2011年9月22日木曜日

ローズS回顧 2011


レース総括
■ゆったりした流れからの上がり勝負
■切れが問われた


ローズS結果
ホエールキャプチャ1.48.1 33.8 02-03
マイネイサベル1.48.1 33.3 07-08
キョウワジャンヌ1.48.2 33.7 05-05
ビッグスマイル1.48.2 33.6 07-05
ドナウブルー1.48.5 33.6 12-11
マルセリーナ1.48.5 34.3 02-02
10エリンコート1.49.1 34.7 04-03

天候:晴 芝:良
上り4F:46.4 3F:34.1
前半1000m:61.7
13.0-11.6-12.1-12.6-12.4-12.3-11.2-10.9-12.0




レース詳細
ラップタイムを見ると、前半かなり遅く、道中もしっかり緩む形で、ラスト3Fで
一気に加速する、上がりの速い展開。

今回は、有力馬が好位でドッシリ構えたこともあって、全くペースが上がらず、
勝負所ではかなりの加速を示していることから、溜めればその分だけ伸びる…
という、切れ(決め手)を持っていることがやはり重要になった。

逆に純粋な持久力や、(本番に向けては特に重要な)レースを通して持続する力
という部分はほとんど問われておらず、少なくとも今回の内容だけで上位陣を
評価するのは危険…という印象が強い。

とにかくこの結果で、紫苑S組も含めて、春クラシックでのホエールキャプチャ
以外の実績馬がほとんど凡走した格好で、人気的にも(個人的に応援している)
アヴェンチュラの評価が相対的に上がってしまうのは確実…という複雑な心境。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ホエールキャプチャ
元々溜め→切れは得意な馬なので、好位でじっくり進めて直線でしっかり抜け
出した今回の結果は納得できる。
ただしラスト1Fの地点で既に先頭だったので、最後は額面通り12.0と、しっかり
ラップを落としている点に、今回もどうしても伸び切れない印象は払拭できず、
より持続力が重要になる秋華賞で100%の信頼…というのは正直難しい。

マイネイサベル
元々一定の持久力&決め手というのは示している馬なので、この展開で浮上して
来たことは全く不思議ではない。
ただし春の内容からは、前半~道中がもっと締まった展開では、どうしても超え
られない壁&相手が存在するイメージで、本番に向けて前進…という感覚には
正直ならない…。

キョウワジャンヌ
上がり勝負でしっかり浮上した…という結果だが、この馬らしい最後を伸び切る
という部分は少し影を潜めた印象が否めない。
(つまり緩い道中の追走でも脚を使って走っている⇒持久力の問題)
そうなるとこの先、再度中距離戦に出走し、道中の水準が上がった場合、追走で
脚を使い過ぎてしまわないか?という疑念は湧く。

マルセリーナ
今回は道中で少し掛かり気味だったし、今までにも極端な決め手は使ったことは
なく、もう少し速いスピードに引っ張られてこそというタイプなので、この馬に
関しては、本番で見直せる可能性は十分ありそう。
もちろん2冠を狙うような馬であれば、もう少し粘って欲しかったという思いは
あるが、状態的にも適性的にも、確実に前進が見込めそうなだけに、この結果を
受けて下げる…というのは何か違う気がする。

エリンコート
ラスト2Fのところのラップが10秒台に突入したあたりで、ヨレ気味になり苦しく
なっているので、単純にこれはスピード耐性(筋持久力)の問題に思える。
そう考えると、最高スピード自体はそれ程ではないものの、淀みのない持続戦に
なる秋華賞では、(状態面での上積みがあっても)少し期待はしづらい…という
雰囲気が漂う。


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