レース総括 |
■道中は一貫したスピードで淀みなく流れた |
■ラストは切れ&持続力勝負 |
オークス結果
1 | ブエナビスタ | 2.26.1 | 33.6 | 15-16-15-14 |
2 | レッドディザイア | 2.26.1 | 34.2 | 09-10-09-06 |
3 | ジェルミナル | 2.26.6 | 34.4 | 05-07-10-10 |
4 | ブロードストリート | 2.26.9 | 34.7 | 09-10-11-10 |
5 | ディアジーナ | 2.27.1 | 35.5 | 03-03-03-03 |
6 | デリキットピース | 2.27.5 | 36.0 | 02-02-02-02 |
天候:晴 芝:良
上り4F:47.4 3F:34.8
前半1000m:61.0
12.4-11.3-12.3-12.5-12.5-12.5-12.6-12.6-12.6-11.7-11.1-12.0
レース詳細
スタート直後は例年通りのミドルペースだったが、道中は極端には緩まずに
一貫したスピードで淀みなく流れた。
この流れでは道中で楽に脚を溜められる場面が少なくて、いつも以上に持久力が
試される展開だったと言えて、基本的には地力の高い馬が浮上した形。
ただ道中がそれ程緩まない流れとは言ってもそれは一定の持久力がなければ
勝負にならなかったというだけで、それをクリアした馬にとっては直線の長い
東京コースだけに結局ラストは切れ&持続力が必要になり、上がりの性能の
高さがそのまま勝負の決め手となった。
また脚質的には終始あまり息の抜けなかった先行馬には厳しく、基本的に前半を
マイペースで進められた差し馬の方が有利ではあったが、それでも勝負所で
例年以上に速い流れを追いかけなければならなかったことから、どちらにしても
やはり持久力がなくては話にならなかったと言える。
そんな中で明らかに内有利なトラックバイアスを跳ね返し、ライバルの完璧な
競馬を跳ね返して勝利したブエナビスタの力はやはり抜けていて、早め先頭から
ハナ差まで粘ったレッドディザイアとともに今後の活躍を確信できるくらいの
ハイパフォーマンスだった。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ブエナビスタ
この馬の実力に関してはもはや疑いようもなく、レッドディザイアとの
比較に関してもレース内容を考慮すれば着差以上であることは間違いない。
今回のレースで(改めて)気づいたことと言えば、この馬はあまり鋭い切れ味は
持っていないということで、実際にテレビの映像を見ても直線に入ってから
飛んでくるのが意外に遅いと感じられたし、元々筋力ではなく心肺機能が
そのパフォーマンスを支えている馬だけに一瞬の爆発力には欠けるということは
容易に想像できる。
それでも切れ過ぎない分、長い末脚が使えているので(通用するかどうかは
ともかく)凱旋門賞向きだとは言えるのかも知れない。
どちらにしても今後の動向には当然注目したい。
レッドディザイア
終始内々から早めの進出で、直線も相手よりも一足先に先頭に立って勝ちに
行く完璧な競馬をして、それでも差し切られるなら仕方がない。
この内容を見れば勝ち馬はともかく他の馬に対しては持久力も持続力も
段違いで優れていることは明白で、もしブエナビスタが秋は国内にいないと
いうことになれば堂々主役を張るのは間違いない。
ジェルミナル
レース内容を見れば、前半は桜花賞とは違って積極的に行って、道中は位置
取りよりも脚を溜めることに専念して、直線は満を持して仕掛けるという
今回の流れを考えたら完璧な競馬。
それでも上位2頭にはあっさりと離されてしまうのではさすがにその実力差を
埋めるのはかなり難しそう。
まあそれを抜きにして考えても、切れ味はともかく持続力がもう少しなければ
この先は厳しくなってしまうかも知れない。
ブロードストリート
末脚の持続力は高い馬なのでこの展開は合っていたが、それでも今回の厳しい
流れでも持ち味を発揮できたことで、ある程度高い持久力を持っていることを
証明した形。
この手のタイプはもう少し好位から競馬が出来るようになれば面白い存在に
なりそうで、秋に向けての課題はそのあたりかと…。
ディアジーナ
離れた3番手から最後まで良く粘っており、一定の持久力は示した形。
それでも元々上がりはこのくらいが限界の馬なので、やはり本来は小回り
コースなどで地力の戦いに持ち込んだ方が良い結果を期待できるはず。
そう考えると京都の内回り2000mというのはなかなか合っていそうで
秋華賞では今から面白い存在に思える。
(昨年のブラックエンブレムも同タイプだった)
ただし今年の場合は逆転すべき相手が強すぎるかもしれないが…。
デリキットピース
この流れで後続をある程度離した2番手からここまで粘ったのは十分に
評価できる内容。
当然この馬の地力の高さは認めていいし、次戦以降での巻き返しはかなり
期待して良さそう。
(夏の小倉あたりに出走してきたらかなり面白そうだが…)
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