レース総括 |
■前半速く、上がりはロングスパート気味の展開 |
■持久力&末の持続力が問われた |
札幌記念結果
1 | アーネストリー | 1.59.4 | 35.4 | 03-03-03-02 |
2 | ロジユニヴァース | 1.59.7 | 35.8 | 02-02-02-02 |
3 | アクシオン | 1.59.9 | 35.7 | 07-06-06-04 |
4 | ヒルノダムール | 1.59.9 | 35.6 | 07-08-08-10 |
5 | ジャミール | 2.00.1 | 35.6 | 07-11-11-10 |
6 | マイネルスターリー | 2.00.1 | 35.6 | 12-11-11-08 |
天候:晴 芝:良
上り4F:47.5 3F:35.6
前半1000m:59.3
12.6-10.8-11.2-12.3-12.4-12.6-11.9-11.8-11.7-12.1
レース詳細
ラップタイムを見ると、前半がかなり速く、道中は少し落ち着いた流れになり、
その後ラスト4Fで一気に加速して、そこから最後まである程度速いスピードを
維持する形。
今回の特徴は、まずは前3Fが相当に速くなったことで、先行馬だけでなく控えた
馬にしてもその部分で引っ張られたことで、レース後半ではしっかり持久力が
問われる形になった。
また上がりの部分では、後続がある程度早めに前との差を詰めにいったことで、
形としてはロングスパート気味の展開になり、当然のように末脚の持続力を
備えていなければ好走は難しかった。
今回の場合、道中が緩んだとは言ってもそこまで前有利だった訳でもないので、
積極策から押し切った2頭の実力は当然認められるが、後続が案外終いまで伸び
切れなかったという印象も受けなくはない。
(頭まで届くようなら、それこそG1級の切れ&持続力ということになるが…)
したがってこの結果が、秋のG1に直結するかどうかは、他のレースによる
実力&適性の裏付けがもう少し必要になりそうで、その点はこの先、慎重に
考えた上で秋に臨みたい。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
アーネストリー
持久力&持続力ともにさすがにここでは上の存在で、単純に地力勝ち。
鞍上も3コーナー過ぎで少し前に圧力を掛けて、切れ味勝負だけはしっかり
避けているのはさすがといったところ。
この馬の場合、実力的な面に関しては裏付け十分で、秋G1でも崩れるような
場面は想像できないが、やはり問題は切れという1点に尽きる。
自ら展開を動かせる分、スローペースでの溜め殺しというのはないだろうが、
それでも東京の中距離G1では分が悪いのは確かで、今のところ勝ち切るには
それを差し引いても押さえ込めるメンバー構成であれば…というイメージ。
ロジユニヴァース
持久力(有酸素運動能力)は相当に高いものを持っていて、ダービー以降、
個人的にもその点には全く疑いは持っていなくて、とにかくこの馬の問題は
スピード持続力(筋持久力)という1点のみ。
それで今回のパフォーマンスだが、前半を飛ばして、上がりでも長い脚が
必要な展開を2着に粘ったということで、持続力に関しても見逃せない内容を
示していて、克服した、もしくはその過程にあるという解釈でいいのかどうか?
今回の場合、洋芝&道中で脚を溜められる展開ということで、絶対的に速い
スピードを維持する、淀みのない流れという訳ではなく、アーネストリーとの
比較でもラスト1Fだけで0.3秒違っていて、少なくとも中距離G1レベルの
持続力とまではいかない印象は受ける。
したがって現時点では、正直今回の内容を中央の速い馬場で再現し、秋のG1
戦線での活躍によって一気に汚名返上するイメージまでは持てない…というのが
率直な感想。
ただし(個人的に)今後ダービー馬の実力を示す機会があるとすれば、最早
3000m級のレースのみと思っていただけに、仮に馬体の充実で、スピードに
耐える力が備わってきたのだとすれば、上記したイメージをあっさり覆されて
しまう可能性も十分あり得て、どちらにしてももう1戦見守りたい感覚。
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