レース総括 |
■(実質)ミドルペース→水準の高い道中→ロングスパート気味の展開 |
■高い持久力&末の持続力が問われた |
エリザベス女王杯結果
1 | スノーフェアリー | 2.11.6 | 33.8 | 13-14-11-10 |
2 | アヴェンチュラ | 2.11.6 | 34.2 | 07-06-05-04 |
3 | アパパネ | 2.11.8 | 34.7 | 04-04-03-03 |
4 | ホエールキャプチャ | 2.12.0 | 35.1 | 02-02-02-02 |
5 | レインボーダリア | 2.12.2 | 34.6 | 12-10-08-07 |
天候:晴 芝:良
上り4F:48.9 3F:37.1
前半1000m:57.5
12.4-10.5-11.4-11.5-11.7-12.4-12.8-11.8-11.8-12.9-12.4
レース詳細
ラップタイムを見ると、前半が相当に速く、道中もなかなかスピードの落ちない
展開で、3コーナーの坂の前後でスローダウン→ペースアップしてから、最後は
さすがに時計が掛かっている形。
もちろん今回はシンメイフジが1頭で飛ばして作ったラップなので、上の記述は
あくまで参考まで…の話だが、逃げ馬に離された&詰めたポイントを見る限り、
後続に関しては、(脚の使い所を少しだけ前半→道中に変換すれば)過去の平均
ラップを踏襲して走っているくらいの挙動になっている。
実際に単純に考えたとしても、番手のホエールキャプチャ="逃げ馬"と見れば、
後3Fが34.7秒なので、まずまずの上がり勝負だったとも言えるし、終いが崩れる
ような極端なハイペース戦という訳ではやはりなかった。
ただし平均ラップくらいの展開だと考えても、逃げ馬ホエールキャプチャからは
それ程縦長にはなっておらず、有力馬はほどんど好位から進めていたようなもの
だったし、個々のパフォーマンスを調べても、前半~道中ではやはり水準の高い
内容を示している。
そして展開的には実際の逃げ馬シンメイフジの存在も当然あるので、勝負所では
早めに追い掛けなければならない形になり、結局はこの舞台らしく、高い持久力
&末脚の持続力勝負…というレースだったと言えそう。
当然この内容であれば、上位陣の実力(格)は信頼できて、連覇した勝ち馬の
強さはもちろん、2着以下の好走馬のパフォーマンスに関しても、しっかり受け
止めた上で、それぞれのこの先の活躍には大いに期待したいところ。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
スノーフェアリー
前半は昨年よりも少し控えたくらいの内容だが、道中は内に入れてから徐々に
押し上げる形で高い水準を示していて、そこから終いまでしっかり伸び切って
1頭違う決め手を発揮した。
元々牝馬の中では格上という存在ではあったので、今回はその強さを遺憾なく
発揮した…というだけだが、とにかくこの馬の参戦でG1を1つ取り逃した形の
メイショウベルーガ&アヴェンチュラは不運としか言いようがない…。
少なくとも今年に関してはJCでブエナビスタと戦って欲しかった。
アヴェンチュラ
集団の中である程度好位の内を追走して、ポジション的には競馬はしやすかった
はずだが、それでも直線では立て直す場面がありつつも前はしっかり捉えたし、
なかなかの持久力&持続力を示した格好。
当然この先の牝馬路線では中心…と思っていた矢先の骨折…というのは残念。
アパパネ
好位内から進めて、勝負所ではしっかり追い掛ける形ながら、直線ではしっかり
浮上したという内容で、純粋な持久力&持続力はしっかり示した格好。
とにかく今回のパフォーマンスを見て、戦前(というか春先)に思った"完全な
マイラー"という考え方はキッチリと消去しておきたいし、この馬に関しては、
前哨戦は仕上げないor仕上がらないものと、改めて肝に銘じておきたい気持ち。
当然この先も本番では期待できるはず。
ホエールキャプチャ
離れた番手追走で、勝負所では真っ先に追い掛ける立場ながらしっかり残り、
持久力の高さは示した格好。
今回は、ポジション的にはもちろん見直せるのだが、ラスト1Fでヨレてしまい、
終いを伸び切れない…という部分は結局露呈した形で、その点はやはりこの先、
この馬の課題にはなっていきそうな雰囲気。
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