エプソムＣ展望 2012

過去のラップタイムは以下の通り。

2011　12.6-11.1-11.7-12.2-12.0-12.4-11.6-11.4-12.3（良）
2010　12.7-10.9-11.5-12.0-11.8-12.0-11.5-11.3-12.4（良）
2009　12.6-10.8-11.4-11.9-12.2-11.9-11.3-11.2-12.2（良）
2008　12.8-10.8-11.6-11.9-11.8-11.7-11.1-11.6-12.6（良）
2007　12.7-11.1-11.7-12.8-12.4-11.8-11.4-11.3-13.1（稍）
2006　12.6-11.1-11.4-11.8-12.5-12.7-12.0-11.9-13.2（重）
2005　13.1-11.2-11.3-11.7-11.9-12.3-11.1-11.7-12.3（良）
2004　12.8-10.9-12.1-12.8-12.4-12.2-11.3-11.6-11.8（稍）
2003　12.3-10.4-11.5-12.0-12.3-12.5-12.0-12.1-12.6（稍）

過去９年の平均ラップタイム
12.69-10.92-11.58-12.12-12.14-12.17-11.48-11.57-12.50
1.47.17




傾向（過去記事の転載）
ラップタイムを見ると、前半はミドルペース～やや速いくらいの流れ、道中は
年によってバラついてはいるが、基本的には淀みのない展開になることが多く、
ラスト3Fで一気に加速して、終いだけ少し落ちる形。

このレースの特徴は、やはり前半～道中の速さで、特に良馬場で行われた年は
なかなかの水準で流れているため、スピードそのものへの対応力というのが
１つの鍵となる。

したがって、ある程度溜める形から切れを発揮したいタイプの場合、勝負所で
ギアチェンジが上手くいかないという事態もあり得て、ここはやはり道中から
脚を使う展開でも、しっかりとした末脚を発揮できるような、地の強いタイプを
中心に考えておきたいところ。


好走する条件
・スピード持続力があること


予想
馬場は当然悪そうで、そうなると道中の絶対的な水準は下がることになるし、
もし前半がある程度流れたとしても、形的にはある程度の緩急がつきそう。
したがって、一応この舞台なので淀みのない道中への対応力は気にしつつも、
あまりスピードに寄ったタイプよりかは、一定の持久力があって、スムーズな
加速（決め手）を示せるようなタイプを中心に見ておきたい。

◎メイショウカンパク
良馬場の一本調子なスピード…という展開だと微妙だが、ある程度の緩急がつく
ような展開だと言うのなら、とりあえず終いの部分を伸び切って上位に食い込む
姿は十分に想像できる。
さらに土曜のように全馬が外を通る形になり、鞍上が直線で内目を突く選択を
すれば、普通に一発もあって良さそうに思える。
それでいて前走厳しい展開の重賞３着の馬がこの人気なら、当然狙ってみたい。

○ダノンシャーク
前走のような極端なスピードに引っ張られても末脚を失わないし、緩い展開でも
しっかりとした決め手を発揮できるので、確実な浮上が見込める。
当然ここは１つの軸的な扱いをしておきたいが、ディープ産駒特有のラスト1Fの
ふわっと感をこの馬も持ち合わせていて、勝ち切るかどうかは微妙…。

▲レッドデイヴィス
意外にも初の東京ではあるが、一定水準の道中→決め手という脚の使い方的には
かなり合っているイメージ。
今回大外というのはもちろん気になるが、そもそもそのくらいは普通に跳ね返す
ようなクラスから降りて来ている馬だったはず。とりあえず好走はしそう。

注ダノンスパシーバ
馬体的に少し硬さを感じるタイプで、その分、普段は最後案外伸び切れない…
という馬だが、その意味で今回は馬場悪化がプラスになるはずだし、上位浮上の
可能性は十分ありそう。注目しておきたい。

△トーセンレーヴ
マイラーズＣでは、内を回った馬の中で唯一結果が出なかった…という時点で、
一応スピードに寄った方向のこのレースでは、正直静観したくなる。
それでも今回は、緩急のつく展開を想定していて、少なくとも前走と比べれば
明らかに条件が好転する訳なので、可能性としてはやはり捨て切れない扱い…。

△トップゾーン
前走は厳しい展開を好位から良く粘り込んでなかなかの地力を示した格好だし、
今回のゆったりした流れから終いを伸び切る…という方向の展開であれば、適性
的に浮上する可能性はあってよさそう。
メンバー的にやや苦しい印象ではあるが、一応注目してみたい。