2010年3月30日火曜日

日経賞回顧 2010


レース総括
■後続にとっては上がり勝負という形
■末脚の持続力が問われた


日経賞結果
マイネルキッツ2.34.1 34.7 11-11-10-10
エアシェイディ2.34.2 34.8 13-13-10-05
トーセンクラウン2.34.2 35.2 05-04-03-03
ネヴァブション2.34.2 34.9 07-06-07-07
トリビュートソング2.34.4 34.8 15-15-14-10
ダイワワイルドボア2.34.4 34.9 09-09-12-13
ロジユニヴァース2.34.4 35.5 02-02-02-02
ナムラクレセント2.34.5 35.5 04-04-03-03

天候:晴 芝:稍重
上り4F:49.2 3F:36.5
7.0-11.0-11.8-11.9-12.4-12.5-13.0-12.7-12.6-12.7-12.3-11.9-12.3




レース詳細
ラップタイムを見ると、前半は平均と比べて少し速い流れだったが、向正面は
(やや時計の掛かる馬場だったことを考慮しても)かなり落ち着いた展開で、
そこからラスト3Fで加速する形。

今回は前半部分こそある程度速く流れたが、キングストレイルが離して逃げて
いたことと、緩い向こう正面でも逃げ馬との差がそれ程詰まっていないことを
考えれば、後続にとってはほとんど上がり勝負に近い形だったと言えそう。

勝ったマイネルキッツにしても、昨年2着した時とほとんど同じ上がりを示して
いるものの、その時との馬場差を考慮すれば今年の方が実質かなり速いタイムに
なっていて、このことからも後半型のレース内容だったことが窺える。

したがって今回の場合、3コーナー付近からは一応追い掛ける形になっていて
末脚の持続力は問われたと言えそうだが、持久力に関しては天皇賞に直接的に
つながった昨年程の信頼感はなかなか持てない。
(もちろん他のレースによる裏付けがある馬に関しては別だが…)


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

マイネルキッツ
昨年は道中から追い掛ける形だったが、今年は少し終いの切れを活かす形で、
決め手が売りという馬ではないだけに新境地を拓いたような印象は受ける。
今回の内容はともかく、元々持久力&持続力ともに相当高く、連覇はなかなか
難しいとは思うが、本番でもかなり有力な1頭であることは間違いない。

エアシェイディ
積極的に捲くる形から終いまでしっかり脚を伸ばすというかなり強い内容。
今年も地力が問われる舞台では当然注目したい1頭だが、切れという部分で
やはりあと1つという印象はあるので、G1ではどうしても複勝圏内までに
なってしまいそう…。

トーセンクラウン
持久力の高い馬なので距離延長にはやはり対応してきたし、この相手でも
それが出来たというのはかなりの収穫。
ただしタイプ的に切れが問われるような舞台では注意が必要になるので、
この先も適鞍をしっかり見極めた上で狙いたい感覚。

ネヴァブション
上がり勝負よりに傾いたことで少し切れ負けしたという印象で、もう少し
積極的な競馬であれば…といったところ。
この先どのレースを選択するにしても、ここよりかは当然スピードが重視
されるので、パワー優勢のこの馬にはまた厳しい季節になりそう。

ロジユニヴァース
前半部分で他の馬に比べたら脚を使う形で、それでも勝負所で余力を感じ
させる内容だったので、持久力の高さはやはり顕在。
ただラスト1Fで失速気味になったことに関しては、休み明けの状態面という
ことで片付けられないこともないが、それ以上に元々懸念がある持続力という
部分が絡んでいそうな気はしてしまう。
そう考えると次戦が(持久力は当然だが)より持続力が重要になる天皇賞なら
他の馬が崩れるくらいの道中にでもならない限り、基本的には割り引いて
考えたい感覚にはなる。

ナムラクレセント
持久力のない馬とは思わないが、道中で無駄な力を使い過ぎている印象が強く、
長い距離を走ると自然と脚を消耗してしまう…という雰囲気。
距離短縮&広いコースでの巻き返しに期待したい。


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