2010年5月6日木曜日

天皇賞(春)回顧 2010


レース総括
■前半少し速く、道中が緩む形の上がり勝負
■決め手(&一定の持久力)が問われた


天皇賞結果
ジャガーメイル3.15.7 33.7 09-08-07-05
マイネルキッツ3.15.8 34.2 02-02-02-01
メイショウドンタク3.16.6 34.9 06-06-03-02
ナムラクレセント3.16.8 34.6 08-09-10-07
エアジパング3.17.2 35.0 07-07-08-07
フォゲッタブル3.17.3 35.1 11-10-08-07
ジャミール3.17.4 34.6 18-18-18-16

天候:晴 芝:良
上り4F:46.0 3F:34.2
4F毎ラップ:48.7-49.6-51.4-46.0
13.3-11.9-12.0-11.5-12.0-11.6-12.2-13.8-13.5-12.8-12.6-12.5
-11.8-11.3-11.4-11.5




レース詳細
今回のラップタイムを見ると、スタート直後はさすがにゆったりした流れに
なったが、1周目のスタンド前がなかなか緩まなかったことで、実質的には
速い前半…ということになりそう。
その後1~2コーナーがかなり緩んで、平均的な流れの向こう正面を経て、
上がりが相当に速い形になった。

今回の場合、基本的にはスローからの上がり勝負という捉え方でいいと思うが、
上記した通り、1コーナーまでが締まった流れになったことで、その部分で
少しでも脚を使った5番手までの馬にとっては、結果的にはかなりの持久力が
問われて、厳しいレースだったと言えそう。

一方で前半の速い部分を受け流せた馬にとっては、そのままの完全な上がり
勝負だったと言えて、メンショウドンタク以下、前から少し離れた6、7、
8、9番手につけていた馬が上位を占めているように、中団以降の馬の中での
前残り…という扱いで良さそう。

今回は、速い馬場を考慮すれば、天皇賞らしいロングスパートとも言い難いし、
最低限の持久力は問われてはいるが、道中の水準もそれほど高くない。
厳しいポジションから進めた2着馬と一味違う決め手を発揮した勝ち馬という、
結局昨年も上位に入った2頭が抜けていただけで、少し物足りない印象には
どうしても映ってしまう…。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ジャガーメイル
ここにきての充実振りは間違いなさそうで、今回の道中の水準は高くなくても
持久力(ステイヤー的な資質)という点に関しての疑いはない。
それでも今回は、ゆったり進められる形からの決め手勝負だったので、適性的に
嵌った感も否めなくて、中距離のペースで、道中からもう少し脚を削られる
展開では(個人的には)信用しきれないところがある。
したがってこのまますんなり宝塚記念も…というイメージにはならなくて、
この馬に関しては展開を考慮しつつ、慎重に扱いたい感覚。

マイネルキッツ
上記したように、前半である程度脚を使うポジションからでも速い上がりに
しっかり対応していて、改めて持久力の高さを示した形。
それでも距離短縮となると、またスピード負けということになりそうなので
休養を挟んでのメルボルンCという選択は素直に応援したい。


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