2012年7月21日土曜日

アイビスSD展望 2012


過去のラップタイムは以下の通り。

2011(エーシンヴァーゴウ:0.53.8 31.8) 良
11.8-10.0-10.5-10.0-11.5 32.3-32.0

2010(ケイティラブ:0.53.9 32.4) 良
11.6-9.9-10.3-10.1-12.0 31.8-32.4

2009(カノヤザクラ:0.56.2 34.0) 重
11.9-10.2-11.0-10.3-12.8 33.1-34.1

2008(カノヤザクラ:0.54.2 32.2) 良
11.8-9.9-10.4-10.5-11.6 32.1-32.5

2007(サンアディユ:0.55.1 32.9) 重
11.9-9.9-10.7-10.5-12.1 32.5-33.3

2006(サチノスイーティー:0.55.7 33.7) 良
11.8-10.2-10.8-10.3-12.6 32.8-33.7

2005(テイエムチュラサン:0.54.0 32.3) 良
11.7-10.0-10.7-10.2-11.4 32.4-32.3

2004(カルストンライトオ:0.53.9 31.9) 良
11.9-10.1-10.2-10.5-11.2 32.2-31.9

2003(イルバチオ:0.54.2 31.6) 良
11.8-10.0-10.4-10.0-12.0 32.2-32.4

2002(カルストンライトオ:0.53.7 31.9) 良
12.0-9.8-10.2-9.6-12.1 32.0-31.9


過去10年の平均ラップタイム
11.82-10.00-10.52-10.20-11.93
0.54.47 32.34-32.65




傾向(過去記事の一部修正)
ラップタイムを見ると、スタートから一気に加速して、2F目でスピードが頂点に
達し、3F目でほんの少し落ち着いた後、再度加速してラスト1Fで落ちる展開で、
全体としては前後半イーブン~やや前傾といった形。

とにかくここでは、現行競馬の最高レベルのスピードに対応できることが
まずは重要になるが、レースの形としては、ハイペースからの粘り勝負という
よりも、どれだけトップスピードを維持できるかという戦いになり、高い
持続力(筋持久力)を備えていることが必要となる。

脚質的には、必ずどこかの区間で10秒台(/F)のラップを刻まなければならない
レースの性質上、他力本願的に地力で差してくるような馬では厳しく、持続力の
高い先行馬と、自ら押し上げて行けるような切れを持ち、上がりの性能が高い
差し馬が狙い目になりそう。


好走する条件
・トップスピードの持続力があること


予想

◎エーシンダックマン
とにかくスピードに寄った展開(馬場)において持続力を発揮したいタイプで、
コース未経験の馬の中では真っ先に目に留まった。
実際、上がりの掛かる地力勝負は厳しくてもハイペースそのものは問題ないし、
その方向で勝ち切った下関S、淀短距離Sの内容は十分ここにつながりそう。
外枠にも入って条件は整った…という印象。

○ジュエルオブナイル
元々持続力は示していた馬だし、近いところでは雲仙~耶馬渓~彦根Sあたりの
内容ならば、未経験のこの舞台でも十分出来ていいと思える。
今回は外目の枠を引いたし、可能性としては勝ち負け争いに加わることも十分
考えられる。期待しておきたい。

▲エーシンヴァーゴウ
実力的には普通に上の馬だし、昨年のアイビスSD&ルミエールSという大きな
裏付けを持っている訳なので、当然ここは有力な存在。
単純に今回は、海外帰りの状態でいきなりのトップスピードに対応しきれるか…
という問題で、勝ち切るところまでは半信半疑…のイメージ。

注オウケンサクラ
近走はスプリントに目を向けて、前走の重賞でも4着に入り、内容的にも持続力
という点でなかなかのパフォーマンスを示している。
あとはここの絶対的なスピードの問題になるが、そこは1000m通過:55.9秒で、
ほとんど暴走した形のヴィクトリアマイルという裏付けが、今になって活きる。
可能性は十分ありそう。

△アフォード
この舞台では常にしっかりと好走している馬で、前走では今までとは一線を画す
レベルまでパフォーマンスを上げてきた。
当然ここで更なる前進があってもいいと思えるが、昨年のエーシンヴァーゴウと
比べれば裏付けとしては少し劣っていて、前半でもう少し負荷が掛かった場合に
どうか…という面もある。注目はしつつも強気に推すところまでは微妙。

△ハクサンムーン
前走の内容はかなり優秀なもので、持続力に関する裏付けとしては十分。
あとはここの絶対的なスピードにどこまで対応できるか…という問題で、その点
さえクリア出来れば、勝ち負け争いに加われても不思議ではない。
注目はしておきたい。

☆シャウトライン
この舞台では高いパフォーマンスをしっかり示している馬で、単純に状態次第で
上位にいても全く不思議ではない…という扱い。
その点、今回少し間隔が空いていることは気になるが、2走前のオーシャンSの
内容であればまだまだ出来ていいと思えるし、可能性としてはあっていいはず。

☆アポロフェニックス
昨年もここでは好走しているし、トップスピードの持続ということに関しては
相当なものを持っている。
当然ここは上位候補として考えたい場面ではあるのだが、持ち味が活きるはずの
展開だった前走の内容がさすがに物足りない印象で、結局強くは推しづらい…。

☆ナイアード
休み明けの前走の内容はさすがに物足りないが、この舞台に対しては、昨年の
ルミエールSという裏付けを持っているし、上位に食い込む可能性は一応ある。
単純に1度叩いての上積みがどれだけあるか…という問題。


×パドトロワ
地力では当然1、2を争う馬ではあるが、基本的にハイペースからの地力勝負で
こそというタイプなので、ここの持続力という方向とは全く違っている。
素直に静観しておきたい。




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