傾向
問題はやはり京都開催になったという点。
マイルCSに向けては当然参考になりそうだが、この舞台でのG2というのが
どうなるか…は難しい。
とりあえず同舞台のマイルCSと京都金杯のラップを見ておきたい。
参考:マイルCS平均ラップタイム
12.30-10.73-11.31-11.88-11.61-11.48-11.52-11.98 1.32.81
参考:京都金杯平均ラップタイム
12.33-10.91-11.51-12.01-11.69-11.59-11.46-12.08 1.33.58
ラップ的には、京都金杯→マイルCSというように格が上がった場合、素直に
全体的な水準が上がるイメージになっていて、G2の今回は、単純に両者の中間
くらいに考えても良さそうな雰囲気。
適性的には、(上り坂の区間を差し引けば)道中が締まった形になるというのが
大きな特徴で、道中~上がり(特に後半4F)の部分で速いスピードを維持できる
持続力が必要となる。
そして開幕週での開催なので、当然好位の馬を中心には考えたいところ。
好走の条件
・スピード持続力があること
予想
◎シルポート
前半ゆったり入って、道中~上がりで持続力を発揮する形でこそ…という馬で、
道中で突っ掛かられても返り討ちに出来るので、単純にスタート直後を平穏に
過ごせるかどうかだけ。
そうなるとトウショウフリークとコスモセンサーの出方次第にはなるが、今回は
極端に速いペースを作るイメージではない小牧Jに戻ったので、本来の持ち味が
活きるラップを刻む可能性は十分ありそう。
○フィフスペトル
マイルCS2着の内容が直接ここにつながるという雰囲気ではないが、道中~
上がりでの持続力は一応しっかり示している馬で、シルポートの作る展開にも
普通に対応出来ていいはず。
叩き2走目で上積みも見込めるここは、当然期待しておきたい。
▲ダノンヨーヨー
持続力に関してはとてつもないレベルの裏付けを持っているし、加速の問題に
関しても京都ならそれ程気にする必要もない。
休み明け&開幕週という不安要素はあるが、他では狙えない分、この舞台では
やはり高めの評価にしておきたい感覚。
注トーセンレーヴ
前走は道中で相当脚を使う内容で勝ち切っていて、この馬としては新たな進境を
示した格好で、その時の内容ならばシルポートの作る展開もこなせて良さそう。
あとは内から上手く立ち回って…という競馬が出来れば、可能性としては十分
あっていいと思える。
△リアルインパクト
厳しい展開の中でも多少のメリハリがつく展開…というのが合っている馬で、
ここのジワジワ脚を使う形よりも、東京1600mであるような、前半ハイペース
→持久力&切れ勝負でこそのイメージ。
実力的に積極策なら当然ある程度は残るだろうが、案外伸び切れない…という
可能性も考慮しておきたいところ。
△コスモセンサー
厳しい道中…という方向では相当強い内容を示している馬だが、終いまで速い
スピードを維持して伸び切る…というタイプではないだけに、京都という舞台
ではやはり多少割り引きたい感覚にはなる。
ただし馬体的にはかなり出来が良さそうだし、開幕馬場なので好位からある程度
残る可能性は当然ありそう。
△グランプリボス
マイルCSがまだ状態微妙…という中でのパフォーマンスだったので、結局の
ところ、マイルでは古馬G1級の裏付けは示していない扱いにはなる。
ただし阪神Cで示した持続力…という部分から推測すると、ここのレベルで勝ち
負けする可能性は十分あって、とりあえず今回は"試金石"的な意味合いから、
しっかり注目はしておきたい。
☆エイシンアポロン
元々基本的には溜め→切れというタイプで、マイルCSに関しても自身の適性に
向いた展開だったし、(1800mではともかく)マイルでのスピード持続力という
部分では、本当に信頼していいのかどうか…。
今回は状態面も気になるし、感覚的には少し静観したい気持ち。
☆ダノンシャーク
前半速い京都金杯ではしっかり浮上して、前半遅く、道中~上がりで脚を使う
格好になった前走では浮上し切れなかった…という部分を考えると、ここでは
シルポートの徐々に加速していく(イメージの)展開に対応できるか微妙…。
ある程度上位には来ても、勝ち負けまではどうか。
☆ネオサクセス
終いを伸び切るという部分ではなかなかのものを感じさせる馬ではあるが、加速
そのものはどうにも感じないタイプ。
その点、京都という舞台なので多少はマシになるかも知れないが、開幕馬場で
間に合うイメージには結局ならない。
×レッドデイヴィス
前走は今までにないレベルで道中脚を使っている内容だったので、失速の原因が
そこにあるとすると、シルポート式の展開では不発に終わる可能性もある。
現状では、一定水準の道中→切れが問われる展開でこそ…のイメージ。
×トウショウフリーク
かなり前掛かりな内容の前々走は勝ち負けを演じて、それと比べて少し溜めた
前走はパフォーマンスを落とした。
それを考えると、京都に戻ること自体はプラスだろうが、このメンバー相手に
威張れるくらいの地力でなければ、結局上がり負けしそうなイメージになる。
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