レース総括 |
■ある程度締まったミドルペースからの切れ&持続力勝負 |
■G2としての威厳を保ちつつ各馬の適性を浮き彫りにしたようなレース |
大阪杯結果
1 | ドリームジャーニー | 1.59.7 | 34.0 | 08-08-07-06 |
2 | ディープスカイ | 1.59.7 | 34.2 | 06-05-04-04 |
3 | カワカミプリンセス | 2.00.0 | 33.8 | 11-11-10-10 |
4 | アドマイヤフジ | 2.00.0 | 34.8 | 02-02-02-02 |
5 | ダイシングロウ | 2.00.1 | 34.1 | 09-09-09-09 |
6 | シャドウゲイト | 2.00.4 | 34.8 | 04-05-06-06 |
7 | マツリダゴッホ | 2.00.4 | 35.0 | 04-03-04-04 |
8 | サンライズマックス | 2.00.5 | 34.8 | 06-07-07-08 |
天候:晴 芝:良
上り4F:46.9 3F:34.8
前半1000m:60.0
12.6-11.5-11.9-11.9-12.1-12.8-12.1-11.9-11.2-11.7
レース詳細
ラップタイムを見れば前半が例年よりも速く、道中が緩んだ展開のようだが
このラップはヴィクトリーがある程度離してのものなので、後続にとっては
前半~道中は例年に近いようなゆったりしたスタートからそれ程緩まない
道中というのが実際の流れ。
したがって道中である程度の持久力が試された後、上がりでもう1段階上の
加速をして、切れ味&持続力勝負という形のレースだった。
今回は形としては上がり勝負ではあるものの、道中でそれ程楽に力を温存
できた展開でもなかったので、脚質的には中途半端に前に位置していた馬
よりも前半でしっかりと脚を溜めた後方の馬に有利だったと言える。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ドリームジャーニー
強い調教もしっかりできるようになっていて力をつけてきたというのも
大きいとは思うが、それよりもやはりこの程度の道中であれば使える
持ち前の切れ味を発揮できたというのが1番の勝因。
しかし持久力に問題を抱える同馬だけに、この先レベルの高いところで
0.1秒、0.2秒(/F)と道中が速くなっていけばおそらく終いの脚が
削られることになり、今年も大きいところを獲るのは少し厳しいという
イメージは拭い去れない。
ディープスカイ
勝ち馬に反応の速さでは少し劣るために、一瞬の内に前に出られてしまった
ことが敗因だが、それでも斤量を背負って直線では互角以上の脚を繰り出して
いるのだから今年の主役としてのスタートとしては順当な内容だった。
ここを叩いてG1の舞台に代わり、より持久力が試される展開となれば自ずと
良い結果が得られるはず。
何も問題ない。
カワカミプリンセス
切れという点ではそれほど誇れるものを持っている馬ではないが、今回は
後方に控えてじっくりと脚を溜めたことで持ち前の持続力を発揮し、ラストまで
全く落ちない脚を繰り出して見せた。
今回はある程度締まった流れで持久力が試されるような展開だったために
控える競馬でも良かったが、道中が緩むと思われるヴィクトリアマイルを
目指すのならやはり積極的な競馬の方がいいだろう。
アドマイヤフジ
持久力&持続力は高いものを持っている馬なのでこの展開を積極的に行っても
上位に残って当然なのだが、加速力に乏しく勝負所での切れ味勝負となると
どうしても遅れをとってしまう。
この切れの無さは、G3あたりでは何とかなってもそれ以上のレベルでは
その影響は大きく、安定感はあっても掲示板までというのが妥当。
マツリダゴッホ
勝負所ではしっかりと持ち前の切れを発揮していたし、この程度の流れを
追走して厳しくなるような馬ではないことも明らか。
実際にこの馬自身は札幌記念の時とそれ程変わらないくらいの内容で
走っている。
ただ今回は上がりの性能(特に持続力)で上位の馬には及ばなかったと
いうのが敗因。
したがって巻き返しは十分期待できるが、やはりこの馬の場合もう少し
(心肺機能的な)持久力が試される舞台の方が合うため、結局もう1Fでも
距離が伸びた方がいいのは確実。
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