天皇賞(春)過去10年のラップタイム
過去のラップタイムを見てこのレースの傾向を探ってみたい。
2013(フェノーメノ:3.14.2)
13.0-11.9-11.6-11.4-11.5-11.6-11.7-12.5-12.1-12.4-12.5-12.8-12.9-11.9-11.8-12.6
天候:晴 芝:良
上り4F:49.2 3F:36.3
4F毎ラップ:47.9-47.3-49.8-49.2
勝ち馬コーナー通過:07-07-03-02
勝ち馬上り3F:36.2
2012(ビートブラック:3.13.8)
13.0-11.6-11.3-11.7-12.4-11.9-11.9-12.7-12.7-12.7-12.1-11.9-11.4-11.7-12.3-12.5
天候:晴 芝:良
上り4F:47.9 3F:36.5
4F毎ラップ:47.6-48.9-49.4-47.9
勝ち馬コーナー通過:02-02-01-01
勝ち馬上り3F:36.5
2011(ヒルノダムール:3.20.6)
13.2-11.7-12.9-13.0-13.4-12.5-12.9-12.6-13.9-12.6-12.0-12.2-11.7-11.4-12.1-12.5
天候:曇 芝:稍重
上り4F:47.7 3F:36.0
4F毎ラップ:50.8-51.4-50.7-47.7
勝ち馬コーナー通過:09-08-07-06
勝ち馬上り3F:35.3
2010(ジャガーメイル:3.15.7)
13.3-11.9-12.0-11.5-12.0-11.6-12.2-13.8-13.5-12.8-12.6-12.5-11.8-11.3-11.4-11.5
天候:晴 芝:良
上り4F:46.0 3F:34.2
4F毎ラップ:48.7-49.6-51.4-46.0
勝ち馬コーナー通過:09-08-07-05
勝ち馬上り3F:33.7
2009(マイネルキッツ:3.14.4)
13.3-11.7-11.4-12.2-11.6-11.9-11.9-13.0-13.0-12.7-12.7-12.2-11.7-11.8-11.3-12.0
天候:曇 芝:良
上り4F:46.8 3F:35.1
4F毎ラップ:48.6-48.4-50.6-46.8
勝ち馬コーナー通過:10-10-04-04
勝ち馬上り3F:34.9
2008(アドマイヤジュピタ:3.15.1)
13.3-12.1-11.4-12.2-12.1-12.2-11.8-12.8-12.6-12.5-12.7-12.3-11.8-11.3-11.5-12.5
天候:晴 芝:良
上り4F:47.1 3F:35.3
4F毎ラップ:49.0-48.9-50.1-47.1
勝ち馬コーナー通過:11-11-10-05
勝ち馬上り3F:34.7
2007(メイショウサムソン:3.14.1)
13.2-11.9-11.8-11.6-11.8-11.6-11.8-13.0-12.9-12.4-13.0-12.5-11.8-11.2-11.3-12.3
天候:晴 芝:良
上り4F:46.6 3F:34.8
4F毎ラップ:48.5-48.2-50.8-46.6
勝ち馬コーナー通過:08-09-06-02
勝ち馬上り3F:34.7
2006(ディープインパクト:3.13.4)
13.0-11.7-11.5-11.9-12.2-12.2-12.0-13.2-12.6-12.7-12.9-12.7-11.3-11.0-11.2-11.3
天候:晴 芝:良
上り4F:44.8 3F:33.5
4F毎ラップ:48.1-49.6-50.9-44.8
勝ち馬コーナー通過:14-14-04-01
勝ち馬上り3F:33.5
2005(スズカマンボ:3.16.5)
13.3-12.1-12.3-12.6-12.5-12.6-11.7-12.9-12.5-12.3-12.4-12.3-12.1-11.6-11.4-11.9
天候:小雨 芝:良
上り4F:47.0 3F:34.9
4F毎ラップ:50.3-49.7-49.5-47.0
勝ち馬コーナー通過:10-11-10-08
勝ち馬上り3F:34.1
2004(イングランディーレ:3.18.4)
13.3-12.1-12.3-12.6-12.5-12.6-11.7-12.9-12.5-12.3-12.4-12.3-12.1-11.6-11.4-11.9
天候:曇 芝:良
上り4F:47.0 3F:34.9
4F毎ラップ:50.3-49.7-49.5-47.0
勝ち馬コーナー通過:01-01-01-01
勝ち馬上り3F:36.1
過去10年のラップタイム
13.19-11.87-11.85-12.07-12.20-12.07-11.96-12.94-12.83-12.54-12.53-12.37-11.86-11.48-11.57-12.10
(48.98-49.17-50.27-47.01)
3.15.43
傾向(過去記事一部修正)
過去のラップタイムを見ると、スタート直後はさすがにゆったりした流れだが、
そこから1周目のスタンド前までは淀みのない形で進む。
その後1コーナーで減速して向こう正面まではゆったりとしたペースになり、
上り坂辺りから徐々に→下り坂で一気に加速して、ラスト4Fが速くなる。
展開としては上記した通りだが、結局のところは、「この距離としては道中の
水準が高い」というのがこのレースの1番の特徴(=格)であり、何と言っても
まずは持久力(有酸素運動能力、心肺機能)の高さが重要になり、とりあえずは
それが土俵に上がる(勝負所まで余力を残す)ための大前提条件となる。
そして、勝負所の3コーナーの下り坂からは速いスピードを維持し続けるような
形になり、好走するためには相当な持続力(筋持久力)が問われることになる。
(つまり上がりでは中距離的な資質が必要)
したがって単なる中距離ランナーでは、道中で持久力の足りない分を補うために
無駄な脚を使ってしまって、勝負所まで十分な余力を残せない可能性があるし、
逆に完全なステイヤーでは、道中は問題なく追走して勝負所まで十分な余力を
残せても、その後の速い上がりに対応できない可能性があり、結局は上記した
2つの資質(持久力&持続力)を持ち合わせた馬でなければ勝ち負けは難しい。
最後に、近年の天皇賞はレース全体としてのスピード化が顕著で、つまり以前の
ようなバテない者勝ちの粘り勝負…とは一線を画しているために、単純な性能の
高さや自在性が特に重要になっていて、他力本願的に浮上するようなタイプには
ほとんどノーチャンス…と考えておきたい。
好走の条件
・相当な持久力が必要(大前提)
・末脚の持続力を備えていること
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