レース総括 |
■前半が速くラストは持久力が問われた |
■道中が緩む展開でもレベルは十分な水準 |
フラワーC結果
1 | ヴィーヴァヴォドカ | 1.49.3 | 36.2 | 01-01-01-01 |
2 | ディアジーナ | 1.49.4 | 36.1 | 04-04-02-03 |
3 | マジックシアター | 1.49.8 | 36.0 | 08-08-09-10 |
4 | ナリタシリカ | 1.50.1 | 36.9 | 02-02-02-02 |
5 | ダイアナバローズ | 1.50.1 | 36.6 | 04-04-05-07 |
6 | ピエナリリー | 1.50.1 | 35.8 | 13-13-14-14 |
天候:晴 芝:良
上り4F:48.7 3F:36.2
前半1000m:60.6
12.3-11.4-12.0-12.4-12.5-12.5-12.0-11.5-12.7
レース詳細
ラップタイムを見れば、前半が例年よりもかなり速く、道中は緩んで、
勝負所ではかなりの切れ味を問われるような流れだったことが分かる。
このように道中(向こう正面)が緩むとそこで脚を溜めることが出来るので
脚質的には前の馬が有利となり、実際に上位には好位から進めた馬が多く
残っている。
道中が緩んでの切れ味勝負という展開のレースは往々にしてレベル自体が
低くなったりするもので、このレースだけを見ると上記したように単純な
前残りのようにも思えてしまうのだが、本当のところは少し違っている。
何故ならレースの勝ちタイムもまずまず優秀だし、道中だけ見ても例年に
比べてそれほど極端に遅くなっているわけではなく、むしろ前半の速さと
勝負所での加速の速さを考えたら十分に高い水準だと言っていい。
実際に控えて後ろから進めた馬でも35秒台後半の脚を使うのが精一杯で
このレースの本来の捉え方としては、速い前半と極端には緩まない道中で
なかなか脚が溜まらない、という感じで良さそう。
また4コーナーから直線入り口に掛けての一気の加速は、逃げていた勝ち馬
のみが記録しただけで他の馬は完全に置かれていることから、本来は完全な
持久力勝負になるはずのところをさらに加速したという、勝ち馬が強いから
こそ作られたラップと言っていいのかもしれない。
とにかく今回のフラワーCは、ある程度厳しい流れを自ら演出して勝負所では
相当な切れ味を発揮してみせたヴィーヴァヴォドカと、持ち前の持久力&
持続力で最後迫ったディアジーナの(見た目だけではなく実力の面でも)
2頭の競馬だったというのが結論。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ヴィーヴァヴォドカ
前半で積極的に行っておいて勝負所であれだけの加速が出来るのは地力の
高さの証明。
ラストはさすがにかなり落ちていることから持続力の点では不安は残るが、
2着馬はともかく他の馬との力の差は示した形。
大きいところを獲るまでは厳しいかもしれないが、この先アッと言わせる
ことが起きても不思議ではない。
ディアジーナ
一応切れも備えている馬だとは思うし、それでも勝負所で思ったよりも
置かれたのは、この馬の問題というよりも、勝ち馬を褒めるべき点なの
かもしれない。
今回は勝負所でついた差を逆転まではできなかったが、それでもラストまで
しっかりと伸びていて、改めて持続力の高さは証明した形。
やはりこの馬の持ち味を活かすには広くて直線の長いコースの方がいい
ということだろう。
マジックシアター
4着以下の馬とは地力の差で最後に押し出されたような格好だが、上位
2頭とはなかなか逆転までは考えづらい差をつけられてしまった。
この馬の場合もう少し道中でじっくりと脚を溜められるような展開が
合いそうで、実力的に大きいところは無理でも持ち味が活きる適鞍で
もう1度期待してみたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿