■切れ味&持続力という適性が問われた展開
■フェブラリーSにつながる内容(フェラーリピサ)
■バンブーエール、ビクトリーテツニーの巻き返しに期待
根岸S結果
1 | フェラーリピサ | 1.22.1 | 35.6 | 03-03 |
2 | ヒシカツリーダー | 1.22.1 | 35.0 | 12-12 |
3 | セントラルコースト | 1.22.2 | 35.9 | 02-02 |
4 | アドマイヤスバル | 1.22.4 | 35.5 | 09-08 |
5 | バンブーエール | 1.22.8 | 36.2 | 05-05 |
6 | ビクトリーテツニー | 1.22.9 | 36.0 | 09-08 |
天候:晴 芝:重
上り4F:48.0 3F:35.9
前半3F:34.1
12.2-10.6-11.3-12.1-12.1-11.6-12.2
レース詳細
まず馬場はある程度回復してきていたようにも感じるが、それでもこの日に
行われた他のダート戦とそれらのコース平均とを比較すれば、0.5~1秒くらい
速い馬場だったと考えていいだろう。
それを踏まえてラップタイムを見ると(つまり各ラップに0.1秒ずつプラス)、
前半はほぼ平均ペースで流れ、3~4コーナー中間から4コーナーにかけて
少し緩み、直線を向いてから満を持して一気に加速するという展開。
つまり今年の場合、近年の持続力&持久力が問われる流れとは違って、かなりの
切れ味が試されるレースだったと言える。
この事は4コーナー回ったところでは手応え十分だった、持続力&持久力勝負に
強いバンブーエールが、直線では思いのほか伸びなかったのを見ても明らかで、
他にもビクトリーテツニー、リミットレスビット、スリーアベニュー、
フジノウェーブあたりの持久力勝負得意な面子には向かない流れだった。
逆に勝ったフェラーリピサ、3着セントラルコーストは切れ味&持続力勝負が
得意だし、2着ヒシカツリーダーと4着アドマイヤスバルは切れ味はともかく
(持久力勝負よりも)スピードの持続力勝負が得意であり、展開は合っていた。
したがって少なくとも上位6頭あたりまでは勝負付けが済んだとは思わないし、
特にバンブーエール、ビクトリーテツニーあたりは次戦以降で持久力勝負と
なった場合の巻き返しは十分に期待できる。
(ただしそれは切れ味が問われるフェブラリーSでは、おそらくない…)
また馬場差を考慮しても全体タイムは例年よりも速く、レース自体のレベルに
関してはある程度高いと考えられる。
したがって切れ味とスピードの持続力で押し切ったフェラーリピサあたりは
フェブラリーSに十分つながる内容だったと言っていいだろう。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
フェラーリピサ
もともと切れ味&持続力がある馬で、展開は確かに合っていたのだが、
上記したようにレース自体のレベルもある程度高く、この内容なら
フェブラリーSに十分つながるものだったのではないか。
ただし今年のフェブラリーSは相当にハイレベルなレースとなることが
予想され、勝ち負けまではどうか…といったところ。
ヒシカツリーダー
1200mでも戦えるスピードとそれを支える元々の持続力で最後に突っ込んで
来た訳で、上がりの脚にはかなりの破壊力がある。
その実力は認めるのだが、この先(つまりG1まで見据えて考えると)おそらく
勝負所での切れ味が課題となってきそうな予感がある。
距離が1600mになれば今回以上の切れ味が求められる訳だし、地力の高さで
最後に突っ込んできても勝ち負けしている所まで届くかどうか…。
セントラルコースト
これまでのレースでも切れ味&持続力を持っていることは見せており、
この展開で最後まで良く伸びていたことは納得できる。
ただし今回は(前半こそ速かったものの)仕掛けのタイミングは遅く、ギリギリ
まで脚を溜められた内容だったので、よりレベルの高いレースで、早い仕掛け
からの持続力勝負となった場合にラストまで粘れるかどうかには疑問。
アドマイヤスバル
スピードそのものは芝のG1でもそこそこやれるのだから当然あるし、
もともと高い持続力を持っている馬なので、速い上がりが問われる展開なら
このくらいやれて当然。
この馬の場合とにかく末脚の持続力が売りで、(その持続力があるからこそ、
芝においては切れよりも地力が問われるG1でまずまずできるのだが)
あまりにも持続力の方に特化しすぎている感があり、どうしても勝負所での
動き出しの遅さは気になる。
この先、レベルの高いところではかなり問題となりそう…。
バンブーエール
スタートが悪く、道中も鞍上は押しっぱなしで(かなり疑問だが)、それでも
4コーナーを回ったところでの手応えは残っているように見えた。
それでも直線では前で進めていた馬にも突き放されてしまった訳で、これは
この馬の切れ味の無さという理解で良さそう。
したがって地力負けとは認められず、当然この先、ラストの持久力が必要な
展開における巻き返しは期待できる。
ただし上記したように、切れ味が問われるフェブラリーSでは厳しい…。
ビクトリーテツニー
ある程度積極的に進めていたが、この馬もバンブーエールと同様に切れ負け
という理由でいい。
むしろ展開が合わなくてもここまで残っているのだから、その地力の高さは
認めていいし、より持久力の試される展開なら巻き返しは必至。
しかしバンブーエール同様にフェブラリーSは合わないのが厳しい…。
ダートスプリントG1を作ってあげたい…。
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