2011年5月19日木曜日

ヴィクトリアマイル回顧 2011


レース総括
■超ハイペースで、完全に右肩下がりのラップ構成
■持久力&持続力が問われた


ヴィクトリアマイル結果
アパパネ1.31.9 34.3 09-11
ブエナビスタ1.31.9 34.0 13-13
レディアルバローザ1.32.0 35.0 03-03
グランプリエンゼル1.32.2 35.0 06-06
アンシェルブルー1.32.3 35.1 06-06
スプリングサンダー1.32.3 34.2 17-16
アニメイトバイオ1.32.3 34.5 13-13

天候:晴 芝:良
上り4F:47.3 3F:36.0
前半4F:44.6
12.0-10.6-10.9-11.1-11.3-11.6-12.0-12.4




レース詳細
ラップタイムを見ると、前半相当速く、道中も極端に締まった展開で、2F目以降
完全に右肩下がりの、ほとんどスプリントの延長線上…というデザイン。

とにかく今回の特徴は、オウケンサクラが作り出した過去最速(どころではない)
ペースに尽きるのだが、後続に関しても、道中キッチリ引っ張られている内容を
示していて、完全に持久力&持続力勝負だったと言えそう。

脚質的には、やはり前の馬に厳しいのは当然だが、後ろからの馬が道中で極端に
脚を使って直線で止まる(伸び切れない)…ということも同時に起こっていて、
ある程度好位から進めて、道中(特に内で)じっとしていた馬が結果的に残った
という面も大きい。

それを考えると、前半は受け流す格好でも外を回しながら直線で伸び切った上位
2頭のパフォーマンスがますます際立つことになり、今更書くことでもないが、
この先も牝馬路線は(というよりも確実に牡馬を巻き込みつつ)何の問題もなく
ブエナビスタ&アパパネを中心として回っていきそう。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

アパパネ
元々速い道中でも、しっかり前を追い掛ける内容を示していて、そのまま最後
まで持続出来たというのは大きいし、とにかくスローではなく、地力が問われる
展開でブエナビスタを抑え切ったのは相当価値が高い。
もちろん今回の結果だけでは、(11秒台前半とかの)スピード耐性という1つの
適性で相手より勝った…ということに過ぎないのだが、今までほとんどの牝馬が、
その適性の壁を楽々越えてくるブエナビスタに敗れていたことを考えれば、この
馬が少なくともマイルでは、牡馬を含めて考えなければいけないレベル…という
ことを示している。(前走でほとんど証明しているが…)
当然次戦が安田記念ということになれば、十分に期待していいはず。

ブエナビスタ
アパパネとのレース内容の比較では、道中少しだけ待った(or遅れた)格好で、
その分最後の(相対的な)脚色はいいものの、この馬としては末が物足りない
印象は否めない。
つまり相手より後から動きながら、最後に上回るだけの脚までは使えなかった
という訳で、やはり締まりに締まった道中で多少なりとも削られたと考えた方が
妥当…という雰囲気。
(馬体的なイメージでもそうだが)アパパネとは棲んでいるスピード領域のズレ
を明らかに感じる一戦だった。
どちらにしてもこの先に関しては、距離延長(つまり道中のスピードが落ちる)
ということに当然なるので、ほとんど今回の結果は度外視していいはずだし、
適性による敗戦で、敢えて評価を下げるような理由は全くない。
次戦大いに期待したい。

レディアルバローザ
相対的に見れば、道中で溜められた内容を示していて、確かに完璧な騎乗だった
と言えそうだし、結果的に恵まれた部分もありそう。
それでも前半でしっかり脚を使う形からでも、最後まで踏ん張っていて、この馬
単体で考えれば十分に力は示した格好で、この先も地力勝負では当然有力な1頭
ということになっていきそう。
馬体的にももう1段階上のレベルに達してもいい…という気もする。

スプリングサンダー
最後方ということもあって、道中相当に追い掛ける内容を示していて、それでも
最後はしっかり伸びてきているのだから、なかなかの持続力を発揮した形。
前半でもっと引っ張られて(自身も脚を使って)最後まで持つのか…というのは
未知数だが、とりあえずこれでマイルであっても牝馬相手なら上位という地力を
示した格好なので、次戦以降、相手弱化となれば十分期待が持てそうな雰囲気。

アニメイトバイオ
休み明けの状態で、道中これだけ脚を使う形でも最後まで止まらなかったという
ことは十分評価できて、次戦以降、少なくとも持続型のレース展開になるような
舞台では、当然期待が高まる。
注目しておきたい。


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