予想
最初の直線の長さによってスタート直後が速くなりやすい舞台で、メンバー的に
極端に速い逃げ馬がいなくても、ほんの少しでも先行争いがあれば、すぐにでも
ペースが上がる…というのがデフォルト。
したがってここは先行馬にとって「負けて強し」を体現できる舞台であっても、
勝ち切るのは本当に難しいレースだと言えて、実際に前半速いラップを踏む形で
先行して勝ち切ったのは、馬場悪化した2008年のエイシンデピュティくらいで、
タップダンスシチーでさえも前半は受け流した格好になっている。
という訳で、速い前半を受け流せるくらいのポジションにつけ、道中で少し押し
上げつつ、最後まで脚を持続させる…というのが最も勝ち馬のイメージに近く、
過去のパフォーマンス的に、引っ張られる展開において、自身はレースを通して
一定に近いスピードを維持する形で浮上…という経験があれば、ここでは大きな
裏付けとなりそうな雰囲気。
◎ブエナビスタ
"強い"4歳勢には(降着も含めて)しばらく負け続けている訳だが、その理由
付けができないようなレースは1度もないし、とにかく2009年・有馬記念での
この馬のパフォーマンス以上の裏付けを持っている馬は他にいない。
昨年は、安藤勝J→横山典Jに乗り替わった流れのままに、高いポジションを
取った内容で、まさしく「負けて強し」というパフォーマンスだったが、今年は
無理のない位置取りで進められそうだし、久々に条件が揃ったという印象。
問題ないはず。
○エイシンフラッシュ
究極的な切れを発揮して勝利したダービーの後、絶不調の秋を経て、大阪杯で
相当な持続力発揮して、地力の面での裏付けが追いついてきたという経緯。
当然ここは浮上してきていいはずだが、最後に1つ気になるのが、前半で引っ
張られる展開の裏付けが、せいぜい皐月賞くらいという部分。
天皇賞後には一瞬本命まで考えたのだが、そんな確信までは結局持てない…。
▲ルーラーシップ
前半で引っ張られる展開でも、道中~上がりで持続する展開でも十分な内容を
示していて、当然勝ち負け候補だと考えるべき。
ただし前半も道中も水準の高い、厳し過ぎる展開という経験がない分、現状では
併せ一本というイメージは多少あって、前走のド派手なパフォーマンスで押し
上げられた人気の中で本命…とかにはし辛い。
注アーネストリー
ナムラクレセントがあっさりハナに立てば、単純にそれをつっ突いて、あとは
前を交わすだけ…というように、とりあえずやる事は決まっている。
この舞台なので、前半or道中で脚を使わない訳にはいかないし(使わないのも
それはそれで問題だが…)、頭を争うところまではなかなか厳しい場面だが、
そう簡単に交わされる地力でもない。
単純にこの馬を上回れるだけの脚を使える馬が何頭いるか…という問題。
△トーセンジョーダン
実力も十分示しているし、適性的にも、ここの展開は嵌っていいタイプ。
ただしこれだけ間隔が空くと状態面はさすがに気になるし、結局のところ先行
争いに加わるようであれば、逆流の「負けて強し」までに終わる可能性も正直
ありそう。
△ドリームジャーニー
出来に関しては近走では明らかに良さそうで、この手の展開では浮上して来る
可能性を常に考えておく必要がある馬だが、結局2年前のピーク時と同レベルの
パフォーマンスを示す…ということはまずなさそう。
その時と比べて相手関係的にも明らかに厳しくなっている訳だし、掲示板くらい
までが妥当にも思える。
△ローズキングダム
純粋に切れや持久力が問われる舞台ならともかく、ここの激しい戦いをこなす
ためには、タイプ的に少しピュア過ぎる印象。
状態はかなり良さそうだし、展開的にも嵌りそうなポジションを取れるかも知れ
ないが、勝ち負けのイメージまでは正直描けない。
△ハートビートソング
強い4歳勢のトップと比較すれば、1枚劣ると考えるのが自然ではあるのだが、
先入観を一切捨てて前走を見れば、そこまで軽視も出来ない内容を示している。
かと言って、上位を上回る脚を使うとは全く思えないので、掲示板近くにいれば
今後のためにも注目…というだけ。
☆ナムラクレセント
前半ハイペースからの粘り勝負よりも、比較的ゆったり入ってのロングスパート
持続力勝負の方が結果を残せていて、ここの展開は少しイメージと異なる。
道中を緩めたところで良い事はない…というのはしっかり分かっている鞍上な
だけに、とりあえず前半をどの程度ごまかせるか…という1点に尽きる。
☆トゥザグローリー
前走の敗戦から人気をしっかり落とし、本来ならここは狙い目となる場面では
あるのだが、G1を前に状態面でここまで悪い話が陣営から出てくるような馬を
信頼など出来るはずがない。
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