2010年4月22日木曜日

皐月賞回顧 2010


レース総括
■前半やや速く、平均的な道中から徐々に加速していく展開
■切れ&持久力が問われた


皐月賞結果
ヴィクトワールピサ2.00.8 35.2 14-13-07-08
ヒルノダムール2.01.0 35.0 14-15-15-12
エイシンフラッシュ2.01.0 35.2 11-10-10-12
ローズキングダム2.01.0 35.4 08-08-07-08
アリゼオ2.01.1 35.7 05-05-05-03
リルダヴァル2.01.2 35.7 06-05-06-03

天候:晴 芝:稍重
上り 4F:48.2 3F:35.9
前半1000m:60.1
12.1-10.9-12.4-12.1-12.6-12.5-12.3-12.1-11.8-12.0




レース詳細
ラップタイムを見ると、前半は平均的な流れから、道中がやや落ち着いて、
向こう正面~勝負所までは徐々に加速していくような形。

多少時計が掛かる馬場だったことを考慮して少し言い直せば、前半がやや速く、
道中は平均程度の流れだったということになりそうで、脚を削られるような
スピード持続力勝負というよりも、持久力(心肺機能)の高さを活かしやすい
展開だったという印象。

実際に好走した馬を見れば、道中からのスピードで押し切るようなマイラー
タイプというよりも、道中をじっくり進めて終いでの切れを活かすような
中長距離的な要素を備えたタイプが上位を占めている。

そういった意味で今回の結果は、この先の距離延長に対してかなりつながって
いきそうで、上位陣(特に勝ち馬)に関しては、ダービーへの視界良好と言って
いいのではないだろうか。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ヴィクトワールピサ
道中で(無理にというより自然と)押し上げて、尚且つ勝負所でも他とは違う
加速を示すという、1つ上の持久力を示した形での完勝。
この内容ならダービーでも、極端な上がり勝負にでもならない限り、勝ち負け
する可能性は高そうで、少なくとも今回のメンバーの逆転はなかなか難しそう。

ヒルノダムール
持久力に関しては前走などでもしっかり示している馬だが、それでも勝ち馬と
比較すれば(外を回ったとはいえ)道中の内容では1つ劣る。
したがってダービーでも道中から地力が試されるような流れだと、おそらく
逆転までは難しいと思うが、直線で突き抜ける力に関してはこの馬の方が上
という可能性もあるので、緩い流れになった場合にはチャンスが生まれる
…というイメージ。

エイシンフラッシュ
前走までの内容では道中の裏付けが皆無という存在だったが、少なくとも持久力
という点に関しては、今回で1つの実績を作った形。
それでもこれ以上の結果を残すためには、ハイペースへの対応や決め手などで、
もう1つ何かが欲しい…という印象には映る。

ローズキングダム
1F伸びても前走の内容からは明らかに前進の内容で、持久力の高さは示した形。
この馬の場合、そもそも馬格のないタイプなだけに、筋力というよりも中身
(心肺機能)で勝負しているのは明らかで、勝負所での瞬間的な加速の場面で
少し遅れを取ってしまうのは仕方のない部分。
そういった意味では(ガス欠ということさえなければ)長い距離の方が競馬を
しやすくなるかも知れないというのはあって、適鞍がどこかはまだハッキリとは
言い切れないものの、距離延長でも期待する方向で見守りたい感覚。

エイシンアポロン
直線半ばまでは一応主張できていただけに、最後パタッと止まったのはやはり
ガス欠という捉え方で良さそう。
やはりマイルで期待したい。


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