予想
とりあえずの問題は展開。
万が一前半で各馬が牽制し合うような流れになった場合、本来ここの流れでは
疑問視できるようなタイプの人気馬が普通に来てしまう可能性もあって、
そうなると傾向を探る段階で書いたような総合力というよりも、単純に上がりの
性能だけのレースにもなりかねない。
それで今回のメンバーだとその可能性も捨て切れないのだが、やはりレースの
格を考えたら、さすがに道中の何処かしらでペースアップして、終わってみれば
結局ある程度締まった流れになっている…という気もしないでもない。
個人的にも価値のあるレースを見たいし、コスモバルクあたりがせっかく出走
しているのだから、しっかり引っ張ってくれることを期待して、やはり速い
展開からのスピード勝負を想定して予想してみたい。
◎ウオッカ
毎日王冠の内容も馬場差などを考慮すれば、結局は昨年と同じくらいの水準で
走れている。
とにかく状態面さえ問題なければ、あとはしっかり地力が問われる展開なら
普通に勝ち負けして当然。
レース全体の上がりが34秒台前半とかにならない限りはおそらく大丈夫。
○シンゲン
道中~上がりでの持続力に加えて、先行力の面でもここの流れにはぴったり
当てはまる。
前走のように切れのみの勝負になったら分が悪いが、地力の問われる展開で
崩れるイメージは湧かない。
▲カンパニー
道中~上がりの持続力は相当なものだが、前半をどの程度で受けるかが問題。
少し控えて後半勝負なら連まで十分ある得るが、積極的に勝ちに行って
押し切るには持久力の面であと一歩足りない。
そもそも展開自体がスローペースなら一発もあり得るが…。
注エアシェイディ
問題は先行力だけ。
道中~上がりの水準は、昨年の天皇賞でもウオッカと同等のものを示して
いるのだからこのメンバーでも当然上位にあって、持ち前の地脚の強さを
活かせる展開なら最後に突っ込んできて当然の存在。
ただし肝心な所での切れが足りないので、勝ち負けまではキツい。
△サクラメガワンダー
鞍上はおそらくある程度好位の位置を目指すと思うが、ここの道中の水準だと
宝塚記念ほどに楽をするのは難しい。
地力そのものは高い馬なのである程度上位には残るだろうが、上の馬には
決め手の部分で少し負けるイメージ。
△ヤマニンキングリー
上がりそのものには少し限界があるので、前走は単純に切れ負けしたものと
考えていい。
したがって道中の水準が上がって持ち前の持続力を活かせるここなら、当然
巻き返してくる可能性が高い。
ただし適性は合っても、今までに示した内容ではさすがに上位には劣るので、
いきなり連に絡む…とまではなかなか厳しい。
☆キャプテントゥーレ
道中の裏付けという点では現時点では全く足りない。
それでも古馬になってからまだ2戦で、単純に厳しい流れの経験がないだけ
という可能性も残されており、適性面で合わないと思われているタイプの中で
それを克服できるとしたらこの馬だろう。
相当にやってきた感のある調教過程も気になるし、とりあえず注目してみたい。
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