予想
リーチザクラウン、エイシンデピュティがいるのでさすがに前半は昨年の
ようなスローにはならないはず。
道中はどちらかと言うと少し控えたいタイプのエイシンデピュティに対して、
元来の持久力の高さによって、楽に走っても自然とスピードが速くなる
リーチザクラウンの方がおそらく先手を奪いそう。
そしてその水準は、さすがに12秒フラットあたりを刻むようなレベルでは
ないだろうが、それでも12.2~12.3秒くらいは刻むラップになりそうなので、
持久力の足りない馬がある程度振り落とされそう。
したがって一定以上の水準の道中を耐えられて(楽に追走できて)そこから
決め手を発揮できる馬でなければ、今回は厳しくなりそう。
◎オウケンブルースリ
元々上がりそのものには限界が見えていた馬で、完全な切れ味勝負の前走は
度外視可能、むしろ今までにないくらいの上がりを使っていて、評価を上げる
ことはあっても、下げる必要は全くない。
さらに道中に関しては、勝ち切った京都大賞典でも神戸新聞杯の時の水準には
達してないくらいで、その裏付けは十分に取れている。
勝負所での切れや、脚質的に不利を受ける可能性など、不安要素もある馬だが
確実に勝ち負けの周辺にいそうなイメージ。
○スクリーンヒーロー
決め手はかなりのものを持っているが、基本的には道中はスローの方が都合が
いいので、少しでも道中が速くなって持久力が問われる展開になった場合、
それをどの程度のポジションで受けるかが問題。
あまり前を追いかけ過ぎると最後が鈍る可能性が高くなるが、前半のスピードを
受け流せる程度に離れて、道中も自らのペースを守る形ならおそらく大丈夫で、
そのあたりが上手くいけば勝ち負けに絡んで当然。
▲リーチザクラウン
持久力に関してはこのメンバー相手でも全く疑いようもない。
とにかく問題は決め手の部分だが、今更鞍上がそのあたりのことを分かって
ないとは考えづらく、終いよりも道中で勝負する方向には持っていくと思う。
あとはその水準からしっかり決め手を発揮出来る馬が何頭いるかという問題。
注コンデュイット
持久力はかなり高く、前が完全に潰れるくらいのハイペースであれば普通に
勝ち負けだろうが、さすがにそこまでの展開は期待しづらい。
となればあとは決め手(切れ)の問題になり、ある程度反応は速いという話では
あるが、その裏付けがなく曖昧なままではこれ以上の評価は躊躇してしまう。
自ら積極策に出たらそれも解決するだろうが、日本に来ていきなり、そして
今更、そのスタイルを変更してくるとはなかなか考えづらいだけに…。
△エアシェイディ
切れなど極めて先天的なものを除けば、その挙動はウオッカにかなり近いものを
発揮できる馬。
したがって地力が問われる流れになれば浮上する可能性は十分あって、ある程度
上位にいてもおかしくない存在。
△レッドディザイア
基本的にはスローからの決め手勝負なら…という扱いだが、それでもオークスでの
パフォーマンスと、そこから2kg軽いこと&成長分を考慮すれば、道中もある程度
耐えられる可能性はある。
さすがに今回は強気な騎乗というよりも、多少なりとも控える形になるだろうし、
展開次第ではもっと浮上できそう。
☆ウオッカ
ついに本命から外さなければならない時が来た…。
問題は持久力、その不足分を補うために道中で脚を使ってしまう可能性が高い。
したがって基本的には位置取りが全て。
もしある程度好位につけるようなら、昨年のスローな展開でも切れが消されて
地力のみで浮上した形だっただけに、その時の道中の水準がギリギリに感じて、
それ以上の内容が求められる今年は少し割り引く必要がありそう。
もしかなり控える選択をして直線に賭けるようなら、勝ち負けに近いところに
いる可能性もあるが、前走の差し届かない内容、ルメールJへの手替わりなど、
ある程度好位を取りに行きそうな雰囲気…。
×エイシンデピュティ
前走は着順こそ9着というものではあったが、その内容自体は大阪杯、金鯱賞の
ピーク時に近いくらいのものを示している。
そろそろ…という感じだが、2400mで持久力+決め手を発揮するというよりも
レースを通しての持続力で勝負したいタイプなだけに、狙うとしたら次の
有馬記念だろう。
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