外回り1600mになってからまだ2回しか開催されていないが、
一応過去のラップタイムは以下の通り。
2008 12.4-10.9-11.3-11.8-12.1-11.7-11.6-12.6
2007 12.7-11.6-11.4-12.1-12.0-11.6-10.6-11.7
桜花賞vs古馬1000万ラップタイム比較
傾向
過去のラップタイムを見ればまず昨年はこのコースとしては前半がかなり
速くなり、ラストは持久力&持続力が問われる流れだった。
ここで好走したのが前半は控えて道中~上がりの持続力で力強い差し脚を
繰り出した馬(レジネッタ、ソーマジック)と、レース全体を通して
一貫したスピードでなだれ込んだ馬(エフティマイアなど)である。
逆に一昨年は阪神外回りにありがちな前半ミドルペースから、道中は緩み
完全な上がり勝負という形。
ここはダイワ、ウオッカという飛びぬけた存在が道中から押し上げて行って
尚且つ究極的な上がりの脚を繰り出した内容だが、後から考えれば実際には
道中は無理に上げた訳でもなく、両馬にとっては自身のペースで走っていた
だけで、結局は上がり性能のみが問われた。
上記のように両年で全く異なるレース展開となっているのだが、それでも
好走した馬となるとある程度の共通点が見えてくる。
まずは阪神外回りである以上仕方ないことなのだが、上がりの性能が高く
それでいて道中から押し上げていけるタイプで、これは言うまでもなく
脚質的には後方に控える馬。
そしてもう1つはスタートからラストまでほぼ一定のスピードでなだれ
込むようなタイプで、こちらの方は道中は好位から中団くらいから
進めるような馬である。
もし道中が緩むような展開となったとしてもG1で脚を余すような乗り方は
しないはずだから結局早めに動くことになり、両タイプともに必要なのは
G1の流れを受けて立てる最低限の持久力と末脚の持続力になる。
逆にあまり結果を出せていないのはスピードと持久力はあっても、終いまで
脚が残らない一本調子なタイプとそもそも持久力の足りない切れ味のみ
というタイプの馬である。
好走できるタイプ
・持久力があって、上がりの性能の高い馬
・レースを通して一定のスピードを保てる持久力&持続力の高い馬
予想
出走メンバーの戦跡を辿っても、厳しい流れを追走して尚且つある程度
上がりをまとめるという内容を示している馬が少なく、その点だけなら
それほどレベルが高くなかった昨年よりも劣り、1頭に人気が集中して
いてもそれを覆せるくらいに信用できるような馬は他にない。
◎ブエナビスタ
阪神JF、チューリップ賞において道中で早めに動いても終いまで
持続する脚を使えることを証明しており、今のところ崩れるところを
想像できない。
唯一未経験なのがハイペースの前半に付き合うような展開だが、今回の
メンバー相手なら敢えて積極的に行く必要もないので、やはりそのまま
勝ち切ってしまう可能性が高い。
○ダノンベルベール
上がりの脚は少し限界があって、溜め殺した前走よりも道中が速くなると
予想されるここでは自然と浮上できる。
前過ぎず後ろ過ぎない中団の前くらいのポジションで、持ち前の持続力が
発揮できる、レースを通して一貫したスピードで進められれば好走できる。
▲ワンカラット
ここでは上がりは少し足りない印象だが、一貫したスピードで走り切る力は
ここでは上位。
前半でしっかりと折り合うことが出来れば、1F伸びても対応できるはず。
注ツーデイズノーチス
上がりの性能でこの馬より優る馬は何頭もいるが、速い道中を受ける持久力と
その後の持続力ならここでは上位。
無駄に控え過ぎることがなく、持ち味を活かせるようなポジションで
進められれば上位に食い込んでもおかしくない。
△アイアムカミノマゴ
控えれば控えた分だけ終いではある程度速い脚が使えているし、前走のように
厳しい流れを受けて立って終いもまとめるという競馬もできている。
唯一経験したマイル戦では他のレースと比べてパフォーマンスの低下が見られ
距離的には心配なところがあるが、もし克服できるようなら上位に顔を出す
力は持っていそう。
△ルージュバンブー
今まで見せている持久力ではまだまだ足りないが、外差しを想定した場合に
ブエナビスタ以外で挙げられるとしたらこの馬。
道中押し上げて行く競馬をしたらどうなるか分からないが、持続力があって
ある程度速い脚を使えるので、じっくり待って直線勝負に賭けるような
競馬をすれば上位を争うことは可能。
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