2011年11月11日金曜日

エリザベス女王杯の傾向 2011


エリザベス女王杯過去10年のラップタイム
過去のラップタイムから傾向を探ってみる。

2010(スノーフェアリー:2.12.5)
12.7-11.2-12.3-12.3-11.6-12.1-12.1-11.9-11.8-12.7-11.8

天候:曇 芝:良
上り4F:48.2 3F:36.3
前半1000m:60.1
勝ち馬コーナー通過:06-05-07-07
勝ち馬上り3F:34.0


2009(クィーンスプマンテ:2.13.6)
12.5-11.3-12.2-12.3-12.2-12.2-12.3-11.8-11.7-12.2-12.9

天候:晴 芝:良
上り4F:48.6 3F:36.8
前半1000m:60.5
勝ち馬コーナー通過:01-01-01-01
勝ち馬上り3F:36.8


2008(リトルアマポーラ:2.12.1)
12.5-10.7-11.9-12.1-12.1-12.4-12.8-12.4-11.5-12.0-11.7

天候:晴 芝:良
上り4F:47.6 3F:35.2
前半1000m:59.3
勝ち馬コーナー通過:05-05-05-03
勝ち馬上り3F:34.4


2007(ダイワスカーレット:2.11.9)
12.7-11.1-12.4-12.1-12.3-12.6-12.8-11.8-11.1-11.4-11.6

天候:晴 芝:良
上り4F:45.9 3F:34.1
前半1000m:60.6
勝ち馬コーナー通過:01-01-01-01
勝ち馬上り3F:34.1


2006(カワカミプリンセス:2.11.4)(1位入線降着)
12.5-10.6-11.7-11.3-11.3-12.2-12.5-12.8-13.0-11.5-12.0

天候:晴 芝:良
上り4F:49.3 3F:36.5
前半1000m:57.4
勝ち馬コーナー通過:09-10-08-07(カワカミプリンセス)
勝ち馬上り3F:34.5


2005(スイープトウショウ:2.12.5)
12.3-10.9-11.9-12.4-12.5-12.5-13.3-12.0-11.5-11.1-12.1

天候:曇 芝:良
上り4F:46.7 3F:34.7
前半1000m:60.0
勝ち馬コーナー通過:10-10-10-10
勝ち馬上り3F:33.2


2004(アドマイヤグルーヴ:2.13.6)
12.6-11.2-12.4-12.5-12.3-12.6-12.5-12.1-11.6-11.6-12.2

天候:曇 芝:良
上り4F:47.5 3F:35.4
前半1000m:61.0
勝ち馬コーナー通過:09-09-09-07
勝ち馬上り3F:33.8


2003(アドマイヤグルーヴ:2.11.8)
12.3-10.8-11.3-11.3-11.8-12.2-12.7-12.1-12.1-12.4-12.8

天候:晴 芝:良
上り4F:49.4 3F:37.3
前半1000m:57.5
勝ち馬コーナー通過:09-09-10-10
勝ち馬上り3F:34.8


2002(ファインモーション:2.13.2)
12.6-11.2-12.2-12.4-12.4-13.0-13.3-12.5-11.6-10.8-11.2

天候:晴 芝:良
上り4F:46.1 3F:33.6
前半1000m:60.8
勝ち馬コーナー通過:02-03-03-02
勝ち馬上り3F:33.2


2001(トゥザヴィクトリー:2.11.2)
12.3-10.9-12.0-11.7-11.6-12.0-12.3-12.1-12.3-12.0-12.0

天候:晴 芝:良
上り4F:48.4 3F:36.3
前半1000m:58.5
勝ち馬コーナー通過:09-10-10-10
勝ち馬上り3F:33.9


過去10年の平均ラップタイム
12.50-10.99-12.03-12.04-12.01-12.38-12.66-12.15-11.82-11.77-12.03
2.12.38




傾向(過去記事の一部修正)
過去のラップタイムを見ると、前半はミドルペースで、向正面に入る辺りまでは
ある程度のスピードを保つような流れ、その後3コーナー手前の坂を上ることも
あって一旦緩み、下り坂で徐々に加速して、そのままラストまで速いスピードを
維持する形。

平均ラップについて言えばこのような展開になるのだが、このレースに関しては
各年の間でのバラつきがかなり大きくなっていて、上記の形に加えて、前半~
道中が極端に速くてラストの時計が掛かる形と、逆にスローペースから上がりが
極端に速い形という3種類の展開が現れている。

したがって展開面での想定が戦前の段階ではなかなか困難なレースなのだが、
大回りコースでこの距離なので、おそらくジョッキーは中距離というよりも
(道中は出来るだけゆったりという)長距離寄りの感覚でレースを進めることが
多く、ハイペースで逃げる馬がいてもあまり相手にされずに、ほとんど大逃げの
ような形になる可能性が高い。

そうなれば、(もちろんそれに引っ張られるような先行馬&鞍上には注意する
必要があるが)後続にとっては実質ミドルペースくらいの流れだと考えて良く、
(勝ち負けに近いところにいる馬にとっては)展開面での想定を3→2種類に
絞ってもおそらく差し支えないだろう。

そしてミドルペース(&ハイペース)⇔スローペースの対比では、過去の例だと
前者の傾向の方が強くなるので、(出走メンバーによって道中が極端なスローに
なり得るかどうかに注意を払いつつも)基本的には前半~道中の水準がある程度
高く、一定以上の持久力が問われる展開を考えておきたい。

展開面では上記のように含みのあるレースだが、普遍的な面もしっかり存在
していて、3コーナーの下りからゴールまで(前半のペースによってスピード
自体は変わるものの)長い脚を使う必要がある点は変わらず、当然のように
末脚の持続力を備えていることは必須となる。

脚質的には、前残りも後方一気もあり得るのだが、どちらもある程度極端な
展開を想定してのものなので、やはり基本的にはどのような展開にも対応
しやすい好位差し~差しの馬が有利だと言えて、そういった意味では鞍上の
ペース判断という要素がかなり大きく影響してきそう。


好走の条件
・高い持久力が必要
・末脚の持続力があること





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