レース総括 |
■前半平均的な展開からの超ロングスパート戦 |
■相当な持続力(&持久力)が問われた |
京都大賞典結果
1 | ヒットザターゲット | 2.22.9 | 34.0 | 06-06-09-08 |
2 | アンコイルド | 2.22.9 | 33.7 | 10-08-10-10 |
3 | トーセンラー | 2.23.2 | 34.6 | 10-11-07-05 |
4 | アドマイヤラクティ | 2.23.2 | 34.5 | 03-03-05-06 |
5 | ゴールドシップ | 2.23.2 | 34.8 | 03-05-03-03 |
天候:晴 芝:良
上り4F:46.0 3F:34.9
前半1000m:61.4
12.9-11.6-11.6-12.7-12.6-12.4-11.7-11.4-11.1-11.6-11.3-12.0
レース詳細
ラップタイムを見ると、前半は平均よりも少し遅いくらいの水準だが、一応は
引っ張られる流れで、道中はコーナー部分を中心に一旦落ち着いた後、向こう
正面半ばから一気にペースアップ、そのまま(多少の緩急をつけながらも)速い
ラップを刻んで、ラスト1Fはしっかり落ちる形。
今回の特徴は、何と言ってもニューダイナスティ&トレイルブレイザーの共同
作業によって超ロングスパートの展開になったことで、その2頭を馬群の重心:
ゴールドシップが追い掛けたために、実力馬を中心に多くの馬の"脚の使い所"が
狂い、結果的には動かない者勝ち…というレースになった。
当然、この展開を作った2頭を始め、それに釣られたり巻き込まれたりして最後
脚が上がった馬や、逆に直線まで動かずに(or動けずに)上位に浮上した馬を
しっかりと把握しておくことは重要になり、次戦以降ではそのあたりの上げ下げ
というのが大きなポイントになってきそう。
各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察
ゴールドシップ
今回負けたこと自体は、「展開のあや」と言ってしまえばそれまでだが、自身の
脚の使い所としては、スタート直後と後半のペースアップ後の、レースラップが
速い全ての区間にしっかりと付き合った形。
いくらこの馬の持続力が優れていても、スタートで脚を使って、尚且つ仕掛けて
からのほぼ全力に近い11秒台を6F続ける…とかは(馬である限り)無理なので、
この結果は仕方なく、(位置取りこそ違うが)ほぼ天皇賞の再現…という印象。
(少なくとも"馬の気分"とか、そういう問題として片付けたくはない)
一方で、同じような脚の使い方をした他の馬が沈む中で、58kgを背負いながらも
掲示板を外していないという点では、馬自身さすがの地力…とも言えるし、当然
次戦以降、適条件で巻き返してくるはず。
この日、京都で負けるくらいならロンシャンにいて欲しかった気持ちは強いが、
来年に向けてそちらの方向へ物事が上手く運ぶ…ということに期待したい。
ヴィルシーナ
レースが動いた時点で、それに付き合わなかったという部分で、岩田Jのペース
判断は素晴らしかったが、ここまで一気に仕掛けられると、やはり先行していた
この馬には厳しくなる。
それでもデータ的に、そこまで崩れた上がりにはなっていないし、結果としても
オールザットジャズはしっかりと抑え込んでいるあたり、内容を考えれば十分に
強い負け方という扱いになりそうで、エリザベス女王杯に向けては、順調な滑り
出し…と言って良さそう。当然本番では期待できる。
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