今年も小倉開催となったが、昨年のレースがこのコースとしては特殊な展開に
なったため、傾向としては同舞台の重賞・小倉記念の方を見ておきたい。
参考:小倉記念(2002~2011年)平均ラップタイム
12.25-10.91-11.41-12.38-11.97-11.84-11.90-11.77-11.88-12.17 1.58.48
傾向(小倉記念展望記事の一部修正)
ラップタイムを見ると、前半やや速く、コーナー部分で一旦落ち着くものの
道中は淀みなく流れて、そのまま終いまで一定に近いスピードを維持する形。
このレースは、前半からある程度引っ張られて、その後もあまり息を抜けない
展開が基本となるため、当然のように持久力&持続力が必要になる。
ただし近年は、上がりのスピードが少し速くなる傾向があって、終いの部分を
持久力で粘るというよりも、ラストまでトップスピードを持続するイメージに
近くなっている。
したがって一定の持久力を持っていて、長い脚を使えることが大前提になるが、
地が強いだけの他力本願的な差し馬よりも、ある程度の決め手も備えたタイプを
中心に見ておきたい。
好走する条件
・一定の持久力は必要
・スピード持続力があること
予想
とりあえずここはオースミスパークがいるので、単独でも平均以上のペースに
なることは確実だし、その直後につけたいタイプも揃っているだけに、ある程度
前掛かりな展開になる可能性も考えられそう。
したがって、実際にはどのくらい締まった流れになるかは分からないが、道中~
上がりで高い水準を維持できるタイプを中心に考えたい。
◎ゲシュタルト
スピードに引っ張られていいイメージでもないが、純粋な持久力&末の持続力
という点で、少なくとも後半の脚の使い方はここには合っていそう。
昨年とは違い、今年は締まった展開でも崩れない…というところを見せた上での
参戦だし、速い前半はキッチリ受け流す方向へ反応する藤岡佑Jが鞍上なので、
位置取り的にも嵌る可能性は十分にありそう。
○ダノンバラード
しっかり負けたと言えるのは完全な切れ味勝負の共同通信杯のみで、持続型の
展開では常にしっかりとした内容を示しているし、ローカルの小回りに替わって
前進する可能性は十分にありそう。
道中の水準の裏付けとしてはもう少し欲しいところだし、斤量的にも背負った
印象ではあるが、ここは残って当然くらいには思える。
▲エクスペディション
速い前半に引っ張られた場合の裏付けには乏しいが、道中~上がりに掛けての
持続力に関しては相当なものを発揮していて、連勝の勢いそのままに、重賞まで
勝ち切る可能性も確かにありそう。
とりあえずは休み明けの状態次第…というイメージ。
注マイネルスターリー
前走はまずまずの流れを切れ負け…くらいには浮上しているし、前傾度が高く
なるこの舞台での前進は十分に考えられる。
今年は北海道での内容がイマイチにも見えるが、ゆったりした道中につき合った
という部分もあるので、下り坂で自然と積極的な内容になりやすいこの舞台なら
浮上の可能性もあっていいはず。
△ダンスインザモア
道中~上がりの持続力は1つ上くらいのものを示している馬だし、前半引っ張ら
れる展開でも、函館記念ではまずまず浮上してきている。
その時との比較でも、向こう正面で上る函館よりも、下り坂にしっかりと後押し
される小倉の方がスピードに乗りやすいし、間に合う可能性も高くなるはず。
△シャドウゲイト
この秋は厳し過ぎる前走とやり過ぎた前々走…ということで全く結果を残せて
いないが、春は同舞台の中京記念で締まった展開を2着している訳だし、この
タイミングで巻き返す可能性はあっていいはず。
トップハンデで、場合によっては厳しい位置取りになるかも知れないが、粘り
込む場面も一応想像しておきたい。
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