2009年2月23日月曜日

クイーンC回顧 2009


レース総括
■前半~道中が緩んだ完全な上り勝負
■切れ&持続力が問われた
■地力不問でこの先につながる可能性は低い


クイーンC結果
ディアジーナ1.35.734.702-02
ダノンベルベール1.35.734.602-03
エイブルインレース1.35.834.604-03
ミクロコスモス1.35.934.605-05
アンジュアイル1.36.033.715-15
グローリールピナス1.36.135.301-01

天候:晴 芝:良
上り4F:47.3 3F:34.9
前半4F:48.4
12.6-11.1-12.2-12.5-12.4-11.4-11.5-12.0

レース詳細
ラップを見れば、前半~道中がかなり緩んでの完全な上り勝負だった
ことが分かる。
例年はもう少し前半が速く、ラストで地力を問うような流れが多いのだが
今年のような展開ではどの馬も道中である程度楽ができるので、結局は
勝負所でどれだけ動けるかという切れ味が重要になる。

また仕掛けがラスト3Fからというところは唯一例年通りであって、そうなれば
当然おしまいの持続力も必要とされた。
したがって今回の結果からは、各馬の勝負所での切れ&ラストの持続力という
点だけは信用していい。

しかし上記したように各馬の持久力はほとんど問われない展開だったので、
この先、例えばG1など、道中が緩まずに本当の地力が問われるような
展開で今回と同様なパフォーマンスを期待できるかどうかは未知数であって、
その点だけは注意しておきたい。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ディアジーナ
地が強く、この展開ではもう少し戸惑うかと思ったら、切れ味の必要な
勝負所でも意外にすんなり動いた。
この馬にしろホクトスルタンにしろ、マックイーン産駒は父親の持続力
&持久力というイメージで考えると裏切られる可能性が高いのかも。
上記したように地力を問われない流れだったために、この結果を高く
評価しすぎるのは危険を伴う。
この馬に関してはもう1戦見守りたいところ。

ダノンベルベール
地力が高く、持久力で勝負したいこの馬には今回の流れは合わなかった。
実際に勝負所では完全に切れ負けしているし、その代わりにラストは
かなり脚を伸ばしてきている。
したがって引き続きこのメンバーの中ではナンバーワンの実力という
考えは変わらない。
もう少しレベルの高いレースでこそ持ち味が活きる馬。

ミクロコスモス
切れのある馬がこの流れで来れないのは致命的では?
状態も良さそうだったのでこの先の期待はあまり持てそうにない。
唯一の救いはネオユニヴァース産駒で実際には切れ味タイプでなく、
地が強いタイプだった場合くらいだが、今までのレースを見る限り
やはりそんなタイプにも思えないのだが…。



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