レース総括 |
■前半かなり速く、一旦落ち着く形から最後の直線が速い展開 |
■持久力(&持続力)が問われた |
アンタレスS結果
1 | ダイシンオレンジ | 1.49.7 | 36.5 | 07-07-06-05 |
2 | ナニハトモアレ | 1.49.9 | 35.9 | 15-15-15-11 |
3 | フサイチセブン | 1.50.1 | 36.9 | 06-06-06-03 |
4 | クリールパッション | 1.50.2 | 36.9 | 10-10-09-08 |
5 | シルクメビウス | 1.50.2 | 36.9 | 14-13-08-07 |
6 | タマモクリエイト | 1.50.2 | 36.6 | 12-12-12-10 |
7 | ロラパルーザ | 1.50.2 | 36.5 | 11-11-13-14 |
天候:晴 芝:良
上り4F:49.7 3F:37.1
前半1000m:60.0
12.0-10.8-12.2-12.3-12.7-12.6-12.6-12.2-12.3
レース詳細
ラップタイムを見れば、前半がかなり速く、その分道中が少し落ち着いた流れに
なって、上がりは直線部分だけが速くなる形。
今回の特徴は、何と言ってもほとんど暴走とも言えそうな前半の速さで、そこで
競り合った馬は結果的にほとんどが馬群に沈んでしまった格好となり、6番手
以下の中団に控えた馬でも相当に引っ張られているため、当然のようにかなりの
持久力が問われるレースだった。
またラップとしては一旦落ち着く展開になっているが、中団以降の馬にとっては
前半の長い隊列から4コーナーまでにはしっかり前に迫っているように、実際の
ところは道中でかなり追い掛ける形となったため、相当な持続力が必要だった。
したがって今回の上位陣の地力に関しては十分信頼できるし、前半飛ばして
潰れた馬の巻き返しにも期待しつつ、この先に向けての裏付けとして積極的に
採用していきたい感覚。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ダイシンオレンジ
前半のハイペースは少し受け流した格好で、コース取りなどで多少恵まれた
部分はあるかもしれないが、それでもある程度好位から今までにない水準で
道中を進め、そこから最後まで速いスピードを持続させた内容は素直に
評価できる。この先も十分期待できる1頭。
ナニハトモアレ
この馬の場合、前半の速さはほとんど関係ないくらいの位置取りではあったが、
道中は前を追い掛ける形でかなりの脚を使っていて、それでも最後まで伸び
切った内容は、相当に高い持続力を備えていることを示した形。
それに加えて今回は時計への対応という点でもかなりの収穫だったし、そろそろ
本物の扱いにしておくべき…という雰囲気。
フサイチセブン
斤量を背負って、勝負所でも積極的に攻めた内容で3着に粘ったのだから
これは素直に評価できるパフォーマンス。
積極策から押し切る形も出来て、逆に溜めれば速い脚も使えるし、その自在性の
高さはかなりの武器になりそうで、今のところ崩れるイメージは湧かない。
当然次戦以降も期待できる。
シルクメビウス
休み明けの状態は心配だったが、前半~道中で今まで以上に追い掛ける内容で
直線でも最後までかなり粘っていて、これは地力強化も考えられる。
元々持久力(心肺機能)の高さで勝負するタイプなだけに、1度叩いた上積みは
大きそうで、その点を考慮すれば次戦はかなり期待できそう。
トランセンド
この馬について1度整理してみると、締まった流れになったレースでも勝負所で
動けていることからやはり持久力は高くて、今回にしても脚は上がった格好でも
内容としては最後まで崩れていないことから、その点は間違いのないところ。
一方で今回や武蔵野Sのように、前半でかなり引っ張られるような展開になると
(止まりはしないが)直線まで良い脚が残らなかったり、道中で溜められる展開
であってもそこまで速い上がりを使えなかったりして、スピード性能の限界を
感じさせる部分がある。
そう考えるとこの馬が活躍できる舞台&展開の範囲は意外と狭いという可能性も
ありそうで、前傾or後傾の極端な流れというよりも、レースを通してフラットに
近い流れからの地力勝負でこそ…という印象を受ける。
とりあえずもう1戦は見守りたい。
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