2010年5月29日土曜日

金鯱賞@京都競馬場展望 2010


金鯱賞も中京競馬場の改修にともなっての京都開催。
コース特性の把握のためにまずはラップタイムを調べてみる。

京都2000mクラス別平均ラップタイム



傾向模索
ラップタイムを見ると、前半はミドルペースくらい、道中は極端には緩まない
ものの、一定の落ち着いた流れになって、上がりはロングスパートの形。
つまり一瞬の切れよりも、末脚の持続力の方が重要なコースだと言える。

クラス間での違いを探すと、前半と上がりの部分では、クラスが上がっても
ハッキリした傾向は示せないが、道中の部分では、クラスが上がるのに伴って
厳しさが増すという傾向が見て取れる。

そうすると今回はG2の金鯱賞ということで、高い水準の道中想定となるが、
ここで示したOPクラスのラップの中で、重賞レースは(阪神競馬場の改修で
京都開催になった)マーメイドSが1鞍紛れ込んでいるだけなので、レベル的に
考えれば、そこから0.1~0.2秒(/F)程度締まった流れということになりそう。

したがってここでは、ある程度締まった道中を進めても、勝負所まで余力を
残せるような、一定以上の持久力を持っていることをしっかりチェックしつつ、
そこから長い脚を使えるタイプを中心に考えたいところ。


好走する条件
・一定の持久力は必要
・末脚の持続力があること



予想
さすがにドリームサンデーが引っ張る形になるだろうが、直後につけそうな
アーネストリーにしてもそれ程突っ掛かるタイプでもないので、ペースと
しては少し落ち着く可能性はありそう。

それでも極端な馬場状態という訳では最早ないだろうし、このメンバーなので
後続が何もせずに静観して→完全な上がり勝負…という事態までは考えづらく、
ある程度は地力が反映される展開を想定(&期待)したい。

◎ナムラクレセント
持久力は高い馬だが、タイプ的に道中で無駄な脚を使ってしまう分、長い
ところではあと1つ上がりが物足りなくなる。
そういった意味では距離短縮は明らかに好材料で、無駄に控え過ぎることさえ
なければ、ここでは破壊力のある脚を繰り出して、確実に浮上してきそう。
この馬もそろそろ重賞を勝っていい頃合だろう。

○アーネストリー
持久力高く、極端な決め手が必要な展開にでもならない限りは、ここで崩れる
イメージは湧かない。
休み明けの状態さえ問題なければ、展開的にも恵まれそうなので、相手次第では
普通に頭まで考えておきたい感覚。

▲リトルアマポーラ
内回りの2000m戦で、末の持続力が問われる展開ということなら、このメンバー
相手でも、昨年のマーメイドSのパフォーマンスで十分主張できそう。
あまり道中が速くなるとさすがに地力の面では不利になりそうだが、今回は
そこまで厳しい展開でもないだろうし、内枠を活かしてある程度好位をロスなく
回ってくれば、上位に残れても不思議でないはず。

注スマートギア
2000mでは、以前は締まった流れだと脚が削られて最後が伸び悩み、基本的に
緩い流れから決め手を活かせる展開でこそというタイプだった。
しかし昨年の秋以降、特に道中のスピードへの対応という点においては、確実に
バージョンアップしていて、今ならある程度捲くる形からでも、直線も最後まで
伸び切れて良さそう。

△アクシオン
抜き抜けた鳴尾記念のように、道中で溜められた時の決め手は相当なものだが、
履歴を見る限り、道中の水準が上がると終いが物足りなくなる印象を受ける。
もちろん今回はそれ程厳しい流れにはならないだろうから、ある程度の決め手を
発揮できてもいいと思うが、同舞台でアーネストリーに押し切られていることを
考えても、タイプ的にはここではない…というイメージ。

△ホワイトピルグリム
ある程度道中が流れる展開からでも、終いでは長い脚を使えるタイプで、ここは
ベストとも言える舞台。
ただしこのメンバー相手だとスピード負けする可能性があって、イメージ的には
好走までという感覚。

△タスカータソルテ
経歴を遡って札幌記念のパフォーマンスまで引っ張り出せば当然上位争いだが、
大阪杯の内容だと、今回のメンバーとの相対的な比較では少し物足りない。
上位浮上は上手く内枠を活かせた場合だけ…という気はする。

☆ドリームサンデー
ある程度楽な展開になる可能性はあるので、当然逃げ粘る可能性まで考えておく
必要はあるが、上がりでもう1段加速するようなタイプではないので、ここでは
中京などのように上手くはいかないのでは…。






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