2010年10月27日水曜日

菊花賞回顧 2010


レース総括
■ゆったりした流れからの上がり勝負
■末の持続力が問われた


菊花賞結果
ビッグウィーク3.06.1 34.4 03-03-02-02
ローズキングダム3.06.3 33.9 13-13-10-10
ビートブラック3.06.3 34.4 04-04-03-03
レーヴドリアン3.06.4 34.1 05-05-07-08
コスモラピュタ3.06.4 35.9 01-01-01-01
トウカイメロディ3.06.5 34.2 10-10-07-08
ヒルノダムール3.06.5 34.0 08-08-10-11

天候:小雨 芝:良
上り4F:47.6 3F:35.6
3F毎ラップ:36.5-37.0-39.3-37.7-35.6
13.2-11.5-11.8-12.5-12.0-12.5-13.2-13.0-13.1-12.7-13.0-12.0-11.8-11.9-11.9




レース詳細
ラップタイムを見ると、前半はミドルペースで流れ、1周目のスタンド前までは
ある程度のスピードを保ったまま進み、その分向こう正面は緩んで、ラスト4Fの
上がり勝負…という、極めてコース平均に忠実な展開になっている。

ただし今回の場合、ほぼ全ての区間で少しずつ平均を下回るラップになっていて
(雨は降っても時計が掛かるような馬場ではなかっただろうし)前半~道中の
水準はおそらく低い。

実際に1、2番手から進めた馬以外は上がりを34秒台以内で走れている訳だし、
さすがに持久力に関してはそこまで高いものは問われず、単純な末の持続力勝負
という見方で良さそう。

脚質的にも、結果を見れば前有利だったことは明らかで、1歩間違えば昨年の
エリザベス女王杯のようになりかねない…という雰囲気だった。
(と言うか、ローズキングダム中心に見るとそうなってしまっている…)

今回の内容だと、さすがにこの先につながるとは言い辛くて、特に上位馬の
距離短縮しての扱いに関しては注意しておきたい。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ビッグウィーク
単純な逃げ馬ではなく、ある程度道中で溜めが効くということは前走で示して
いたし、その適性がこの舞台&展開には合っていた…という印象。
また前走では2着馬に切れ負けした格好だったが、そのことを踏まえてなのか、
4コーナーでは(上空からの映像を見ると良く分かるが)他の馬よりも一歩早く
動き出していて、馬自身の持続力を示すとともに、鞍上の好騎乗でもあった。
それでも今回の結果をどこまで信用していいか…というのは微妙で、この先、
条件の異なる舞台では慎重に扱いたい感覚にはなる。

ローズキングダム
結果自体は上記した時のブエナビスタと本当に被るが…。
持久力が高いことは間違いなく、元々決め手もしっかり示している馬で、今回は
改めてそれを示した形で、収穫と言えば、長い道中というだけで(追走で)脚を
削られるタイプではない…ということを示した点くらい。
それよりもこの馬の場合、中距離の厳しいペースの中でガツガツやり合うような
レースでどこまで出来るかというのがこの先の課題で、今後はその点をしっかり
見極めていきたいところ。


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