傾向
以前の中京の感覚だとあまりにサンプルが少ない印象だが、とりあえずはこれ
までに行われた1200m戦のラップを見つつ、強引にでも傾向を探ってみる。
12.0-10.9-11.7-12.2-11.4-12.2 34.6-35.8(1000万下・良)
12.2-10.9-11.6-11.9-12.1-12.3 34.7-36.3(500万下・良)
12.5-10.8-11.9-12.0-12.1-12.2 35.2-36.3(未勝利・良)
12.3-10.8-11.6-12.2-12.2-12.9 34.7-37.3(500万下・重)
12.3-11.1-11.5-11.9-12.0-12.5 34.9-36.4(500万下・稍重)
12.5-11.0-11.7-12.4-12.4-12.8 35.2-37.6(未勝利・稍重)
全レース平均
12.30-10.92-11.67-12.10-12.03-12.48 1.11.50 34.88-36.62
クラス別
とりあえず、コース形状からリニューアル直前にイメージしていた「阪神的な
ラップ」…というのは外れ。
全レースの平均を見ても、実質速い流れから、4角で多少加速が入るかどうかの
素直な前傾レースになっている。
クラス別で言えば、未勝利→500万下を見ると、部分的ではなく全体的に水準が
上がっているイメージで、展開の輪郭は一応見えたような気もする。
しかしここで1つ気になるのが、どのサンプルも2F目が全く突き抜けられない
ラップになっていることで、その部分がこのコースの大きな特徴だとすれば、
上級クラスでは(前半が不完全燃焼→)あり余っている脚をどこで使うのか?
それが3F~4F目になれば、やはり"阪神型"の展開に近づくはずだし、勝負所まで
溜め通すようなら、もの凄く大きな加速が入る展開になるはず。
(実際に唯一の1000万クラス戦は後者のパターン)
ここはG1だけに、少しでも厳しい方の展開を考えたい…というのはあるが、
1200mに限らず、現状では3~4コーナーのペースが上がりにくくなっている
…というのも事実。
…となると改修初年度の今回は、一定のペース耐性は当然問いつつも、基本的に
切れを発揮できるタイプを中心に見ておくのが無難…というのが結論。
好走する条件…かも知れない
・一定の持続力(ペース耐性)があること
・切れが必要
予想
そもそも改修直後で、基礎的な部分がまだ踏み固められていない馬場…という
のに加えて、今開催は本当に天候に恵まれなかったので、とりあえずスプリント
らしい絶対的なスピード…という部分は無視できる。
結局、仮定の域は出ない初年度、パワー&切れという方向で気楽に見守りたい。
◎カレンチャン
ハイペースのスプリンターズSでG1制覇とはなったが、(個人的に強く印象に
残っている)阪神牝馬Sのラスト1Fを見ても、一本調子なタイプという訳では
全くないはず。
今回人気ではロードカナロア中心というイメージだが、やはり現スプリント界は
この馬が中心なはず。ここは妙味の方が大きい。
○ダッシャーゴーゴー
加速の入るスプリント戦…という競技の中では、ロードカナロアが出てくるまで
普通に先頭を走っていた馬だし、多くの降着騒ぎを起こしてはいるが、阪神型の
厳しいペースにも対応はしている。
とりあえずここでは、展開がどちらに転んでも一応の格好はつけられそう。
▲ロードカナロア
上記した"切れ"という方向で考えれば当然勝ち負けを考えるべきだが、結局の
ところ、G1のペースに対応できるかどうかは未知数のまま。
現時点では阪神型の展開になった場合に飛ぶことも考慮する必要があり、(1番
人気に対して失礼だが)一発もある…という扱い。
注サンカルロ
この馬の場合は、阪神型の淀みのない持続戦という方向になれば一発もある…
という扱いで、大きな加速が入る方向になると間に合わない可能性もある。
ただしスプリンターズSのようなハイペース戦も、完全なスローの決め手勝負も
恐らくないので、この馬の特徴を活かせる可能性が高い舞台ではあるはず。
△ジョーカプチーノ
道中で中途半端に脚を使う阪神型の展開では信頼できないが、切れに関しては
十分に示している馬だし、今回展開が嵌る可能性も考えられそう。
戦法的に追い込んで末に賭ける…とかなら一発もあり得る。
△グランプリエンゼル
持続力があって、道悪などで絶対的なスピードという部分さえ問われなければ
しっかりと浮上できる馬。
その意味では今の馬場はかなり合っているはずだし、勝ち負けはともかく上位に
食い込む可能性は考慮しておきたいイメージ。
△マジンプロスパー
阪急杯の内容が上がりを発揮して…とかではなく、厳しいペースをしっかり押し
切った訳なので、本来なら直接的につながる可能性も考えたいところ。
ただしシルクロードSでは完全に切れ負けしていて、むしろその方面での不安が
ここではありそう…。
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