レース総括 |
■ミドルペースから道中が少し緩む形の上がり勝負 |
■実質ラストの持続力勝負 |
エプソムC結果
1 | シンゲン | 1.45.5 | 34.2 | 08-09-07 |
2 | ヒカルオオゾラ | 1.45.7 | 34.8 | 04-02-02 |
3 | キャプテンベガ | 1.46.0 | 34.9 | 10-04-04 |
4 | ショウナンラノビア | 1.46.2 | 35.4 | 01-01-01 |
5 | トウショウウェイヴ | 1.46.2 | 34.7 | 15-14-10 |
6 | マストビートゥルー | 1.46.4 | 35.4 | 04-04-04 |
天候:曇 芝:良
上り4F:46.6 3F:34.7
前半1000m:58.9
12.6-10.8-11.4-11.9-12.2-11.9-11.3-11.2-12.2
レース詳細
ラップタイムを見れば、前後半がほぼイーブンという展開となっていて、
その詳細は前半がミドルペースからやや速いくらいのスピードで流れ、
道中で一旦落ち着いてからの上がり勝負という形。
このラップの形と馬場がある程度速い状態だったことを考えれば、レース
レベル自体は例年の平均くらいに落ち着いた印象となった。
それでもこのラップ自体はショウナンラノビアが後続をやや離した状態で
逃げて作ったものであり、3~4コーナーで後続がかなり詰めるような
展開だったので、実際には道中はそれほど極端には緩まない流れという
見方で良さそう。
特に上位3頭に関しては道中でかなり押し上げる内容となっており、実質
ミドルペースの淀みない流れからのロングスパート持続力勝負だったと
言っていいだろう。
したがってその3頭に関しては、逃げて展開が嵌ったショウナンラノビアや
直線までしっかり控えて上がりの脚を発揮したトウショウウェイヴなどとは
一味違うパフォーマンスだったと考えておきたい。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
シンゲン
向こう正面からかなり押し上げた2、3着馬と比べればだいぶ楽が出来たが
一定の切れ&持続力は発揮した形。
この程度のパフォーマンスは前走で既に証明済みだったが、やはり持続力に
関してはかなりのところまで通用するものを持っている。
それでいてそこまでズブくも映らないところは非常に可能性を感じさせるが、
それを確信するにはやはり道中がもっと厳しい流れでのパフォーマンスを
見たいというのが正直なところ。
どちらにしても秋が楽しみな馬であることは間違いない。
ヒカルオオゾラ
昨年のような無理な形ではなく自然な形で押し上げていく内容。
これはこの馬の性質を考えれば今回の展開ではベストな騎乗だったと言える。
この馬の本質的な強さは(心肺機能的な)持久力に優れ、レースを通して
一定のスピードを維持できることで、決して筋力に裏付けされた持続力という
ものではない。
したがって今回の敗因は地力(持久力)の差ではなく、単純に(勝ち馬との)
地脚の強さの違いによるものと考えていいだろう。
(もちろんそれがすなわち"力の差はない"ということにはならないし、
逆転の目があるとはあまり思えないのだが…)
最後に1つ注意しておきたいのは、この手のタイプはマイル~中距離では道中が
一定以上のペースになると途端に脆さを示すことが多く、その境界を見極める
ことが何よりも重要となる。
キャプテンベガ
本当は最初からもう少し前から行きたかったのかも知れないが、積極的に
押し上げていくというこの馬の持続力を活かす好騎乗だった。
それでも切れが少し足りない馬なので突き抜けるまではどうしてもいかず、
やはり重賞では好走はできても勝ち切るのは難しい印象は拭えない。
ショウナンラノビア
この馬にしてみれば前半で離して道中で緩めて(上位馬には通用しなかったが)
突き放すという逃げ馬としては理想的な流れを演出した形で、展開が上手く
嵌ったという面はある。
それでも牡馬のこのメンバー相手にここまで出来るのなら、もはや牝馬の敵は
かなり絞られてきて、限定重賞ならそうそうは負けないはずで、軸として
重宝したくなる。
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