2009年4月11日土曜日

ニュージーランドT展望 2009


過去のラップタイムは以下の通り。

2008 12.5-11.0-11.0-11.4-11.8-12.0-12.4-12.9
2007 12.4-10.8-11.3-11.6-12.2-12.1-11.7-11.8
2006 12.5-10.9-11.2-11.4-11.8-11.7-11.7-12.3
2005 12.4-10.8-11.2-11.4-11.8-12.1-11.5-12.2
2004 12.3-11.3-11.3-11.4-11.6-11.4-11.8-12.4
2003 12.4-11.4-11.2-11.5-12.4-12.1-11.8-11.8
2002 12.3-11.0-10.6-10.8-11.2-11.5-12.2-12.5
2001 12.6-11.6-11.8-12.0-12.5-11.8-11.6-11.8
2000 12.6-11.2-11.6-11.6-11.7-11.7-11.6-12.4

過去9年の平均ラップタイム
12.44-11.11-11.24-11.46-11.89-11.82-11.81-12.23
1.34.01




傾向
過去のラップタイムを見れば、前半がかなり速く流れることが多く、
その後は一定のスピードを保ったまま最後は持久力争いという流れ。
3~4コーナーで一旦緩むパターンもあることはあるが、前半の速さ
故に上がりではあまり加速することがなく、末の持続力勝負という
展開になって、結局切れ味はほとんど問われることがない。

特に前半の速さはダービー卿CTと肩を並べられるほどで、その後は
さすがに落ちるものの、この流れを先行して押し切れるような3歳馬は
そうそういるものではないので、基本的には差し馬有利だと言える。

また差し馬の中でもこの流れの追走では脚が溜まらない可能性もあるため
最低限の持久力の裏付けは欲しいところで、それをクリアした馬の中から
末脚のスピードと持続力の高い馬を選ぶ、という流れが良さそう。


好走の条件
・持久力&持続力が高いこと
・差し馬が無難

危険な馬
・持久力の裏付けがない切れ味自慢


予想
今年もスピードのある馬が参戦しており、前半から速くなりそうで、
持久力の高い差し馬を中心に予想してみたい。

◎サンカルロ
前走は勝ち負けできるはずのレースを完全に溜め殺して4着という持ち味を
消しただけでなく、クラシックへの道が遠のいた痛い敗戦だった。
本来この馬はその前の3走で証明している通り、厳しい流れを追走しても
最後まで持続する脚を使うことができる。
それでいて道中で控えれば控えただけラストでは速い脚が使えて、上がりの
性能でもここでは群を抜いている。
相手弱化で溜め殺しなんてありえない締まった流れとなるここでは信用できる。

○アドバンスヘイロー
今のところ上がりの速い脚は使えないがレース全体を通した持続力なら
メンバー屈指の存在で、速い流れを受けて立って最後も我慢できるような
強さを持っている。
したがって舞台が速い脚の必要な阪神外回りから中山に替わることで
自然と浮上するはず。

▲スガノメダリスト
ジュニアCでは速い流れをある程度積極的に進めて2着しているが、
ここの中心となっているメンバーに比べて少しだけ道中で楽ができた。
したがってこの舞台で必要な最低限の持久力はクリアしているものの、
より厳しい流れとなった場合地力の面で上の2頭の追撃を交わすのは
難しいかもしれない。

注マイネルエルフ
アーリントンCでは積極的に進めて道中もそれ程緩ませずに2着しているが
本来はそこで一旦息を入れて勝負所での切れ味で突き放すという競馬を
したい馬で、道中がより厳しい流れとなりそうなここでは持久力の面で
そのまま押し切るのは難しくなりそう。

△ツクバホクトオー
前半を控えれば道中~上がりでかなりの持続力を発揮できるが、その内容では
前まで届かない可能性が高く、かと言って前半を積極的に行ってしまえば
緩まない道中の餌食となって直線不発ということになりかねない。
したがって上位に食い込むことは厳しいのだが、終いに賭ける競馬をしての
掲示板or3着争いに絡められれば上出来。

△アイアンデューク
ジュニアCでは出遅れてかなり速い段階から脚を使ってという競馬だったが
それでもラストまである程度脚を残したことで、逆に持久力の高さだけは
証明した形。
それでも上位には持久力で負けるしスタートが上手くいってもなかなか
勝ち負けのところまでは届かないとは思うが…。

×ジョーメテオ
能力はまずまずだが、アーリントンCで暴走した後使われたのがスプリント戦で
今回落ち着いて走れるのか甚だ疑問。
そしてこの馬自身は道中で一旦息を入れてから上がり勝負という形の方が
合っていて、ここの緩まない流れを我慢できるとはなかなか思えない。

×オメガユリシス
同舞台の朝日杯でも道中~上がりで持続力を発揮してはいるが、
どうしてもラストの爆発力は1200mでのそれより1枚劣り、ここでは
ラストになだれ込むのが精一杯か。

×ケイアイテンジン
一定のスピードで走る持続力はあるが、もうワンパンチ足りない印象で
なだれ込むだけのレースになりそう。




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