レース総括 |
■ハイペースから徐々にラップが落ちていく前傾レース |
■かなりの持久力が問われた |
スプリンターズS結果
1 | ローレルゲレイロ | 1.07.5 | 34.6 | 01-01 |
2 | ビービーガルダン | 1.07.5 | 34.3 | 05-02 |
3 | カノヤザクラ | 1.07.7 | 33.8 | 13-10 |
4 | アイルラヴァゲイン | 1.07.8 | 34.7 | 03-05 |
5 | アルティマトゥーレ | 1.07.8 | 34.7 | 03-02 |
6 | トレノジュビリー | 1.07.8 | 34.4 | 07-05 |
7 | アーバニティ | 1.07.8 | 34.8 | 02-02 |
8 | マルカフェニックス | 1.07.8 | 34.1 | 12-10 |
9 | サンダルフォン | 1.07.8 | 34.4 | 07-07 |
天候:晴 芝:良
上り4F:45.4 3F:34.6
前半3F:32.9
11.9-10.2-10.8-11.2-11.5-11.9
レース詳細
ラップタイムを見れば、前半が速くなって、その後は徐々にスピードが
落ちていき、ラストの時計が掛かるという完全に前傾の形。
したがって今回は基本的にハイペースからの持久力勝負で、各馬の地力が
しっかりと試され、レベル的にもある程度高いレースになったと理解して
いいと思う。
ただ1点、ハイペースで逃げたローレルゲレイロが粘り切るというレースを
観た直後、掲示板に目を移し、上がりが34.6秒という数字を見た瞬間は驚いた。
これはつまり、ラスト1Fが以外と落ちていない点も含め、今開催は相当に
速い馬場で行われていたということに他ならない。
そのことが速い勝ち時計は当然、脚質的にも好位の馬に余計に有利に働き、
ある程度結果に影響を与えた可能性はある。
とは言え、ラップの形的には厳しい展開だったという点には変わりなく、
レース結果自体は各馬の実力がしっかりと反映されているものだと考えられ、
特に上位の馬に関しては今後も十分期待していいはず。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ローレルゲレイロ
1度叩いて、得意の持久力勝負に持ち込めば実力的に勝ち負けして当然。
この馬の長所を活かし切った鞍上の騎乗も良かった。
それでも今後に目を向けると、先行力がなくなってきている点は気になる。
それが今の調子によるものならともかく、年齢的なものであるならば、
年内が限界という気もしなくもない。
(そもそも来年も走るのかどうかは知らないが…)
ビービーガルダン
速い流れを察知して、前半をしっかりと控えた鞍上の騎乗もさすがだが、
それでもこのハイペースに対応できたこと自体はかなりの収穫。
スピードの持続力勝負は元々得意だし、持久力勝負も問題ないとなれば、
今後しばらくスプリント界の頂点にはこの馬が君臨する可能性は高い。
カノヤザクラ
この馬くらい後ろからの競馬になると、前後半ほぼイーブンという内容で、
速い馬場も考慮すれば、単純にスピードの持続力を発揮したという印象。
したがって(その水準自体は高いものの)前半のハイペースは受け流すことが
出来ていて、地力の高さという点では他の(先行した)上位馬と同等という
訳にはいかないだろう。
やはりこの馬は(状態面での充実はもちろん必要だが)地力勝負よりも
スピード勝負で狙いたい。
アルティマトゥーレ
直線で少し窮屈になったにせよ、それ程余力が残っていた訳ではないので、
やはり敗因はハイペースへの対応という点だろう。
それでも個人的には思ったよりも良く粘ったという印象で、この馬の実力に
対する個人的なイメージは更新しておきたい。
当然この先の活躍は期待していいし、来春、ここよりは適性的に合って
いそうな高松宮記念でのパフォーマンスには特に注目しておきたい。
アーバニティ
前半が少し速過ぎたところはあるが、それでもラストは本来もう少し
粘れる馬なので、休み明けの分、特に心肺機能的な面であと一つ足りない
部分があったのだろう。
1度叩いて次戦での巻き返しは当然期待できるし、その舞台が持久力勝負を
想定できるレースであれば積極的に狙いたいところ。
(それが京阪杯とかなら割引きだが…)
マルカフェニックス
結局は前半のスピードに対応出来なかったというのが敗因。
それでも地力の高い馬であることは間違いなく、厳しい流れとなりそうな
1400mで狙うしかないのだろう…。
ソルジャーズソング
出遅れたことが全て。
道中も後手後手に回ってしまい、直線でも十分な進路を確保できなかった。
この馬を個人的には対抗に推したのだが、不利がなくてもあの1cmの間を
割れたとは到底思えないので、今回の予想に関しては少し評価が甘かった。
この馬自身に関しては当然巻き返しは期待できるし、引き続きハイペース
からの持久力勝負では注意しておきたい1頭。
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