レース総括 |
■前半~道中がゆったりと流れて完全な上り勝負 |
■勝負所での切れ&ラストの持続力が問われた |
■地力不問で終いの速い脚が問われる舞台だけにはつながる |
中山記念結果
1 | カンパニー | 1.49.2 | 34.9 | 02-02-02-02 |
2 | ドリームジャーニー | 1.49.2 | 34.2 | 09-07-08-07 |
3 | アドマイヤフジ | 1.49.3 | 34.9 | 03-03-03-02 |
4 | キングストレイル | 1.49.3 | 35.2 | 01-01-01-01 |
5 | エアシェイディ | 1.49.5 | 34.8 | 05-05-04-04 |
天候:小雨 芝:稍重
上り4F:47.3 3F:35.1
前半1000m:61.9
13.1-12.1-12.5-12.1-12.1-12.2-12.0-11.3-11.8
レース詳細
まずラップタイムを見れば、前半~道中がかなりゆったりとした流れとなり
完全な上り勝負だったことが分かり、例年道中が速くかなりの持久力勝負と
なる中山記念としては異例の展開で、レースレベルとしてはお世辞にも高い
とは言えないものだった。
(淀みなく引っ張るタイプがいないという懸念が現実になってしまった)
レースはその後一定のペースで進み、勝負所ではかなりの加速を示している。
したがって今回の流れでは地力(持久力)の高さよりも勝負所での切れ
&終いの持続力を持っていることが重要だった。
実際にもともと切れがなく勝負所での加速で遅れをとったアドマイヤフジと
エアシェイディに代わって、地力には少し問題があるが切れ&持続力は高い
ドリームジャーニーと同じく地力に問題があって持続力の高いキングストレイルが
浮上するという結果に終わった。
そんな中もともと持久力勝負でも強く、今回のようなラストの切れ味勝負でも
結果を出して見せたカンパニーの実力は相当なもので、8歳馬ではあるが
何とか安田記念につながらないか…と期待をしてしまう。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
カンパニー
もともと持久力が高く、地力が問われる舞台では活躍してきたが、
今回のような切れが問われる舞台でも力を発揮できるというのは収穫。
過去にこのようなパターンを示したのがダイワメジャーで、その領域まで
到達するとはさすがに断言できないが、この先どんな展開でもこなせそうな
イメージが浮かんでいる。
引き続きこの馬には注目していきたい。
ドリームジャーニー
前半~道中でしっかりと脚を溜められる展開となったことで、もともと切れ
&持続力を持ったこの馬が浮上したのは当然の結果。
同じような展開ならこの先も十分力を発揮できるだろうが、G1などもっと
地力が必要な舞台では割り引いて考えた方が良さそう。
アドマイヤフジ
直線に入った所で前が一気に加速し、そこで遅れをとったことが全て。
それでもラストは持ち前の持続力を発揮して迫ってきており、一応力は示した。
もっと積極的に前に圧力を掛けていれば結果は違っていたとは思うが、
1コーナーでカンパニーにブロックされたことでそれもなかなか難しく
なってしまった。
当然地力が問われる舞台での巻き返しには期待できるが、G1までいくと
この切れのなさが大問題となり、おそらく掲示板くらいが濃厚。
キングストレイル
前半をゆったりとした流れで進められたことで、ラストは持ち前の持続力が
発揮できて、この馬としてはベストに近いパフォーマンスだったと言える。
それでも4着止まりでは、上位との力の差を感じてしまう。
とにかく今回の中山記念は例年とは違った流れで、展開に助けられたところが
大きく、この先にはあまりつながらない。
この馬の場合、適鞍を見つけてピンポイントで狙うというのがいいだろう。
エアシェイディ
アドマイヤフジ同様に完全に切れ負けした内容。
どうせ向かない流れならもう少し道中で積極的に行く姿を見たかったが、
結局は何もできずに終わってしまった。
この馬ももっと地力が問われる舞台での巻き返しに期待したい。
ただしG1では切れ負け必至で善戦がいいとこだろうが…。
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