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2009年6月5日金曜日

安田記念~香港馬考察~ 2009


今年も扱いが厄介な香港馬の出走があり、(ディープスカイがいなければ
秋天も獲る可能性は十分あるが)何となく最後のG1勝ちになりそうな
雰囲気のウオッカを応援する意味でも、悪い芽は早めに摘んでおきたい。

そこで「Hong Kong Jockey Club」のサイトから何とかラップを拾って
出走する2頭の考察をしてみたい。
(尚香港のラップは2F刻みなので参考までに安田記念の平均ラップを
変換しておく↓)

12.17-10.80-11.30-11.68-11.73-11.35-11.45-11.95
⇒22.97-22.98-23.08-23.40


アルマダ
'09チャンピオンズマイル(9着、3-4-6-9)
25.44-22.91-23.41-23.21(48.35-46.62)

'09チェアマンズトロフィー(4着、4-5-5-4)
24.22-22.50-23.72-23.22(46.72-46.94)

'08香港マイル(6着、7-7-6-6)
24.34-22.22-23.03-23.12(46.56-46.15)

'08安田記念(2着、2-2)
23.2-23.0-23.1-23.4(46.2-46.5)

'08チャンピオンズマイル(2着)
24.40-22.50-23.50-23.10(46.90-46.60)

'08チェアマンズトロフィー(1着)
24.30-22.60-23.70-23.10 (46.90-46.80)

'07チェアマンズトロフィー(2着)
25.10-22.70-23.70-22.70(47.80-46.40)

'07スチュワーズカップ(1着)
24.50-22.60-23.90-23.10(47.10-47.00)

'06香港マイル(2着)
24.70-22.30-23.50-22.90(47.00-46.40)

この馬に関しては昨年の安田記念で2着しているように実力&適性が
あるのは間違いないが、それでも一応その適性だけは把握しておきたい。

そこでまず好走していた時期で言うとなかなか明確な適性を見せていて、
前半が遅くて上がり勝負となった場合に負けていて、逆に前半が速くなり、
前後半イーブンくらいになるのが勝ちパターンとなっている。

つまりこの馬は切れ味よりも持久力で勝負するタイプであることは
間違いなく、持続力に関しても、例えば2006年の香港マイルを見れば
ラストで他の馬が止まったところを1頭違う脚で追い込んでいるように、
かなりのものを持っていて、適性的に合う安田記念でウオッカ以外を
完封したことも納得できる。

この馬の場合、問題は昨年秋以降の掲示板が精一杯という成績がその適性に
よるものか否かということに尽きる。
そこで注目したいのは前傾になった2走前のチェアマンズトロフィーで、
当然この馬には本来合っている流れのはずだが、そこでも結局4着まで。

そうなると単純に衰えと考えてしまっても仕方がないのかも知れず、適性面
での恐さはあるものの、昨年と同様のパフォーマンスを期待するのは難しそう。
今年はあまり気にする必要がないのかも…。


サイトウィナー
'09チャンピオンズマイル(1着、2-2-2-1)
25.44-22.91-23.41-23.21(48.35-46.62)

'09チェアマンズトロフィー(5着、7-7-6-5)
24.22-22.50-23.72-23.22(46.72-46.94)

'09スチュワーズカップ(6着、3-4-5-6)
24.41-21.88-23.39-23.61(46.29-47.00)

'08インターナショナルマイルトライアル(2着、2-2-2-2)
25.19-22.86-22.55-22.68(48.05-45.23)

こちらはアルマダ以上にその適性が明らかで、前半遅くて上がり勝負
ならばある程度出来るが、前半が速くなった途端にダラしなくなる。
つまり持久力不足なのが明確で、当然安田記念にも合わない。
調教師は馬場が緩くなれば…と言っていたようだが、馬場悪化となっても
(まずあり得ないが)前半が遅くならなければ話にならない。


結論
一応気にする必要があるのはアルマダだけだが、それも日本馬が相当に
ダラしない場合か、余程状態が上向いた場合でも3着までが妥当。
基本的には今回は国際G1という体裁を守るための招待選手。





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