レース総括 |
■前半速く、道中~上がりに掛けてスピードを維持する形 |
■持久力&持続力が問われた |
武蔵野S結果
1 | ワンダーアキュート | 1.35.5 | 36.7 | 01-01 |
3 | ダイショウジェット | 1.35.8 | 36.4 | 09-09 |
2 | ワイルドワンダー | 1.35.8 | 36.2 | 13-13 |
4 | マチカネニホンバレ | 1.35.9 | 36.7 | 05-07 |
5 | ラヴェリータ | 1.35.9 | 36.2 | 13-13 |
6 | トランセンド | 1.35.9 | 36.5 | 09-09 |
天候:晴 芝:良
上り4F:48.9 3F:36.7
前半4F:46.6
12.4-10.7-11.5-12.0-12.2-12.1-12.0-12.6
レース詳細
ラップタイムを見れば、前半は速くなって、道中は例年の平均こそ下回るものの
ある程度のスピードを保つ流れ、勝負所でやや加速して最後だけ少し落ちる形。
今回はいくつかの相違点はあるものの、ほとんど例年通りの展開だと言える。
したがってここでは、前半の速さ故に終いの部分では地力が物を言ったため
まずは当然のように持久力(心肺機能の高さ)が必要になり、道中~上がりに
掛けて一貫した淀みのないラップを刻んだため持続力(筋持久力)が問われた。
脚質に関しては、やはり前半の速い部分を受け流せた差し馬が有利だったと
言えそうで、そう考えると逃げてそのまま押し切った勝ち馬の実力は相当な
レベルまで達している感もあり、この先に向けてかなり期待が持てそうな
一戦だった。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ワンダーアキュート
今まで前半3Fを35秒台ですら走ったことがない馬がいきなり34.6秒で逃げて
いることからまずは驚きだが、その内容自体は強いの一言で、本当に現在の
充実振りが窺える。
当然次戦以降でも期待して良くて、一気に頂点まで登りつめる可能性も十分。
ダイショウジェット
形としては一応展開に恵まれたということになるが、それでも直線では前が
開くまでに時間が掛かっていたりして、それがなかったらもう少し際どい
ところまで迫っていたかも…という内容。
当然ある程度の実力は認められるが、過去のパフォーマンスからはこれ以上
距離が伸びると(その時の着順はともかく)終いが少し続かなくなるので、
JCDだとさすがに厳しい。
ワイルドワンダー
元々の実力馬なのだから状態が戻っているのならこのくらいは出来て当然だが
それでも今回は少し展開面で恵まれた感は否めない。
距離が伸びて良いタイプでもないし、マイルかもう少し短い距離であれば注意
…という扱いでいいだろう。
マチカネニホンバレ
前半がもう少し楽に追走出来れば良かったが、それでもこの馬の実力はおおよそ
出し切っている内容。
一応実力を出せて負けたのだからこれはもう相手を褒めるしかないし、差された
馬の方はともかく、前から押し切っている勝ち馬との兼ね合いだけを考えても、
G1ではあと一歩足りない…という存在に落ち着きそう。
ラヴェリータ
一応展開的には(結果的に)恵まれたところはあるが、スタートで後手を踏み、
それでも最後までしっかり脚を伸ばしているところを見れば、やはり地力の
高さは窺える。
ただし相手も強いだけに、すんなりでも、牡馬を交えたダートの一線級で
どこまでやれるのかは謎。
トランセンド
上がり自体はこの馬としてはそれなりのタイムでまとめているので、余力自体は
十分残っていたと考えられて、そうなると行き脚が足りなかったこと、つまり
34.6秒というマイルのスピードに対応出来なかったことが全て。
その結果道中大外を回るはめになり、そうなっては上がりのスピードがない馬
だけに、バテてきた馬を交わすのが精一杯になってしまった。
やはりこの馬は厳しい流れを前から粘りこむというのが真骨頂であって、
とりあえず先行出来なければ話にならない。
そう考えれば、素直に距離延長での巻き返しに期待したいところ。
サクセスブロッケン
スタートからゴールまで一定のスピードを刻み続ける…というのが
おそらくこの馬の本質であって、そのスピードの水準が相当に高い
…というのがこの馬の強さだと言える。
そう考えると、今回の速い前半をあそこまで積極的に行く必要があったのか
というのは少し謎。(調教?)
控えた競馬で普通に負けたのならともかく、自身が無茶をした競馬で終いが
厳しくなった内容であれば、巻き返す可能性は十分ありそう。
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