コース改修後初の開催なので、とりあえずコースの平均ラップを見ておきたい。
中京ダ1800m平均ラップタイム
12.85-11.34-13.19-13.03-12.71-12.64-12.75-12.40-12.99
1.53.90
傾向
コースの平均ラップタイムからは、前半はミドルペースくらいで入って、1~2
コーナーでしっかりと緩んだ後、道中は徐々に加速していくような展開になり、
勝負所は4コーナー→直線での溜め→切れという形で一応は加速を示すものの、
上がり自体はかなり掛かっている。
この舞台では、ペース自体はそれほど速くはならないのだが、スタート直後&
上がりでの2度の上り坂や、向こう正面からジワジワ脚を使う形などによって、
かなりしっかりと負担が掛かる印象で、ラスト1Fまでには全ての力を使い切る
ような、完全に持久力&持続力勝負になる。
イメージ的には、(坂を上るパワーこそ必要だが)スタートダッシュとかはいら
ないし、スピードという要素とは間逆の雰囲気があり、とにかく道中~上がりに
掛けて、根負けせずに、他を圧倒するような地力を示せるタイプが浮上する。
(上級クラスのサンプル数がまだ少ないためハッキリとしたことは言えないが)
クラス間のレベル差という観点からは、上がりの部分の水準はあまり変わらず、
逆に前半&道中(特に後者)の部分ではハッキリと差が出ている印象があって、
G2のここでは当然、そのあたりを厳しく見ておく必要がありそう。
好走の条件…かも知れない
・高い持久力を備えていること
・道中~上がりでしっかりと持続できること
予想
◎ホッコータルマエ
とりあえず、元々溜め→切れという方向の馬が、高い水準の持続力勝負にも対応
するのだから、単純に能力的に上ということは言えるはず。
それでいて、馬体的にはまだ全く完成していないのだから、この先、天下を獲る
可能性も十分ある馬だと思う。
走法的には、上り坂でしっかりとした脚が必要なここに合っていそうだし、適性
面で問題ないのならば、敢えて逆らうことはない…という感覚。
○ヤマニンキングリー
まず単純に阪神2000mでのパフォーマンスで言えば、人気のハートビートソング
よりも普通に上という扱い。
適性的には、レースを通して持続力する形はあまり得意ではないが、コーナーで
一旦溜めが入るここであれば最後まで続く可能性もあるし、直線の坂でしっかり
脚を使う…という部分ではイメージ的に嵌ってもいい。
間隔が空いているのはやはり気になるが、ここは少し注目しておきたい。
▲グランドシチー
一定の地力は当然示しているし、細かい脚の使い方をするタイプで、坂の上り方
という部分では、直線で一気に浮上してくるイメージも湧かないでもない。
ただしこの馬の場合は、道中~上がりに掛けて、そこまで長い脚が使える訳では
ないので、ラスト1Fを伸び切れるかどうかが微妙。
完全な惰性勝負になっても、競り落とせるだけの地力かどうか…それも微妙。
注グレープブランデー
元々溜め→切れという方向の馬で、前走でも勝負所では主張出来ていたし、長期
休養後に数戦してからは全く崩れなくなって、一定の地力も示している。
当然ここでも好走の可能性は高いとは思うが、タイプ的に機動力があるが故に、
勝負所での捲くり気味な仕掛けはこの舞台では止まる原因になるため、最後押し
通せるか…という部分で少し不安もある。
△ハートビートソング
前走は、長い休み明けだったことを考えれば、単純に勝ち切ったことだけでも
評価できるのかもしれない。
ただし、上記したようにヤマニンキングリーなどとの比較では、(ダートで)
一線級に加わろうとする馬のパフォーマンスとしては、あと1つ…という印象。
脚質的に先行というだけでも十分上位候補になる舞台なので、やはり好走もあり
得るのか…とも思うが、現時点ではこれ以上の評価にはしづらい。
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