2011年12月7日水曜日

ステイヤーズS回顧 2011


レース総括
■前半かなり速く、道中落ち着いてから、上がりはしっかり加速する展開
■高い持久力(&末の持続力&切れ)が問われた


ステイヤーズS結果
マイネルキッツ3.50.8 37.4 09-10-02-01
イグアス3.51.0 37.3 06-07-08-02
トウカイトリック3.51.6 37.6 16-15-12-08
ピエナファンタスト3.51.8 37.5 15-15-15-13
ナムラクレセント3.51.9 38.3 09-09-04-02

天候:晴 芝:不良
上り4F:50.4 3F:37.5
前半3F毎ラップ:36.6-38.0-40.4-39.9-38.4-37.5
12.4-11.5-12.7-12.2-12.2-13.6-13.5-13.3-13.6-13.4-13.3-13.2
-12.9-12.6-12.9-12.4-11.9-13.2




レース詳細
馬場を考慮しつつラップタイムを見ると、前半部分が相当に速くなって、道中は
平均並み~少し落ち着いたくらいの流れ、2周目に入ってからは徐々にペースが
上がりつつ、勝負所ではかなり加速する形になっている。

今回の特徴は、やはり前半の速さだと言えて、そこで引っ張られ、一旦脚を使う
形になっていることで、道中のゆったりした区間で回復できるかどうか(つまり
如何に無駄脚を使わないで走れるか)が鍵となり、レース後半は持久力の高さが
そのまま反映された…というイメージ。

展開的には、2周目の向こう正面から各馬が次々と仕掛け合う形になっていて、
(特に3~4コーナーの)加速に対応するための切れに加えて、末脚の持続力が
物を言った形で、それらの条件全てを示して勝ち切ったマイネルキッツはやはり
別格…というレースではあった。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

マイネルキッツ
速い前半は受け流した格好ではあるが、向こう正面から動き、3~4コーナーの
中間では既に先頭に並ぶ…というかなり強気な競馬で、それでも直線入り口では
しっかりと加速しているあたり、明らかに格上の持久力(余力)を感じさせた。
当然この先も、この路線ではまだまだ活躍できるはず。

イグアス
中団の前目から進め、勝負所では積極的に攻める形から、最後もしっかり詰めて
いる内容で、一瞬の切れはともかく、高い持久力&持続力を示した格好。
とにかく今回は、まともな長距離ランナーが揃ったレースで、その中でも上位の
持久力を実際に発揮できた…ということは大きな収穫で、当然この先の活躍にも
十分に期待が持てそう。
タイプ的にも、(良馬場ならば)良くも悪くも安定して34秒台の上がりを示して
いるあたり、天皇賞の穴候補の資格は十分あっていいはず。

ナムラクレセント
向こう正面で自ら動いて行ったところまでは良かったが、コーナーで一旦溜めた
瞬間に捲くられてリズムを崩した格好で、ロングスパートは得意でも、他の馬の
仕掛け(加速)には直ちに対応できないのが、この馬の悲しいところ…。
ただし今回は、それを除いても最後の部分が止まり過ぎている印象はあるので、
結局は道中で無駄脚を使ってしまっていることが窺えて、この馬の高い持久力を
活かすためには、やはり広いコースでこそ…という気はする。

フォゲッタブル
速い前半で、脚を使ってまでポジションを取りに行った…ということが全て。
それでも最後までまずまずの粘りを見せているあたり、純粋な持久力の高さは
示していて、速い脚を必要としない超長距離への適性はやはり高い。
とは言え、これから春に向けての超長距離戦線では、それなりに上がりが速く
なる可能性も高いので、ここを逃したことは少し勿体なかった印象ではある…。


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