予想
強い3歳世代の勢いも凄いが、ここで世代交代があるとしたらまずは4歳世代
という見方を基本的にはしたい。
展開的には速い馬もいるが、どうしてもペースダウンする部分があるコース設定
なので、ハイペース持久力勝負というよりも、やはりスピード持続力勝負を
想定しておきたい。
◎ヴァーミリアン
ここ2、3年でしっかり負けたと言えそうなのが(ドバイを除けば)今年の
フェブラリーSくらいで、その敗因を探ると、切れるタイプなだけに、レースを
通して速いスピードを維持する展開が合わなかったのかと思えば、昨年の
フェブラリーSではまさにその形で圧勝…。
となれば、速い馬場による絶対的なスピードの問題か、単純に体調面の問題だと
言えそうで、少なくとも適性面ではここが弱いという所が見当たらない。
したがって今の状態であれば、どのような展開でも崩れることは考えづらく、
多少適性が合っている程度ではこの馬を越えるのはなかなか難しい。
基本的に敵は前を行く4歳の2頭だろう。
○サクセスブロッケン
近走は何故だか前半を頑張りすぎて、終いが甘くなるという内容ばかりだが、
基本的にはレースを通して一定のスピードで走る持続力が売りの馬。
前半がそれほど速くなりにくいこの舞台なら自然と得意な形に持ち込めるし、
昨年のこのレースでも道中をかなり積極的に行ったにも関わらず、直線でも
坂下まではしっかり対応していた。
その時からの成長&経験を考慮すれば、勝ち負けに絡んで当然の雰囲気。
▲エスポワールシチー
スピードとその持続力は相当なものを持っている。
マイルなら普通に本命でもいいのかもしれないが、今のところ1800mでは
道中で脚を溜められる展開か、最後に減速しつつも粘るという内容しか示して
おらず、この距離で最後まで速いスピードを持続できるかどうか。
本格化した今なら当然パフォーマンス的には更新してくるだろうが、すんなり
押し切るには相手も強いだけに…。
注メイショウトウコン
持ち味である道中~上がりでのスピード持続力が活かせて、前半が極端には速く
ならないことで、それ程離されないポジションから進められるベストな舞台。
ある程度状態も上向いてきているようで、さすがに昨年ほど前まで迫れるとは
思えないものの、最後に突っ込んできても不思議ではない。
△シルクメビウス
前走の捲くって持続するという形はこの舞台には直結しそうな内容。
前につけるスピードがない訳ではないが、馬体の強さで勝負するというよりも
持久力を活かしたいタイプのこの馬にはおそらくその形がベスト。
(ダート版のドリームジャーニーのイメージ)
それでもトパーズSの内容だと、道中も上がりも昨年のメイショウトウコンの
パフォーマンスには少しずつ足りなくて、中1週・中1週で来ている状態で
さらにそれを更新できるのかは謎。
とりあえずはメイショウトウコンとの世代交代を果たせるかどうかに注目。
△ラヴェリータ
前走の出遅れても最後までしっかり脚を伸ばしていた持続力、前々走・芝の
ローズSでもある程度捲くって行けたスピード、実力的にはさすがに上位には
敵わないかもしれないが、適性面ではなかなか合っている印象。
展開次第ではある程度やれても不思議でない。
△ワンダーアキュート
前走はかなり強い内容だったし、地力はかなり高い馬。
それでも一線級のレベルで評価の対象となりそうなここ2走は、前半を積極的に
行って最後地力で粘る(抜け出す)という内容で、上がりの絶対的なスピードが
問われるここでは適性的にあまり合っているように思えない。
見せ場までは作れても切れ負けという雰囲気。
×スーニ
地力は高いが、ここの上がり勝負に対応できるような決め手には欠ける。
出来るとしたらある程度控える形から最後にバテた馬を交わすという、
かつて中央G1でブルーコンコルドがやっていた芸当くらい。
逆にスピードの違いで自然と2、3番手ということになれば、レース後半では
全く出番はなくなりそう。
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