2009年10月27日火曜日

富士S回顧 2009


レース総括
■前半やや速く、道中が緩んで、上がり勝負という形
■差し有利の切れ&持続力勝負


富士S結果
アブソリュート1.33.3 34.2 09-07
マルカシェンク1.33.3 33.7 18-13
マイケルバローズ1.33.4 33.7 15-16
リザーブカード1.33.4 34.0 12-10
ザレマ1.33.4 34.5 04-04

天候:曇 芝:良
上り4F:46.9 3F:35.0
前半4F:46.4
11.9-10.8-11.7-12.0-11.9-11.5-11.6-11.9




レース詳細
ラップタイムを見れば、前半は例年と比べてやや速くなり、道中は逆に
コース改修後では最も緩い流れ、上がりそのものの水準は例年よりも
やや下回ったものの、最後まである程度のスピードを維持する形。

今回の特徴はまずはマイネル2頭に引っ張られたことによる前半の速さで、
当然積極的に行ってその付近に位置していた馬には、その時点である程度
負荷が掛かっていたはず。

その後、道中はゆったりと流れたのだが、この部分では前半で無理をした前の
馬が息を入れられたという一面ももちろんあるが、それ以上に例年とは違って
そこで差し馬の脚が削られなかったことで、十分な切れ味を発揮できる状態で
直線を迎えられたという面が大きく、それが直線での(脚質的な)優劣を
決定付けた。

つまり結果的に後ろの馬が前の馬を圧倒した形になったのだが、前から進めた
馬にしても極端に上がりが掛かっている訳ではなく、最後も潰れたという
よりも、切れ負けしたという要素の方が大きい。
(要は余力の差というよりも脚の使い所の問題で、前の馬にとっては
言うなれば"肉を切らせず骨を断たれた"形)

実際に好位から進めたサイレントプライドやレッドスパーダが、レース全体の
上がりと全く同タイムで上がりをまとめているのにも関わらず、結果的には
惨敗してしまっているというのがその証拠になっている。

したがって次戦以降では、好位から進めて切れ負けした馬の、より道中が厳しい
舞台での巻き返しにまずは期待したいところ。
(そもそも全18頭が1秒以内に収まっているのだから、どんな巻き返しが
あっても不思議ではないが…)


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

アブソリュート
少し特性を掴みづらい馬だが…。
・溜めればその分だけの速い上がりは使える
・厳しい(厳し過ぎる)流れからの上がり不問の形で止まらない
そのあたりを考えると持久力が高いのは間違いなさそうで、タイプ的に
本番向きかと思えば、(馬場差込みの実質ではなく)実際のハイペース戦の
安田記念では何も出来なかった。
つまり本当のスピード持続力という点では疑問が残り、安田記念以上に
スピードが問われるマイルCSでは疑って掛かりたい感覚。

ザレマ
ある程度好位から外目を回って、それでもしっかり終いの切れ味勝負に
対応できているのはかなり評価できるし、前走の道中が厳しい流れを押し
切っている内容も考慮すれば、ラップ的には隙がなくなってきている印象。
すぐにでも巻き返せる。


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