2011年3月30日水曜日

スプリングS@阪神競馬場回顧 2011


レース総括
■前半~道中の水準高く、勝負所でもしっかり加速する総合力勝負
■持久力&切れ&末の持続力が問われた


スプリングS結果
オルフェーヴル1.46.4 34.3 11-09
ベルシャザール1.46.5 34.6 03-05
ステラロッサ1.46.6 34.3 13-12
グランプリボス1.46.6 35.0 02-01
エイシンオスマン1.47.0 34.9 05-09

天候:晴 芝:良
上り4F:46.9 3F:34.8
前半1000m:59.5
12.4-11.1-11.5-12.0-12.5-12.1-11.2-11.3-12.3




レース詳細
毎日杯の平均と比較しつつラップタイムを見ると、前半やや速く、道中は一旦
落ち着く展開になっているもののそれ程緩まず、勝負所での仕掛けも早くなり、
ラスト1Fはしっかり落ちる形。

今回の特徴は、やはり前半~道中の水準の高さで、そこで引っ張られたことで
勝負所では余力の差が表れやすくなり、高い持久力を持っていることが重要に
なった。

またこの流れでも勝負所ではしっかり加速を示して、仕掛けも早めという形に
なっていて、切れと末(直線)の持続力もしっかり問われているため、どれが
欠けても好走は難しい総合力勝負という様相で、レースとしてもレベルの高い
一戦だったと言えそう。

当然この内容であれば、この先のG1戦線に向けてのつながりは十分に期待でき
そうで、上位馬の今後の動向には特に注目しておきたい。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

オルフェーヴル
前半はある程度受け流した格好だが、道中ではしっかり差を詰めて、勝負所で
キッチリ浮上する形で押し切っていて、持久力の高さを示した内容。
この内容ならば当然(東京開催の)皐月賞にはつながりそうだが、感覚としては
もっと距離が伸びた方が相対的なパフォーマンスは上がるという気はするので、
長い目で見た場合の今後にも期待は持てそう。

ベルシャザール
前半でしっかり引っ張られる形から、ラストもしっかり伸びて(粘って)いて、
持ち前の持久力を十分に発揮した内容。
この馬の場合、新馬戦から常に34秒台の上がりを(良くも悪くも)安定して繰り
出していて、この先に向けて切れ味という部分では不安も残るのだが、昨年の
ダービーのような展開にでもならなければ、崩れる雰囲気は全くなくて、当然
G1でも期待は持てそう。
そして、より厳しい展開になれば頂点まで…というのも想像しておきたい感覚。

ステラロッサ
オルフェーヴルとの比較では、道中~上がりではほとんど同じくらいの内容を
示していて、単純にこの結果はスタート直後の位置取りの差という事は言える。
ただしそのポジションを(実際に)取ったかどうかで考えると、脚の使い所の
観点から、相手の方がやはり1枚上という印象は受けて、現時点ではなかなか
逆転までは難しいような気もする…。

グランプリボス
前半でしっかり脚を使い、勝負所でも積極的な内容で、キッチリ僅差に粘って
いて、単純に距離が伸びてのパフォーマンスの低下という雰囲気はない。
それでもデータ的に見れば、やはり東京2000mというよりかは東京1600mへの
適性を感じて、直接的につながりそうなNHKマイルCで期待したい感覚。


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