2009年4月14日火曜日

阪神牝馬S回顧 2009


レース総括
■一定のスピードで流れる淀みのない展開
■レース全体を通しての持続力が問われた


阪神牝馬S結果
ジョリーダンス1.21.433.610-11
ザレマ1.21.634.206-05
オディール1.21.934.604-04
サワヤカラスカル1.22.134.212-13
レジネッタ1.22.234.510-09
レインダンス1.22.334.412-11
ウエスタンダンサー1.22.335.203-02
ポルトフィーノ1.22.334.906-05
チェレブリタ1.22.334.412-13

天候:晴 芝:良
上り4F:46.3 3F:34.6
前半3F:35.1
12.4-11.0-11.7-11.7-11.4-11.5-11.7




レース詳細
今回のラップタイムを開催時期と距離が変更されてからの過去のラップと
比較すると、2006年、2007年の前半が速くてラストはかなりの持久力を
問う形というよりも昨年に近い形となっており、スタートからラストまで
一定のスピードを保って淀みなく流れていて、レース全体を通しての
持続力を問う展開だった。

したがって前半がそこまで速くない分そこまでの持久力が問われた訳では
ないが、それでも道中で息を入れられる瞬間がなかったために、特に好位
から進めた馬にとっては厳しいレースではあった。

そんな流れの中前半はしっかり控えたもののラストは切れに切れた
ジョリーダンスの内容は評価でき、これで引退というのが惜しいくらい。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ジョリーダンス
ポジション的には展開利があったものの、しっかりと控えて相当な切れ&
持続力を発揮しており、ヴィクトリアマイルの流れに対してはかなり
直結しそうな内容だったが、これで引退というのでは仕方ないか…。
この手の持久力の高いタイプは個人的に母親として成功する可能性が
高いと思っているので、出来れば切れ味をプラスできる父親からの
子どもに今から期待。

ザレマ
少しだけ一本調子な面があって今回のような上がりの性能が問われる流れ
には合わないと思っていたが、なかなか良い脚を使って最後まで良く
伸びていた。
より上がりが重視されるヴィクトリアマイルではさすがに厳しいとは思うが
今回の内容は改めてこの馬の実力を見せつけられたような気がする。

オディール
前半からある程度積極的に進め、ラスト1Fこそ少し落ちたものの、かなり
持続する脚が使えることを証明した。
しかしより持久力が問われる速い流れでは厳しいだろうし、かと言って
そこまで切れる脚が使える訳でもなく、なかなかこれ以上の結果が得られ
そうな舞台がないというのが現状。

ポルトフィーノ
よりによってここで積極策というはこの馬にとっては厳しいものだったが、
上記のようにそれほど厳しい流れとは言えない展開で、それでも直線では
完全に脚が鈍っていては持久力の面でかなりの不安を覚える。
もちろん緩い流れで繰り出す切れ味は相当なものでヴィクトリアマイルに
限ってはこの結果によって悲観する必要はないが、むしろその後のもっと
厳しい展開になるようなレースでは再度危険な存在になり得る。


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