レース総括 |
■道中が緩んで勝負所での切れが問われる形 |
■レベルとしては十分で、あとは本番を待つだけ |
チューリップ賞結果
1 | ブエナビスタ | 1.36.5 | 34.7 | 12-07 |
2 | サクラミモザ | 1.36.7 | 35.4 | 01-01 |
3 | ルージュバンブー | 1.36.9 | 35.0 | 08-07 |
4 | ブロードストリート | 1.37.0 | 35.1 | 07-07 |
5 | ジェルミナル | 1.37.1 | 35.0 | 10-11 |
天候:晴 芝:良
上り4F:47.9 3F:35.2
前半4F:48.6
12.5-11.1-12.4-12.6-12.7-12.2-11.1-11.9
レース詳細
ラップタイムを見れば、予想通り前半は平均的に流れて、道中が緩んでの
切れ味勝負だったことが分かる。
このように形だけ見たらどこにも押す要素がないような気になる…。
しかしおそらく2秒近くは掛かった馬場状態を考えたら、前半~道中は
明らかに昨年よりも速く、ある程度の地力を問われたはずで、レース自体の
レベルはトライアルとしては十分なものだったと言える。
(もちろん2007年にはさすがに届かないが…)
そんな流れの中、ブエナビスタはラスト1000mを切ったあたりから動いて
ラストまでしっかりと脚を持続しているのだから、このメンバーの中では
1頭別次元のレースをしていることは間違いないし、対抗できそうな馬が
現れない現状では桜花賞は何の問題もなさそう。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ブエナビスタ
道中が緩んだ流れではあったが、それにしてもかなり早い段階から動いた
…という印象。
逃げ馬から1.5秒くらいは離れた位置からラスト3Fの地点で0.5秒まで
迫っていて、その後直線に入ってから少し離されたが最後まで全く
スピードが落ちなかった。
(↓大体のイメージ)
レースラップ 12.6-12.7-12.2-11.1-11.9
ブエナビスタ 12.4-12.0-11.9-11.4-11.4
早い段階から脚を使っている分、直線に入ったところで爆発的な切れは
見られなかったが、この馬の(もしかしたら)弱点であったかもしれない
持続力を見事に発揮した形。
馬場状態を考慮してもこの馬の切れ味があれば、これほど早く動く必要は
なかったのではないかと思うのだが、他に理由を探すとすればこの馬の
脚を測ったということ。
兄のアドマイヤオーラで「勝負所最速→ラスト止まる」という内容で苦い
思いをしている鞍上が、本番を前に持続力を試したのではないだろうか。
とすると安藤勝は今頃「もらった!」と確信しているに違いない…。
とにかく現状では消す要素がなくなった感じ。
サクラミモザ
この展開では逃げ馬は道中でしっかりと脚を溜められて、完全な直線勝負に
徹したことで2着を確保できた。
ただし直線で他の馬(先行馬含め)が伸びあぐねている中、ダントツの
加速を示しており、相当な余力を残せていた。
新馬戦でダートの1200mをハイペースで行って圧勝しているところも
考えたら、持久力はある程度高いものを持っているはずで、速い馬場への
対応という点では未知数ながらも、この結果を完全にフロック視するのは危険。
ブロードストリート
この馬に関しては少し思い違いをしていたのかも知れない。
予想の段階では切れる馬という扱いをしたが、勝負所では遅れをとって
加速についていけなかった。
実際に改めて1走前を見直しても、直線で前を交わすまでに時間が掛かって
いるし、瞬間的な切れはあまりないのかも知れない。
ただしラストはしっかりと脚を伸ばしていたので持続力の方は持っていることが
分かったし、適鞍での巻き返しは十分に期待できる。
どちらにしてももう1戦見守る必要がありそう。
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