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各競馬場のコース特徴


2011年5月13日金曜日

NHKマイルC回顧 2011


レース総括
■前半速く、道中は落ち着いて、勝負所ではしっかり加速する展開
■切れ&持久力が問われた


NHKマイルC結果
グランプリボス1.32.2 34.0 06-05
コティリオン1.32.4 33.4 18-16
リアルインパクト1.32.5 34.2 09-09
エイシンオスマン1.32.6 34.7 02-02
プレイ1.32.7 34.8 04-02
マイネルラクリマ1.32.7 34.1 13-13

天候:晴 芝:良
上り4F:46.5 3F:34.6
前半4F:45.7
11.9-10.7-11.3-11.8-11.9-11.3-11.4-11.9




レース詳細
ラップタイムを見ると、前半速く、道中は極端に緩むことはないものの、一旦は
落ち着く展開で、勝負所ではしっかり加速して、上がりがある程度速い形。

今回の特徴としては、とりあえずは前半の速さが挙げられて、ある程度持久力が
問われるレースだったと言えそうだが、一方で上がりに関しても、コース改修後
2番目の速さになっており、厳しい流れながら粘り勝負にはならずに、しっかり
とした切れ味勝負だった。

この前半&上がりの速い形は、キングカメハメハが制した2004年に近いのだが、
その時はラスト3Fが「11.6-11.7-11.4」と突き抜けている形(つまり余力十分)
だったので、さすがに今回、(馬場の速さという要素もあることだし)それと
同等のレベルにあると考えるには無理がある。

それでも今回は、時計的に見ても最終1600万クラスのレースよりも速いことは
事実だし、結局は順当な結果に落ち着いていることからも、この先、無碍には
扱えないレベルだったと捉えておく必要はありそう。

そして何より、日本競馬史上でも大功労種牡馬の産駒がこの時期にこのレースを
勝ったことに対しては、今まで競馬を見続けてきた(&見続けていく)自分に
とっても価値を感じずにはいられないし、願望としても勝ち馬の今後には大いに
期待したい感覚にはなる。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

グランプリボス
速い流れを好位から進めて、道中の溜めから直線でしっかり弾けたという形で、
東京マイルのお手本的な内容の強い勝ち方だった。
とにかく安定感抜群…みたいな馬がコロコロ負け始めたこの世代において、この
馬は常に納得のいく負け方を(大崩れせずに)していたし、サクラバクシンオー
のことを抜きにしても、これは実力を認めるべきだろう。
適性的にも気性的にも引っ張られてこそという馬が、海外で出来るのかは不安を
感じなくもないが、あとはこの先、どの程度成長できるか…というところに注目
していきたい。

コティリオン
展開的には嵌った形だが、極端に後方からの競馬になったことで、道中はかなり
脚を使っている内容になっていて、十分な持続力&決め手を示したと言えそう。
このままダービーを目指すということなら、内容的にはメンバー中で最も距離
延長にはつながりそうなので、ある程度は期待していいのかも知れない。
(走法的に何だか危なっかしさを感じる馬ではあるが、このまま何も起こらない
ことを願いたい)

リアルインパクト
終いの部分の物足りなさは多少は感じるが、内容的には朝日杯の時に近い形で、
それを全体的に1つ上に押し上げたようなパフォーマンス。
この馬に関しては、新馬~京王杯ではかなり速い上がりを使っているが、前走と
今回の内容を見る限り、あまり決め手により過ぎる形よりも、ある程度地力が
問われた方が良さそうな印象は受ける。
逆に言えば、地力で倒せる相手でなければ、この先はあと1歩のところで苦労は
するのかも知れないが、現状では一応そのイメージで捉えておきたい。

エイシンオスマン
好位から進め、道中はレースラップ通りに一旦溜める形で、そこそこの上がりで
まとめたという内容で、一定の持久力は示したと言えそう。
とりあえずは、徐々にペースを上げて行けるような舞台での巻き返しはイメージ
できるし、次戦以降も注目はしておきたい。

プレイ
ある程度好位から進めて、最後までバテないという内容で、十分地力は示した。
それでもこの馬の場合、どこかしら緩さを感じる走りで、マイルではどうしても
それが目立つので、2000mより1800m、1600mよりも1800mというイメージは
結局は変わらない。
小回り1800m…ラジオNIKKEI賞だろう。

マイネルラクリマ
内をロスなく回って来れたことも大きいと思うが、最後の部分まで良く伸びて
いるし、休み明けということを考えたら十分な持続力を示したと言えそう。
ここで1度叩いての次戦、全力で注目したい。



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