーセンジョーダン
鞍上が3~4コーナー中間で何故控えたのか謎で、そこを積極的に
進めていたらもっと勝ち負けに近いところにいたのではないか。
(動かなかったのではなくて動けなかったならもっと問題だが…)
その騎乗はともかく、その後は自分の予想よりもコンマ3~4秒速い上り
だったし、ラストまで止まらない持続力はやはり備えている。
今回の敗因は完全に切れ負けであって、この馬の持ち味である持続力&
持久力をもっと活かすような騎乗をすれば、まだまだ上位2頭の勝負付けが
済んだとは全く思わない。
少なくとも中山のような地力を問われるような舞台なら負けない気もする。
この先はラジオNIKKEIの2頭との戦いが待っているだろうが、現時点での
パフォーマンスでは少し劣るために、何かもう1つプラス材料が欲しいところ。
トップカミング
上記のようにロングスパートの形で持続力が問われたために浮上した。
それでもこの舞台で33秒台の脚が使えたことは収穫だったし、少しだけ
この馬の能力に対するイメージを更新しておく必要があるだろう。
引き続き切れ味の問われる舞台での扱いには注意しつつ、持続力勝負では
注目しておきたい存在。
マッハヴェロシティ
今回は今までのように切れを活かすのではなく、積極的に地力を試すような
騎乗だったが、それでもここまで粘ったのは評価できる。
やはり前走のラジオNIKKEIの厳しい流れを経験したことは大きかったようで、
そこでもまずまずの結果を出しているのだから、この結果自体は信用していい。
ただし切れ味ではブレイクランアウトには劣るだろうし、持久力では
トーセンジョーダンには劣るだろうし…余程の展開利でもない限り上位2頭を
まとめて倒すのは難しいかもしれない。
シェーンヴァルト
この展開で4コーナーで外々を回す競馬をしておいて、ここまで伸びてきたのは
評価できるし、やはり持続力勝負なら力を発揮できる。
それでも今回は勝負所での加速にはついていけなかった印象で、切れ味には
課題が残るというのが正直なところ。
やはりこの馬は地力が問われる中山か3コーナーの下り坂を使って加速して
いける京都あたりで狙いたい。
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