レース総括 |
■前半は例年より速く、道中は例年より遅い流れ |
■勝負所での切れ味が問われた |
京都記念結果
1 | アサクサキングス | 2.14.6 | 35.6 | 04-04-03-02 |
2 | サクラメガワンダー | 2.14.6 | 35.4 | 06-06-04-03 |
3 | ヴィクトリー | 2.14.8 | 36.2 | 01-01-01-01 |
4 | カワカミプリンセス | 2.14.9 | 35.6 | 02-03-04-05 |
5 | タスカータソルテ | 2.15.5 | 35.3 | 12-12-12-12 |
6 | マンハッタンスカイ | 2.15.6 | 36.6 | 02-02-02-03 |
天候:晴 芝:良
上り4F:48.2 3F:36.0
前半1000m:60.7
12.4-11.3-12.4-12.1-12.5-12.9-12.8-12.2-11.9-11.4-12.7
レース詳細
前半はヴィクトリーが少し離して逃げたこともあって、ラップを見ても
多少速く流れたが、その分道中は例年以上に緩んでいる。
その後3コーナーの下り坂からペースが一気に上がり、直線に入った瞬間も
かなりの加速を示していて、2段階のギアチェンジが求められた形。
当然この流れでは切れ味を持ったタイプの方が有利であって、実力上位馬の
中でも、最も切れ味の鋭いアサクサキングスが勝ったのは頷ける。
ただしラスト1Fのラップはかなり落ちているように、全く地力が問われ
なかったわけではなく、中途半端な実力の馬が紛れる余地はなかった。
能力の高い馬の中で順列をつけるのに切れ味が重要な要素だった、という
理解でいいだろう。
今回はラストがかなり持続力を問われる流れを想定していたが、予想に反して
このような切れ味の問われる流れになった。
だとすると、もし(適性微妙で割り引いた)アドマイヤオーラが何事もなく
走れていたら、普通に勝っていた気がしてならない…。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
アサクサキングス
最近は勝負所で積極的に動いていって(G1馬だから?)ラストが止まる、
というレースばかりだったが、今回は相手をサクラメガワンダー1頭に
絞っていたようで相手が来るのを待ってからの仕掛け。
持続力に問題があるこの馬の特徴を考慮したかどうかは定かではないが、
それが功を奏し持ち前の切れ味を発揮できて、結果的にベストな騎乗
だったと言える。
ただし結局ラスト1Fは12.7秒掛かっているので、相手の力も考えると
G1では掲示板レベルというのが妥当。
サクラメガワンダー
今回は前半から気持ち前目の位置取りで、勝負所でも早めに動いた内容。
それが少し裏目に出たようで、普段なら最後まで止まらない馬が、ラスト1F
12.7秒の展開で差しきれなかった。
結局これは持久力の問題で、持ち前の持続する脚を使うには前半でしっかり
脚を溜めなくてはならないということ。
しかしそれをやるとG1ではおそらく届かないというのが辛いところ。
ヴィクトリー
道中が緩んだ流れで、一見単なる前残りのようにも見えるのだが、
前半は速かったのでラストはある程度の地力が問われたはずだし、
これを完全にフロック視するのは危険。
むしろ一旦緩むような流れでもしっかりと折り合えたことを成長と捉え、
もともと切れよりも持久力勝負で力を発揮するタイプだということを考えると、
次戦以降で、より適性の合った舞台では恐い存在になるかも知れない。
カワカミプリンセス
レースを見た直後は見所もなく、完全に衰えてしまったのかと
思ったのだが、ラップを見れば切れ味を問われる流れだったわけで、
3~4コーナーのペースアップに少し遅れを取り、そして直線に入った直後に
離れているところを見ると、単純に切れ負けしただけな感じを受ける。
実際にラストはしっかりと伸びてきているのだから余力はちゃんと
残っていたはず。
衰えさえなければ実力は確かだし、適鞍を待ちたいところ。
0 件のコメント:
コメントを投稿